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2014年08月の
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けっこういいジャン Ⅰ
2014.08.28
先日お茶の水に用事があり、
ふと御茶ノ水橋から丸ノ内線御茶ノ水駅の方を見たら、
樹木に覆われた神田川の土手から駅舎が顔を出していた。
夏の濃い緑に、白くシャープな建物の造形の対比が美しい。
戦後しばらくしてからの建物だと思うが、
誰が設計したんだろう?
それなりの設計者だったに違いない。
Apartment惣(そう)の池
2014.08.17
集合住宅Apartment惣が完成したのは昨年の4月。
中庭には池があります。
その池にはアサザという水生植物とメダカが生息しています。
アサザとメダカの組み合わせは、水が濁らない、ボウフラが湧かない、という効果がある。
先日このApartmentの住人から「池の花が咲きました」というメールをもらった。
このアサザ、昨年池に入れたがなかなか葉が広がらなかったが、
ここにきて増え始め、花までつけてくれた。
来年はもっと葉が増え、花もたくさんつけてくれるだろう。
蛍遊苑(けいゆうえん) Ⅳ
2014.08.09
蛍遊苑シリーズの続きです。
蛍遊苑の会議室にはデッカイテーブルがあります。
3.7m×2.3mの無垢のウォールナット材でできたテーブルで、14名が一度に食事できる大きさ。
こんなデッカイ無垢のテーブルを作るのは難易度が高い、とは最初から思っていたがやはり大変だった。
このテーブルは長さ3.7mの無垢のウォールナット材4枚を、横に並べつないだもの。
横につなぐことを接ぐ(はぐ)と言うが、
3.7メートルの材を接ぐことができるところは日本中探してもそうない。
ところが、灯台下暗し、建設現場に近い福岡県の大川の「関家具」でできることがわかった。
偶然なことに、関家具と懇意の関係者が複数いた。
しかもその家具屋はいいウォールナット材を持っていて、このテーブルができた次第。
建築はいつも、偶然、たまたま、出会いがしら、臨機応変!
まぁ、現実とはそういうものだろうけど。
蛍遊苑(けいゆうえん) Ⅲ
2014.08.07
7月21日に書き込んだ蛍遊苑Ⅱの続きです。
で、このような複雑な木組みををどうやって作ったか?
伝統的大工による規矩術でも可能だったかもしれないが、
これほど複雑な形態を解き明かすことのできる大工はもうほとんどいない。
いたとしても相当の時間とコストがかかるに違いない。
そこでこのような木構造をパソコン上で3次元のモデリングする。
先のパソコン上の3次元のモデリングデーターに連動する3次元のプレカット機で加工する。
ドイツ製のフンデッカーという優れものの機械です。
一本一本の部材の加工形態(昔でいうと墨付け)をパソコン上で行い、機械が加工する。
そこに伝統的大工はいない。
伝統の技術を持った大工がほとんどいない現在、このようなPCによる木造は一つの答えになるかもしれない。
と言って、PCを使えば伝統的大工が持つ技術のすべてにとって代わることができる、と言うことでもない。
代えることができるのは、部材加工のためのの幾何学(規矩術)であって、
一本一本の木が持っている性格を読み取ったうえでの適切な気配り(木配り)などは、目や肌触りなどの身体的把握による大工にはかなわない。
しかしそれも何れ科学的方法にとって代わるに違いない。
その時に 、かつての木造文化は科学によって塗り替えられてしまうことになる。
このことが好いか悪いかは大変奥の深い難しい問題だ。
「家づくり学校」が学会賞受賞 Ⅲ
2014.08.05