2017年08月の
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「家づくり学校特別公開講座」のお知らせ

2017.08.25

今建築界で松村秀一さんの著書「ひらかれる建築-民主化の作法」が大きな話題を巻き起こしています。

その松村さんを迎え、泉が校長をやっています「家づくり学校」で、10月15日(日)に特別公開講座を開きます。

興味のある方は是非のご参加を。

申し込み方法など詳しいことはこちらへ。

http://npo-iezukurinokai.jp/event/lecture/4106/

ロマネスクを訪ねて Ⅰ

2017.08.22

西洋建築で好きなのはロマネスク。特に西暦1000年から1200年ころのフランスの修道院には心を揺さぶる美しさがる。

初めてフランスのロマネスク建築を見たのは1993年、もう24年も前。

これまでの海外旅行で最も感動した旅だった。

感動は自分が全く知らない世界を始めて体験した時に訪れる。ロマネスクの中でもフランスのシトー派の修道院建築は、僕が知らなかった新しい世界をプレゼントしてくれた。

今、ロマネスクについて書いてみたいと思ったのは、「石と光  シトーのロマネスク聖堂」という写真家、六田知弘さんの素晴らしい写真集に最近出会ったからだ。

 

ロマネスク建築は建物の多くで石の肌をそのままむき出しにしている。

建築の材質は石のみ、と言っていいくらい。

私たち日本人にとって、石でできた建築は人を撥ねつける硬質なものと思われがちだ。

しかし実際に見たロマネス建築は全く違うものだった。

硬さを感じるどころか、石の肌合いは優しく、石でできた空間は優しい光に包まれ、人を優しく抱いてくれるものだった。

六田さんの写真集はそのようなロマネスク建築の世界を十分に表現している。

 

これから数回にわたってロマネスクの旅について紹介したい。

本当は六田さんの写真を使うことができればいいのだが、著作権があってそういうわけにはいかないから、泉の写真で我慢していただきたい。

 

 

プロ野球観戦

2017.08.11

昔は巨人の大ファンだった。
長嶋に江川、桑田と応援してきたが、
何時の頃からアンチ巨人になり、
それどころか今やプロ野球そのものにチッとも興味がなくなってしまった。
それなのに、「泉さんプロ野球見に行かない?」とのお誘い。
しかもそれが西武球場での西武戦。
ほとんど、まったく、と言っていい位にどんな選手がいるのかもわからない西武なのに、行って見ようか、という気になった。
というのは、西武球場の設計者が池原義郎さんだからだ。
池原義郎さんは所沢聖地霊園など所沢周辺に名作をたくさん残されているし、私の拙作を見に来て頂いたこともある。
とっても品のある設計をされた方だった。
つい最近、今年の5月に亡くなられた。

西武球場は素晴らしかった。
後楽園には何度か足を運んだことがあったが、大違い。
ちゃんとした建築家がやると、
野球場だってこんなに良くなるんだ、ということの見本みたいなものだった。
野球場に入ると、いきなり下方に球場全体が見渡せる。

そして、球場全体をぐるりと囲うわずかな勾配を持った通路を歩き、
目的の席にあたりに来たら、下へ下って自分の席に至るというもの。

目的とする席までシンプルな導線計画になっている。。
ドームの屋根は下までかけずに、隙間から緑の木々が目にいり、
自然に囲まれた中での野球観戦だ。

大学の先生たちとの野球観戦だったが、
時々は野球を見たが、建築を見に行ったのか、ビールを飲みに行ったのか、よくわからない、とっても楽しい野球観戦だった。

 

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