2008年12月の
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「フェルマーの最終定理」 「ある日の村野藤吾」

2008.12.28

正月は何やってたんだろうと、終わってしまえばそんな感じだが、
来る正月は「フェルマーの最終定理」なんて本はいかがでしょう。
フェルマーの最終定理とは数学の難問中の難問で、
最近アンドリュー・ワイズという人によって360年ぶりに解かれた。
数学の本だから面白くない、と思われるかもしれないが、
読み物として、またその理解としても(理解できないところもあったが)平易で面白い。
御屠蘇気分でも読める?本。
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建築家向けのお勧め本ですが、「ある日の村野藤吾」。
村野藤吾自身が書いた文を集めたものです。
村野さんはほとんど文を発表してなく、
作品でしか村野さんを知るよりほかない。
文がないだけに、また会ったこともない人だけに、
生の村野はどんな人だったのか想像しにくい。
ところが、遺族によって日記や手紙が公表された。
そこに書かれたものは、これまで村野によせていたイメージとは遠いもの。
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本に発表できない内容のものが他にたくさんあると思えるが、
これだけでもかなり村野の真実を知ることができる。
晩年の文中の「最後の日まで鉛筆を離さないでいたいものです」は、
実際に93歳にしてそうなったわけで、
建築にかける意思がそれを現実のものにしたのだろう。

伊勢、熊野へ Ⅴ

2008.12.25

引き続き「木の建築賞」の審査で尾鷲へ。
審査対象の建物を見た後、海岸沿いの道を歩いていたら、
ム、ム、ム・・・・。
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何で車に鳥の置物を・・・・?
もの好きな人もいるもんだ、
(アメリカにはこんな変な事をする人が時々いるけど)
それにしても何で鳥を付けて走っているのだろう?
と、考えていたら、
突然首が動いた、
い・き・て・い・る!!

こんな立派な鳥、東京じゃ見たことない。
しかもトラックの上にとまっている。
尾鷲まで来ると自然がある、すごいな~。
なんて感激していたら、さらに何羽も。
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ここは漁港なのだ。
水揚げする魚を狙って鳥がとまっているのだ。
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真っ青な空にカモメも飛んでいた。
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だれ一人いない駅のホーム、鳥と人間の近さ、
久々、脳味噌がクリーンになった感じがした。

伊勢、熊野へ Ⅳ

2008.12.24

紀伊半島に行くと時間の流れが違う。
すべてがゆっくり。
東京から近郊の県へ行くには時刻表などあまり気にしないで、
来た電車に飛び乗ればいい。
しかし伊勢から次の目的地、尾鷲(おわせ)への急行は一日に数本。
乗り換えも悪く、多気(たき)というだれ一人いない駅で1~2時間待たされた。
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でも、誰一人いない夜のホームでの数時間は格別のもの。
いつも何かにせかされる生活から、
一人ですべてから逃れ、列車を待つだけの何もしない時間は新鮮だった。
たまにはボーッと待つこんな時間もいい。

伊勢、熊野へ Ⅲ

2008.12.16

伊勢の街を歩いていたら、
懐かしい~、小さいころよく目にした万金丹の看板。
「鼻くそ丸めて万金丹!」、という言葉がニヤッと自然に出てきた。失礼!
(万金丹とはよく知られた、西洋医学が入る前の伝統的胃腸薬)
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子供の頃こんな言葉がいろいろあったなー。
お前のかぁさん、なんとやら…、とか。
こんなお品のない言葉は最近の子供は口にしないようだけど、
ぼくらは、お品がない言葉だと知ってて、あえて使って楽しんでいたんじゃないかなー。

それにしても、最近見られない看板。
単刀直入に、商品の名前だけ。
嘘っぽいコピーがないところがいい。

伊勢、熊野へ Ⅱ

2008.12.13

伊勢神宮前の茶屋を後にして、
地元の建築家に昔の遊郭跡を見ませんか?と誘われた。
木造6階建の遊郭。(名前は浅吉旅館)
6階建てと言っても、崖地に段々に連なって建っているので、
直接上下が重なっているのは3層程度。
でもこのような斜面でのつくりは日本では珍しい。
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道路の向かい側の建物に渡るブリッジも付いている。
地中海に面した(イタリアや、フランスの)HILL TOP TOWN のようだ。
今は静まり返っているけど、
江戸時代には「お伊勢参り」の後、「精進落とし」?の遊郭として栄えたらしい。
江戸時代の旅って、まぁ~よく遊んでたんですね。

伊勢、熊野へ Ⅰ

2008.12.10

「木の建築賞」の現地審査のため三重県へ。
まずは伊勢神宮の前の商店街にある新しくできた「赤福」経営の茶屋を拝見。
ここの看板が凄い。(ぜひ拡大して見て下さい)
欅の一枚板に堂々とした金文字。
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次はやはり近くの魚屋にあった看板。
これも凄い。(これも拡大して見てください)
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いやいや、渋いですね。
いい字にそれだけを漆塗りです。
このような看板は世界に誇れる日本の文化ですね。

1947年モノ

2008.12.02

この写真なんだと思います?
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実はワインの瓶の口からなかを覗いた写真。
下に落ちたコルクの栓が写っています。
古い瓶になるとなかなかあけるのが大変らしいく、
中に落ちてしまった。
1947年モノ!のワインの飲み干した瓶の底です。

何故こんな写真を載せたかというと、
このブログによく書き込んで下さるオジャマ虫さんが、
1947年モノのワインがあるから、お出でと誘って下さった。
1947年は僕の生まれた年。
本当にありがたいもてなし。
僕とおなじ同じ時間を生きてきたというワインには何か惹かれるものがある。
しかも1947年モノのワインはいいとか。
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ところで凄いものを見てしまった。
古いワインともなるとこんなにも澱がたまるんです。
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人間も61年経つと同じように澱がたまってしまうかも、
これには、ウーーン。

でも、本当に素晴らしいもてなし、ありがとうございました。

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