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1947年モノ

2008.12.02

この写真なんだと思います?
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実はワインの瓶の口からなかを覗いた写真。
下に落ちたコルクの栓が写っています。
古い瓶になるとなかなかあけるのが大変らしいく、
中に落ちてしまった。
1947年モノ!のワインの飲み干した瓶の底です。

何故こんな写真を載せたかというと、
このブログによく書き込んで下さるオジャマ虫さんが、
1947年モノのワインがあるから、お出でと誘って下さった。
1947年は僕の生まれた年。
本当にありがたいもてなし。
僕とおなじ同じ時間を生きてきたというワインには何か惹かれるものがある。
しかも1947年モノのワインはいいとか。
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ところで凄いものを見てしまった。
古いワインともなるとこんなにも澱がたまるんです。
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人間も61年経つと同じように澱がたまってしまうかも、
これには、ウーーン。

でも、本当に素晴らしいもてなし、ありがとうございました。

自邸 Ⅴ

2008.11.28

自邸に植えた木は、
椿、錦木(にしきぎ)、荒樫(あらかし)、枝垂れ桜(しだれざくら)。
狭い敷地なので、このくらいが精一杯です。

椿はいろんな種類がありますが、
侘助(わびすけ)という茶花を植えました。
楚々とした可憐な花です。
いま真っ盛りです。
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でもこの侘助は道路端に咲いていて、ちょっと心配。
こんな花は庭の中でヒッソリと咲いているのがいいかもしれない。

錦木、と荒樫は生垣に使っています。
錦木は冬近くになると真っ赤に紅葉します。

しだれ桜はメインの木ですが、本当は大山蓮華(おおやまれんげ)という木を植えたかった。
深山に人知れず咲き、侘び助に似て楚々。
大山蓮華は僕のあこがれの木です。
(理想の女性がいたらこんな感じか♥)
どうも僕はこういう花が好きらしい。
でも、大きい木は移植が無理とのこと。
ずいぶんいろんな人に相談したのだが泣く泣くあきらめた。

大山蓮華は何時か何処かで植えるとして、今のしだれ桜を大事にしています。

自邸 Ⅳ

2008.11.20

自邸が出来上がったのが今年の4月。
泉さん見せて、見せて、と言われること頻り。
それに全部お相手したら、とんでもない時間がかかってしまう。
じゃ、一度に大勢お招きすることも考えたが、、
小さい家なので、大勢では雰囲気がわからない。

で、というわけではありませんが、
この度、雑誌に載りましたので、
興味のある方は、とりあえずはこの雑誌をご覧になって下さい。

「新建築社」から出ている「住宅特集12月号」です。

何か機会があった時に少人数で、ボチボチとご案内しようと思っています。
すみません。

和歌山から奈良へ Ⅳ

2008.11.18

奈良町の十輪院を見た後、皆で「奈良ホテル」でお茶。
玄関の壁をふと見上げると、上村松園の「花嫁」がかかっている。
そう言えば何年か前、お気に入りの学生達と一緒に卒業旅行でこのホテルに泊まったが、
この時もこの絵が掛っていた。
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こんな絵がさり気なくかかっているのは、やはり老舗だと思う。
上村松園は宮尾登美子の「序の舞」のモデルになった人。
この本はずいぶん前に読んだが、ドロドロだけど面白い。

奈良ホテルの設計は明治の建築家、巨匠「辰野金吾」。

お茶の後、歩いて奈良国立博物館へ。
ちょうど正倉院展が開催中だった。
う~ん、やはり正倉院の宝物はすごい!
毎年、毎年決まって見に来る人がいるとか。
だから、そのころの奈良のホテルは満室になる。

京都もいいけど、奈良もいい。

僕たちの本 Ⅲ

2008.11.15

「住宅作家になるためのノート」、
発売して間もないのにのに(2週間です)、もう緊急重版です✌️。
老後はこの本の印税で食べれるかな?なんて思いますが、
4人で書いたので、インカムは1/4。
とてもとても食べられるものではない。
お小遣い程度、でしょう。

まっつ、そんなことより自分たちの書いた本が皆さんに読んでいただけるのが何よりもうれしいです。

何年か前から作っていて、なかなかできない、僕の「作品集」が来年の3月までには出版できそうです。
楽しみです。

僕たちの本の紹介 Ⅱ

2008.11.12

先日紹介した「住宅作家になるためのノート」、好評です。
発売は建築の専門書の彰国社。
ご一読を。
AMAZONでは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4395240089/

和歌山から奈良へ Ⅲ

2008.11.12

「木の建築賞」の審査の翌日は審査員の皆さんと奈良町をブラブラ。
この奈良街を歩くのは楽しい。(奈良に行ったら是非)
歩いていたら、面白い路地を発見。
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この路地は私有地?公有地?
住宅につながったゲートがあるから私有地なんだろう。
一般には公有地と私有地が明確に分かれているが、
曖昧模糊、この曖昧さがいい。

