2011年11月の
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ゲージュツとドクショの秋

2011.11.25

前回の続きですが、
教会の玄関ドアで素晴らしかったのは、
ローマの近く、列車で1時間ほどのオルヴィエートOrvietoのドゥオーモ(大聖堂)の扉です。
オルヴィエートは山の頂上にある山岳都市(hilltoptown)で、
中世に栄えた小さな美しい街。

建物自体は14世紀の初めの建造で、ロマネスクからゴシックへの移行期の建物。
僕が行った時は残念ながら修復中だったが、堂々として美しい。
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玄関扉は20世紀の彫刻家エミリオ・グレコの手になるもの。
ヨーロッパの建物は建ててそのままというものは少なく、
次々と手を加えていく。
でも、それまでの建物をリスペクトし調和させながら、さらにすばらしい建物に作り上げていく。
14世紀にできたオルヴィエートのドゥオーモもにも、20世紀の作家の玄関扉が何の違和感なく付いている。
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ゲージュツとドクショの秋 Ⅶ

2011.11.14

「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」
今の僕らには狐に騙されるなんてー、ありえない、それ迷信と思うから、
タイトルからして、うん?と思わせる本。
それも、騙されなくなったのは1965年から、と言うから面白い。
でも内容はまじめ、哲学的ともいえる内容を平易に誰にもわかるように書いてある。
著者の内山節さんは哲学者だけど、建築や風景論とも通じるところがある。
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で、この本がとっても面白かったので、
今建てている住宅の建て主さんに、「これ面白いですよ」と教えてあげたら、
今度は建て主さんの方から「これ面白いよ」とお返しに次の本を紹介して頂いた。
「人は感情によって進化した」
進化って、感情と関係あり?って一瞬思いがちだが、
読んで見ると、それが目から鱗なんですね。
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2冊ともお勧めです。

ゲージュツの秋 Ⅵ

2011.11.07

そうそう、先日大事なことを書くのを忘れていました。
東京造形大学の付属美術館にはジャコモ・マンズーの彫刻があります。
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背の高い作品だけど近くで見ると、
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日々このような彫刻を見て育つ学生は何と幸せなことか。
建築学科の学生にだって、こんな彫刻を日々見せたいもんだ。

ところでマンズーの作品でとくに有名なのは、
ローマ、バチカンにあるカトリックの大本山、サンピエトロ大聖堂の玄関の扉。
ホントにデッカイ扉です。
サンピエトロ大聖堂に行ったことがある人は多いと思うが、そこは美術品の宝の山。
その最初に出くわすのがこのマンズーの扉。
でも皆さん、以外と見てないよう。
もったいないです。
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詳細です。
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ゲージュツの秋 Ⅴ

2011.11.03

大学の研究室時代の先輩の小野行雄さん、
現在東京造形大学の教授をやっているんだけど、
来年3月で退職。
東京造形大は退職の時にその先生の作品展をやるようだが、
現在、小野行雄さんの展覧会「日時計に魅せられて」が開かれている。
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小野先輩が日時計の制作をやっていることは展覧会の度に見て知っていたが、
その作品も素晴らしいだけでなく、
日時計をめぐる文化全体への興味には驚かされた。

展覧会は小野さんの作った日時計だけでなく、
世界の日時計を収集したものも展示してある。
江戸時代の日時計や諸外国の新旧のもの、
さらには日時計が図案化された切手や、学術本など多岐にわたっていた。

小野さんとは30年近く前、同じ研究室で過ごしたが、
その後の人生の足取りを見る思いがした。

なお展覧会が開かれているのは、
東京造形大学のキャンパスの中にある、
白井晟一設計の美術館。

日祭日は休館で11月7日までだから4,5,7日しかないが、
興味のある方は是非。

ゲージュツの秋 Ⅳ

2011.11.01

池袋のデパートのブランドの店の前に何か気になる絵が飾ってあった。

バックが金箔で、琳派(りんぱ)のような絵だが何か変。
古い絵ではないようだし、
よく見たら、馬が十数頭にスーツを着た男たちが乗っている。
アッ、下の方にサッカーボール。
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長谷部に、本田、遠藤、長友、香川、吉田、真ん中にザッケローニ……といるではありませんか。
しゃがみ込んでシゲシゲと見ていたら、お店の人がこの絵のカードをくれた。

お店はDunhill、
店の中は見るだけでにしたけど。

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