2005年01月の
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お勧めCD

2005.01.28

すごいピアニストがいます。名前はFazil Say(ファジル サイ)。1970年生まれの若干34歳。生まれはトルコ。異次元と言っていいぐらいの想像力と、巨大なパワー、破壊力を秘めています。しかも今までのピアニストと違うことは彼自身が作曲をする
こと。で、ここで紹介するC.Dは「black earth」。これも彼の作曲です。
僕は昔からクラシック音楽が好きでしたが、正直言って辟易するところもありました。クラシック音楽は繊細なニュアンスを感じることが出来れば至上の喜びがあります。でも現代に生きる僕たちにとっては、多少なりとも違和感があることはあるとは事実です。そんなじくじたる思いをしていたときに出てきたのが、Fazil Sayです。古典と現代、クラッシクとジャズ、東洋と西洋、ユニバーサルとリージョナル、繊細さと暴力、作曲と演奏、そんなことを全部一色丹にした、破壊的な力でハイブリットな音楽を彼は作り出しています。
是非聞いてみてください。
050128
CDの番号はAVCL-25006です。

今出ている作品掲載誌

2005.01.26

工作社発売 「室内」2月号 
またまた自然材料の特集号で、昨年出来た千葉市の「しだりおの家」が出ています。「しだりおの家」は昨年いろんな雑誌に出ていますが、今度の掲載で面白いのは僕が取った写真がたくさん出ていること。是非立ち読みでもいいですから見てみてください。

骨董

2005.01.18

先日、3700年前のヒッタイト文化の地母神土偶と言われるものをてに入れました。
骨董屋に入って、思わず手にしたものです。
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かわいいし、造形もとってもいい。
ちょっと無理して買ってしまいました。
しかし、3700年前のものにしてはあまりにも奇麗過ぎる。
たぶん贋物じゃないかなー、と思いながらも、まっ、だまされてもいいか、と手に入れたものです。

僕は骨董には自慢じゃありませんが、随分だまされてきました。
韓国ソウルの骨董街、仁寺洞(インサドン)でも高麗の黒磁と言われるものを手に入れました。
これはとってもシャープな形に端正な気品があります。
でも、これも韓国で焼き物では有名な方に見てもらったら、「泉先生、だまされましたね。でもこれは偽物だけどとってもいいです。」
いいとは言ってもらったが、多分慰めもあったでしょう。
中国では、乾隆帝の時代のモノといわれる直径30cmぐらいの皿を買いました。店の人に証明書を付けてくれるように頼み、帰国して見てみたら何と「これは偽物であることを証明する」と書いてあるではないですか。
これには怒る気にもならないどころか、笑ってしまいました。
今回のヒッタイトの地母神もたぶん偽物でしょう。でもいいんですよね。 とっても気に入ってます。

あけましておめでとうございます。

2005.01.04

戦後60年、今年は日本の還暦だそうな。
なるほどそう言われてみると、思い当たる節も無いではない。
見直したほうがいいことは、確かにこの日本にいっぱいあるからだ。

でも今年の年賀状でおもしろかったものの一つに、今この日本はまだ世紀末と主張しておられた方がいた。
それによると近代建築のスタートとしてのエポック的な出来事は、ル・コルビュジェによるドミノ計画、とされるが、
それは1914年のこと。
だから2014年がミレニアムで、まだいまや世紀末ということらしい。
(ドミノ計画についてはhttp://www.taisei.co.jp/galerie/archive/history.html

僕にとって、ル・コルビュジェは凄い人なんだろうなとは思うが、あまり評価したくない人。
だからドミノ計画を基準にするのは、僕にとっては面白くないのだけど、
いずれにしろ今が還暦だとか、世紀末と言われるのは時代が動き始めた証拠なんだろう。
こんな時こそ、ブレずに、じっくりと次の時代を見つめて仕事をしたいと思う。

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