さらに審査員の一人が是非見せたい寺があるとのことで付いて行った。
十輪院という寺。
小さな鎌倉時代の寺で国宝。
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奈良というと東大寺のような大きな寺を思い起こすが、
住宅のようなかわいらしさ。
蔀戸(しとみど)が美しい。
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和歌山から奈良へ Ⅱ

2008.11.04

「ナラジョ」という大学があります。
国立の奈良女子大学のこと。
名前は知っていたが、初めて訪れた。
ここの講堂は重要文化財に指定されているだけあって、
美しい。
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特に棟がレース状に透かし模様になっている。
鬼瓦?もいい。瓦で作っているようです。
女子の国立大学にふさわしいデザインだ。
この講堂で「木の建築賞」の審査会が開かれました。
重要文化財だから、
講堂内では、飲食厳禁。
「飲」は酒を飲むこと、ではないかと思ったが、
お茶もダメとのこと。
お茶ぐらい・・・・、審査は朝から晩まで丸一日でした。

和歌山から奈良へ

2008.11.01

春、秋はどういうわけか西へ、東へ。
新幹線に乗る回数が増える。
昨日は新潟だったが、
先週は材木の検品のために和歌山の材木屋、山長商店へ。
立派な材料をそろえていただいていた。
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素晴らしい杉だ。
こんな材を手に入れるにはデジタルな経済関係では手に入れられない。
人間関係によるところが大きい。

材木の検品の後奈良へ。
「木の建築」賞の審査のため。
ふと、旅館の窓の向こうの暗闇を見たら、
やけにデカそうな建物がかすかに見える。
あっ!東大寺。
木の建築賞の審査の前日にふさわしい景色でした。
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今度は、僕たちの本の紹介です

2008.10.14

今度は僕たちの本の紹介です。
僕と3~40代の建築家の4人で書いた本がまもなく出版です。
書名は、
「住宅作家になるためのノート Notes on Becoming an Architect」
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出版社は彰国社。
http://www.kenchikubunka.com/synergy/blog_view.php?id=896

住宅作家を目指す、悩み多い若い建築家に是非読んで頂きたい本です。

本の一文より・・・・・
「住宅設計は楽しい、でも住宅設計で生きることは難しい。
そのような引き裂かれた状態が住宅作家を目指す人にはつきものです。
この引き裂かれた状態に対し答えるべく、
住宅作家としてどうにか歩み始めることができた若い建築家と、
それなりの経験を積んだ建築家がこの本を書きました。」

もう一つ、お勧めの本

2008.10.09

「生物と無生物とのあいだ」です。
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これも話題の本なので読んだ人がいるかも。
二十歳代のころから生物、生態学の本は読んできました。
(実は僕の建築感はこれにかなり影響受けていると思う)

その中でもこの本は出色の出来ばえ。
まず科学者なのに、と言っては失礼でしょうが、
文がうまい。
(本全体の最後の一文などなかなか)
それに平易に、楽しく読ませる。
科学的説明の中に科学者の生きざまなどが分かって楽しい。

生物学者や物理学者は、特に海外の人は哲学的な世界観がある。
偉大な学者は世界観を変える哲学者、思想家なんですね。
だからそれに付き合うには結構骨の折れる。
でもこの本はこれを実にうまく説明している。
ご一読を。

ホームエレベーター

2008.10.07

品川区西小山に2世帯住宅が完成しました。
3階が親世帯。
3階だと、上がり降りは年寄りにはきついもの。
でも、最近はホームエレベーターがある。
3階だと遠くまで見晴らせて、気持ちがいい。
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ホームエレベーターは部屋に面していると不細工。
だから左側のアーチ状の入り口の奥にあり、見えなくしています。
お友達が遊びに着たら、
上がった畳の床はテーブルを移動して椅子代わりに使います。

まだお若い方だが3階の御隠居部屋。
人生を頑張った人の御褒美です。

この本お勧め

2008.09.25

選挙が間近なようです。
日本の政治って、何でこうなんだろうと、
常々思っている人は多いと思う。
しかしなぜそうなってしまったのか、
きっちりと分析し、
その対応策をわかりやすく書いた本は少ない。

この本、日本の政治について目から鱗。
選挙前にご一読を。
政治の見方が変わります。
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徳酒屋

2008.09.23

川口に酒屋さんが完成しました。
酒屋の名前は「徳酒屋」。
今までは山野商店といっていましたが、
建て直すにあたって、
明治始めから昭和37年まで使っていた「徳酒屋」に屋号を戻しました。

