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2009年09月の
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タバコで。
2009.09.25
シルバー・ウィーク三夜連続で、NHKが「白洲次郎」をやっていた。
TVとは思えないほどカッコイイ演出と音楽。
白洲次郎の奥さんは言わずと知れた「白洲正子」。
このご夫婦のお住まいは「武相荘(ぶあいそう)」。
武蔵と相模の国の境あたりにあるからか、
さすが、センスのある命名だ。
この武相荘がかつて公開になった時、早速見に行った。
その時、公開するにあたって不要なものを始末するためか、白洲邸の雑貨が売り出してあった。
なんたって超目利きの家にあったものだからと、
ミーハーな気分で、竹の籠を買った。
これ、白洲家のものだったんだゾ~!
現在冷蔵庫に入れられない野菜などの入れ物にして重宝している。
ところで、TVの白洲次郎、正子は煙草ばっかり吸っていた。
いつもモウモウとした雰囲気。
いつも吸ってたんだろうが、あのタバコ、面白い演出だ。
タバコの喫煙風景で白洲次郎、正子を表現している。
で、僕のことだが、タバコをやめたわけではないけど、
もう40日もタバコを吸っていない!
石水院 Ⅲ さらにもう一つ
2009.09.18
石水院で書き始めたのが何時の間にか東福寺になってしまった。
これも東福寺の欄干(らんかん)の支えです。
木を彫ったものと思えないほどに流麗です。
すごい職人がいたものだ。
良く見ると、適当に形を決めたのではなく、
いくつかのルールを持って形を決めてます。
造形力は幾何学を使いこなす力、と言っていいかも。
石水院 Ⅲ もう一つ東福寺
2009.09.14
東福寺の蛙股のついでに、
これも東福寺のデザインです。
屋根の勾配にそってカーブして付いている板を破風(はふ)と言います。
又、その下に付いている飾りを懸魚(げぎょ)と言います。
この懸魚は木はと思えない程に繊細で華麗です。
この華麗さの形を分析すると、
このデザインには全体を形成する大きな形と、小さな形が重層しています。
その中間の形もあります。
つまり、形の大きさにヒエラルキーがあります。
又懸魚自体の形(凸)もありますが、その周りの空間の形(凹)もあります。
凸の形も綺麗ですが、凹の形も流れるようなリズムがあります。
重層した形は同時的にも存在しますが、その見え方は見る人との距離で変わります。
近代建築にはないデザインの深さです。
石水院 Ⅱ カエルマタ
2009.09.08
ところで石水院の欄間のように上に付いているもの、
これ、なんというか知ってます?
蛙股(かえるまた)と言います。
確かに蛙が踏ん張っているように見えますよね。
京都に行ったら、この蛙股に注意して下さい。
いろんなお寺に、いろんな形をした蛙股があります。
木で作ったと思えないほどに流麗な造形もあります。
とくに禅寺のは綺麗です。
これは禅寺、東福寺の蛙股です。
これがあるのとないのでは、まるっきりこの場の雰囲気は変わるでしょうね。
石水院
2009.09.07
日本のほとんどの都市と日帰りできる時代になった。
だから地方へ出張は何時もとんぼ返り。
これが夜行列車で行く時代だったら、
その土地の美味しいものや、いい建物などを見、温泉にでも浸かっていたに違いないが、
簡単に又来れると思ったら、そんな事をしなくなってしまった。
関西にはよく行くが、これもほとんどがとんぼ返り。
いつもそれでは勿体ないと、昨日は京都で建物を見てきた。
見たのは高山寺の石水院。
大学院の頃、研究室の友人と行ったことがあるが、遠い遠い記憶の彼方。
良かった、との印象だけは残っていて、また行ってみたいと思っていたが、細かいことはほとんど覚えていない。
かつて、この道歩いたかなー?
何十年かたって、又同じところにいる筈、
なのに全然記憶がない。
何か不思議な感じがする。
石水院です。
鎌倉初期の建物で、明恵(みょうえ)上人の住まいの跡だといわれている。
上の写真の部屋が有名だが、
外部か内部か分からないような空間。
それに格子や欄間のシルエットが美しい。
気品がある。
高山寺は京都駅からバスで500円の距離。
京都の北西の山の中にある。
人があまり載っていないバスの最前列に座り、
ゆったりと山の中に分け入りる、久しぶりにリラックスした気分だった。