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2009年07月の
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地上から昇り、地上に降りる虹
2009.07.31
梅雨明け宣言はとっくの前だけど、よく雨が降ること。
でも先日、事務所の窓の外には虹が出ていた。
長い虹ではなかったが、二重の虹。
虹って、何かうれしくさせてくれる。
僕が最もすごい虹を見たのはイギリスの田舎を友人と車で走っていた時。
見上げるほどにデッカイ完ぺきな半円の虹が、地上から昇り、地上に降りていた。
(写真をクリックすると、イギリスの美しい田園風景も見ることができます)
この虹は大きすぎて写真に収まらず、実は3枚に分けて撮ったもの。
それを事務所の所員の武川君がPhotoshopで繋いでくれた。
部分的に写し損なった部分もあったが、それも上手くごまかしてくれた。
そう言われてよく見ると、なるほどと思えるところもあるが、
実は,彼は写真屋の息子ナノダ。
忍者?左官屋
2009.07.22
人砥(じんとぎ)って知ってます?
モルタル(セメントと砂を混ぜたもの)に大理石の石を混ぜて、固め、
その表面を砥石でツルツルに磨き出す工法です。
実はこの人砥、僕が小さいころよくありました。
ほとんどの家の流しがこの人砥ぎでできたものでした。
しかしステンレスの登場で、すっかり世の中から消えてしまいました。
下の写真はこの手法で作った現代版、ジャンボ人砥洗面です。
白セメントに、アコヤ貝を混ぜて作ったものです。
ところどころアコヤ貝が光っています。
これを作ってくれたのが、
忍者左官、こと小沼充さん。
何で小沼さんのことを忍者左官かというと、
仕事が終わった後がキレイ、だから。
(忍者はそこに来た事さえ知られないように行動する)
下手な左官屋は、材料をポタポタト床にこぼし、
現場が汚くなる。
実際、上手い左官屋が仕事をしている下をくぐっても、
上から材料がこぼれてくることを心配しなくてもよい。
何の職人でもそうだけど、うまい職人は仕事場がキレイ、
それに何というか身のこなし方に無駄がないですね。
それにしても自分から忍者左官、という位だから大したもんだ!
気になる木 Ⅱ
2009.07.15
先日の「 変な木・・・」へのコメントで、
その変な木の状態を「連理」ということを教えてもらった。
しかも白楽天の、
「天に在っては願はくは比翼の鳥となり、地に在っては願はくは連理の枝とならん」という長恨歌ことまで、
教えてもらった。
いろんなことを知っている人がいるもんだ。
そこで連理と言うことが分かって調べてみたら、
「1本の樹木の一旦分かれた枝が癒着結合したもの」とのこと。
しかも、違う品種同士でも連理となることがあるらしい、へー
さらには、「冬ソナ」のチェ・ジウが出ている映画で、
「連理の枝」というのがあるというのも分かった。
この際、この映画も見てみようかな…。
(お恥ずかしい話、僕は冬ソナの全編を見ました)
この木何でこんな形?気になる木。
2009.07.13
軽井沢の植木畑でまたまた変な木を発見。
木には水分や、栄養を送る導管があるが、
この木の導管はどうなっているのだろう?
それぞれの枝の導管束が束になってくっついているだけなのだろうか?
多分そんな感じがする。
でも去年ルーマニアで見た木はどうもそのようには見えない。
軽井沢の木はX型、ルーマニアの木はH型。
ルーマニアの木のブリッジ部分では導管がどうなっているか?
でも、左右の枝からの液体がぶつかるはずはないよな~。
そこで推論。
多分ルーマニアの木は、右からの枝が左の枝にぶつかってくっ付き、その先が枯れてしまった、のではないか?
と思い至った。
だから軽井沢の木もルーマニアの木もこのような形態が生まれたのは同じプロセス、
ということになる。
どうでしょう?
断層写真でも撮ったら解明できるはず。
他にどのようなこととが考えられます?
例えば、ルーマニアの木には砲弾が当たって、穴があいた、等。
やっぱり、勝手な判断は怖い。
2009.07.06
JR御茶ノ水駅の階段の手すりです。
なんでこんなにガタガタなの?
こんな手すりを掴みながらだと降りにくいな~、
何でこんな変なデザインをしたの?
利用する人がいるか暫く見ていたが、
なかなかこの手すりを利用している人はいない。
やっぱりね~、こんな手すりを使う人はいないよな~、
勝手にデザインしやがって、と思っていたら、
一人、足が悪そうな年寄りが、ゆっくりとこの手すりに掴まりながら下りてきた。
アッそうか、足が本当に悪い人は階段を一段一段下りるごとに、
手すりに体を預けざるを得ない。
斜めの手すりだと滑ってしまう。
なるほど、本当に足腰が悪い人にはこのような手すりが必要なんだ!
勝手なデザインではなかった。
自分の健康状態を基準に考えてはいけないと、
改めて思い直させられた。