酒屋さんは税制が変わってどこも経営的にもう一つ。
しかし「徳酒屋」は酒以外の、
大量生産でない美味しい、健康的な食料品も売っています。
僕が食べたものでは、ナンコウ梅入りカレー(これ絶品!)、
カリントウやサバの缶詰などなど。
よくもこんなに美味しいものを集めるもんだと感心します。

住所 川口市上青木2-4-23
Tel  048-266-3950
最寄りの駅は西川口駅。東口よりバス、西川04(東川口駅南口行)または西川01(鳩ケ谷公団住宅行)で、天神橋で下車。
地図

建物は「昔の田舎の店」のように可愛らしく、
地域の人がちょっと寄り、お茶を飲みながら雑談して帰るような店にしたいと思いました。
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看板は昔ながらの木を彫ったもの。
ケヤキの木で、この建物を造った棟梁が掘ってくれました。
コジャレた看板より、本物は存在感がある。
この看板とともに繁盛してもらえたらうれしい。

埼玉県は大型店舗が幅を利かせている。
人の顔が見える店に頑張ってもらいたい。

プレオープンは9月29日、
正式オープンは10月15日。

地球最強の生物。

2008.09.19

真空の宇宙に動物は耐えられるか?

多分というか、絶対に耐えられないと思っていた。
気圧0、極度の寒暖差、多量の放射線、そんな状態に動物が耐えられるわけはない。

人間は宇宙空間では宇宙服がないと瞬時に、
たぶん破裂して、死んでしまうのではないか。

ところが、である。
最近すごいニュースに出会った。
宇宙空間に耐えられる生物がいるのだ。
その名はクマムシ。
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いや~凄い!
なるほど、宇宙でも生きられそうな奇想天外な、怪獣スタイル(H.Pカラパイアより)

このクマムシについてよく知りたい方は、
次をどうぞ。トでクマムシを宇宙に上げるまでの話。
http://wiredvision.jp/news/200709/2007092722.html

で、その実験の結果は?
http://wiredvision.jp/news/200809/2008090922.html

人生の費用対効果?

2008.09.14

「やはり地震は来なかった」と書くことさえバカバカしい。
TVや新聞もこの予言を取り上げたらしいが、
私たちはメディアと距離をる怜悧さが必要だ👊。

ところで先日のインプラントについて、
いつも書き込みをいただいている欒樹 さんより、
「残りの寿命が短くてインプラントの費用対効果が悪い」との、
意見をいただいたが、
実は僕もその「費用対効果」が頭を一寸だけ掠めた。

インプラントの相場は一本30万。
残りの寿命を30年とすると、
一年で1万、一日で約27円。
これを安いというか、高いというか。
僕の両親は長寿だから、僕もこの辺りは確実と勝手に思っているが、
寿命はわからない。
明日交通事故にあえば、一日30万。

でも、でも、です・・・・。

それでもインプラントをしようと思うのが人間。
未来をもっと良くしようと思う夢や希望があるからイキイキと生きられる。

話は変わるが、
これまでに僕の事務所に設計を依頼された方で、
高齢の独身女性や、やはり高齢の子供のいないご夫婦もあった。
両方とも資産を子孫に残すことが目的ではなく、
残りの人生を気持ちよく過ごすため。

場合によっては、費用対効果で考えると、
高価な住宅ほど割に合わないものはないないかもしれない。
それでもいい家を建てたい、と思うのが人間。

たぶん、費用対効果と人間の生きがいは、違ったレベルの話ではないか。

かつて読んだフランクルの「夜と霧」を思い出した。

明日の朝…

2008.09.12

岡崎でM8.6の地震発生 w(゚o゚)w !
というのが事務所の昼食の時の話題。
ジュセリーノというブラジルの預言者が言ってるらしい。
所員の男性はほとんど信じていなかったが、
女性はかなり信じているよう。
一人は明日の朝はどこかへ、深夜バスで避難するらしい。

僕がいつも言ってることだが、
「必ず地震は来るから、耐震設計はしっかり👊!」
でも、それは「いつか」であって、
いつかは当然言うことはできない。

女性は何でこういう話題に乗りやすいのか?
たぶん、避難もイベントなんでしょう。
イベントも楽しいけどね・・・。

竹が首を出している

2008.09.08

「外の景色を見ながら風呂に入りたい」とはよくある話。
でも、そうすると残念ながら外からは覗かれる。
都会ではなおさら。
そこで塀を高く回すことになる。

問題はその先です。
だいたい塀の内側には植物を植えたくなる。
ところが塀で囲われた内側は風通しが悪く、植物は枯れてしまう。

最近できた住宅の風呂の前には姫孟宗竹(ヒメモウソウダケ)を植えた。
塀の下には風が通るように風穴を開けたりしているが、かなり心配。
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ところがです、姫孟宗君は元気に上のバルコニーまで顔を出してくれました。
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お風呂からも、2階からも楽しませてくれるエライ竹です。

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