2005年08月の
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模様替えは少なくとも5年に一度は。

2005.08.30

泉事務所が現在の目白に引越ししてきたのは14年前。引越ししてきた当時は広々していた事務所も、人も増えもうパンパンの状態。どこかいいところはないかと引越し作戦を考えてきたが、なかなか適切なところがなく、ズルズルと14年。最近、新しいコピーの機械をもう一台入れようとしたが、入れられるスペースが何処にもなく、模様替えをしてどうにかスペースを作り出すことになった。
模様替えといっても14年間のいろんなものがたまりこんでいる。隅からはいろんなものが出てくる。必要でない使わなくなったものが押し込んである。最初はきれいだったものが何時しか汚くなっている。いつか使うことがあるだろうと、とっていた物が忘れ去られて眠っている。
ようは14年間の垢がたまっているのだ。
僕の先生はよく、人間は習慣の動物だと言っていた。時々はその習慣をぶち壊すことも必要だ。だらだらと人間は習慣を続ける。と言って、何が習慣になっているかさえ人間は気付かない。模様替えはそういった意味で、今の習慣が何かを気付かせる。
模様替えに要した日時は4日間。ペンキも塗り替えきれいになった。
少なくとも5年に一度ぐらいは模様替えして、すっきりと出直したほうがいいのかも。

地震地図というのが・・・

2005.08.27

あるのを知ってますか?最近地震が多いですね。いよいよ東京にも巨大地震か?と何となく不安になってしまいます。僕は耐震についてはこれまで特に注意を払ってきたつもりですが、それでもそれは職業上の切実な問題です。
ところで防災科学技術研究所が発表している地震地図があります。それは地図上の地点をクリックすると、そのポイントの今後30年間に起きる地震発生の可能性が出ます。又震度の大きさも出ます。自分の住んでいるところを一度チェックしてみたらどうでしょう。又、これから土地を購入しようとしている人にも参考になるかもしれません。アドレスは
http://www.j-shis.bosai.go.jp/

OZONで・・・・

2005.08.13

9月9日(金)PM7:00より、新宿OZON,8Fセミナールームで講演を行います。
建築雑誌、「住宅建築」が30周年になります。それを記念して展覧会(9月1日~9月27日)が開かれますが、その一連の催しものの一環、「実践講座」で講演を行います。
出演は僕、聞き役を住宅建築の編集長、植久哲男さんがやってくれます。入場無料ですが、申し込みが必要です。興味のある方は
http://www.jutakukenchiku.net/event_index.html

でも、やっぱり名古屋は・・・・

2005.08.10

ダサイなー。先日は名古屋のことを褒めちぎったが、そうとばかりも言えない。と言うのは、名古屋駅の真ん前に現在超高層ビルが建築中。世界に有名な某自動車メーカーの建物らしい。それがかっこ悪い。世界に冠たる自動車メーカーが地元名古屋駅の前に作るのだから、もう少しは美しい建物を作って欲しいものだ。この建物を見てがっかり。やっぱり名古屋の企業だよねー。BMだってメルセデスだって素晴らしい建物をたくさん作っている。上手い建築家を使って町並みや、そこで働く人にいい環境を提供している。やっぱり名古屋はダサーイ。名古屋のこと、企業の建物のこと、皆さんどう思います?

丸写しの真意は?

2005.08.09

ある大学で週に一度講義をやっている。
期末になると学生の評価(採点)をやらなければならない。今、丁度その季節。例年試験ではなく、レポートにしているが、毎年同じテーマだと先輩の書いたレポートを丸写しするのがいるので違うテーマに変えている。
評価の基準は、自分でどこまで考え、自分の言葉で書いたかを1位番目に置いている。どこかの本からそっくり引用してくる学生が結構多い。引用した文は直ぐにわかるものだ。レベルは低くとも自分で考える姿勢が大事だ。先生の考えることとは反対でもいいから、自分で考えてもらいたいものだ。
そのようにして先程まで採点を行っていたが、読み始めると、なかなか優れたレポートが出てきた。しかし段々読み始めていくと、待てよ、この文は以前僕が書いた文にそっくりジャン!レポート全体の最初から最後まで、僕が書いた文を丸写ししているではないか。この生徒は問題を出している僕の文だと知って書いたのだろうか?それとも間抜けな学生なのだろうか。知っていて書いたとしたら、よくこの文を探し出してくれたことは評価したい。しかし自分で考えた文でないことは明らかだ。それともこの内容で間違いないでしょう?と、先生をオチョクッテいる、かなりのワルかも知れない。今年は殆どどうしようもないレポートばっかりだったので、このレポートには声を出して笑ってしまった。本当に学生の自分で考える力は落ちている。

身内社会は地価を安くする?

2005.08.03

名古屋はヒツマブシ、噌カツと言われるように、濃い、ダサイ、イメージがある。昔はタモリの名古屋弁(タモリ自身は九州の出身だが)。最近では名古屋嬢(城)と言う女性の派手な髪型は特に有名。
現在、名古屋で住宅を作っているが、確かに人間も濃い。建主しさんも、建設会社も、職人も皆濃い。車の中の話も途切れることなく、にぎやかな会話が続く。僕も賑やかなのは嫌いではないので、結構楽しい。
ところで濃い、ダサイ、イメージが、何度か名古屋に通っているうちに変わってきた。ひょっとして、いや、かなり名古屋って、いいところかも、と。
何せUターン率90%、と言うぐらいだから、実際住むにはいいところなのだろう。
マンションの価格がまず安い。東京だと新築で坪200万を越すが、坪100万を切っているらしい。
東京はバブルで土地代が高くなり、顔の見える個人商店、とくに喫茶店はほとんど姿を消してしまった。しかし名古屋には今でものんびり過ごせるいい喫茶店がたくさんある。
食べ物屋も東京には知られてない庶民の味の美味しい店がたくさんある。
それに、なかなかいい小物、骨董店だってある。先日行ったのはCarafe、それにLife decoと言う店。なかなかの店だ。名古屋で小物を東京に買って帰るとは思いもよらなかった。

名古屋の人にいろいろ聞いて、このようなことが名古屋に存在するのは、地価がどうも影響しているようだ。
1、名古屋は身内社会らしい。身内価格で値段が知れ渡っているので商売は大変らしいが、土地代もそれにかなり左右され高く売れない。
2、名古屋は職人の町で、ホワイトカラーよりブルーカラーが偉く、そしてお金持ち。余計な話だが、ベンツに作業服で職人が乗ってる。職人は代々の仕事を引き継ぐから土地が動かない。
そんなことで土地代も安くなるらしい。これが本当に正しいか正しくないか、他にも理由があるかもしれないが、直感的には分かるような気もする。
土地代は町の文化のありようにも大きく影響を与えるだろうとは知識では知っていたが、名古屋でなるほどと納得。
やはり名古屋はディープである。

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