2004年08月の
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「住宅特集」のこと

2004.08.07

4月から1年間、新建築社発行「住宅特集」で「月評」を書います。
その月に載った住宅から一つ選び、すぐに見に行って
翌月の号に批評を書くというものです。
隔月で「新作訪問」「時評」が交互にあります。
この月評はずっと昔からあって、かって宮脇檀さんがやられた月評のように
今でも語り続けられる程に面白いものもありました。

この月評、最初は気楽な気持ちだったのですが、
これがどうしてどうして、やり始めるとなかなか難しいもの。
他の建築家が作った住宅を見る機会はそうなく、
いろいろと見れていいワイ!、ぐらいに思っていたのですが、
人の建物のことを書くとなるとどうして、どうして、
公の場で、人を批評することがどんなに難しいことか。
チャンと批評(非難でなく)のつもりで書いても、
書かれるほうからみると悪口に取られたりしがち。
昨年これをやった人に聞いたところ、出来るだけ誉めるところが
いっぱいありそうな建物を選んで見に行ったとのこと。
無難に人生を送るにはそれも人生訓だな、と思ったり…。
でもそれでは読む人も、僕自身も面白くない。
今のところ、僕から出来るだけ遠いスタンスの建物を作っている人を
選んで見に行ってます。
スタンスの違いが明確なだけに、書かれるほうも僕がそう書くのは当然と思うだろうし、
読む方もその方が読みがいがあるのではないか、
なんて思いながらやっています。
本屋さんで立ち読みでもいいので読んでみてください。

グループ・ホーム完成

2004.08.05

世田谷区、上祖師谷にグループ・ホームが完成しました。
グループ・ホームといううのは痴呆性の老人(若い人でもいるらしいが)
が集まってすむ施設のことです。
入居者はそれぞれに個室を持ち、みんなが集まる食堂や、リビング、浴室などがあります。
一グループは9人までと法律で決まっていて、一グループごとに食堂やリビングがあり、
面倒を見てもらいます。
今度作ったグループ・ホームは「グループ・ホームかたらい」という名の施設で、
2グループ、計18人の入居者を想定したものです。
建物の延べ床面積は811?。
最近グループ・ホームは急激に増えていますが、なかなかいい施設はありません。
僕の事務所では最近集合住宅の仕事が増えていますが、
グループ・ホームも一種の集合住宅と考えていいと思います。
そのような観点からも楽しく集まってすめる建物を目指しました。
「グループ・ホームかたらい」のオープンは9月ですが、入居者はすでに定員一杯です。
多分「グループ・ホームかたらい」も話題になると思います。
名前をちょっと覚えておいてください。

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