2008年05月の
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ルーマニア・ブルガリア3千Kmの旅 Ⅰ

2008.05.29

いつも旅は1~2枚の写真から始まる。

それはほとんど建築、それも古い民家や集落の写真なのだが、
招いているというか、匂ってくるというか…、
この空間を実際に体験してみたい、と思わせる写真に巡り合うことがある。

今回のルーマニア・ブルガリア3000キロもそのようにして始まった。
今回は時間がなくそうできなかったが、
いつもはそのあたりの建築に詳しい人に会ったりしてかなり調べる。
行くところはほとんど山中などの辺鄙なところ。
いい民家や集落はまだまだ世界中にたくさん残っている。

だからそのような所に行くには自分たちで車を運転したり、
運転手付きの車をチャーターするしかない。
お決まりのツァーコースではないから自由自在。

そのように自分たちで旅行するのは本当に楽しい。
しかも建築が好きな仲間ばかりだから、
ある共有感を持って美しい建築の体験、勉強ができる。
夜はもちろん仲間と食事をしながらビールにワイン。

今回は時間不足で調査があまりできなかったこともあり、
また旅行会社が入っていたこともあったが、
それでも4~5割はいい所に巡り合うことが出来た。

いつも思うのは旅行は行った者勝ち!

とりあえずは写真から。

ルーマニアの眠るようにたたずむ美しい民家。

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ブルガリアの民家。階段室とバルコニー、植物が一体となり楽しい空間を作っている。
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ルーマニアの修道院。これも静かで、可憐で気品のある美しさ。

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自邸Ⅳ

2008.05.25

何度かこのブログにも書いたが、
一昨年我が家の愛猫、ムルが死んだ。
火葬をし骨壷に入れたままピアノの上に飾っていた。
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そのことを仏教を篤く信じている友人に言ったら、
「ウヒャー、それはいかん!ウカばれない」とのこと。

気にはなっていたが、
家を建てたら土に埋めてやろうと思っていた。
この度やっと自邸を作ったから中庭に墓を作ってあげることが出来た。

悩んだのは骨壷に入れたまま埋めるのか、それとも出して埋めるか?
悩んだ末、骨壷から出して埋めることにした。

骨壷の中に閉じ込めるより、大地に溶け込み、
新たな生命の一部になって欲しい、と考えたからだ。

墓石は十数年前、三宅島の海岸で拾った楕円形の小さな焼け石。
ムルにはこの石が似合っているような気がする。
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日大の教授に・・・

2008.05.22

4月より就任しました。

次の写真は大学に出来た「泉研究室」のドア。
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チョッと照れくさいような…。

これまで僕は建築を通していろんな経験をしてきたわけで、
これから建築を目指す若い人たちをいい方向に導けたらと思っています。

でも本来僕は建築を実際に建てる建築家。
これは絶対に捨てられない。
建築家との兼業ですが、
これからもいい仕事を続けたいと思っていますのでどうぞよろしく。

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