2020年08月の
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寺大工vsプレカット Ⅰ

2020.08.10

今建設中の軽井沢の別荘には、直径40~50㎝、長さ6mの太鼓落としの杉の棟木が使われています。
この棟木は宮大工の手加工によるものです。
大工が鑿(ノミ)や鉋(カンナ)で加工する風景はほとんど目にしなくなっている。今やプレカット加工(人の手でなく機械で骨組みを刻む加工)が90%以上を占めていて、プレカット加工の隆盛と大工技術の劣化が相まって進行してきた。
中には優れた大工もいるが、むしろ下手な大工が刻むより、プレカット加工の方がずっといいことが多い。
しかし、プレカットが敵わない大工がまだいるもので、この現場の建設会社の大工の仕事がそうだ。
下の写真を見てみて下さい。
これ、手刻みです!
何十年か前には見にすることができた木の加工の姿を思い出した。

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