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2021年02月の
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昨年読んだ面白い本
2021.02.10
毎何、年の暮れにその年に読んだ面白かった本を挙げていましたが、
自分の本を作るので忙しく、遅れての書き込みです。
まずこの二つの本は、すごく売れていることは知っていたが、
「泉さんまだ読んでないの?」と言われて読んだ本。
白井聡 武器としての「資本論」
斎藤幸平 人新世の「資本論」 (集英社新書)
若かりし頃、マルクスの資本論にチャレンジしたが、
難解なのか読みにくいのか、どちらなのかわからないが、
途中で放棄してしまった。。
それが白井聡さんの「武器…」はスラスラと読め、
こういうことだったのかと、ずっと気になっていたことにやっと卒業できた気がした。
さらに斎藤幸平さんの「人新生…」の方も「武器…」を読んでいたので、
楽に読むことができた。
資本論というと、赤だとか古臭いと毛嫌いする人がいるが、
気候変動と資本論、この二つを結び付けて考えられるなんて、すごい。
建築の本です。
次の二冊は、シザとバワ作品,人間についての解読の本。
伊藤 廉 ポルトガルの建築家 アルヴァロ・シザ
岩本 弘光 解読ジェフリー・バワの建築―スリランカの「アニミズム・モダン」
建築家の作品紹介はまず写真がよくないと、ということもあるが、作品を解説した本の場合は、著者の知性や教養の深さが、問われる。
そのような意味で、この両作品は相当にレベルの高い本だ。
また、読んでいて楽しく、面白かった。
おすすめです、是非。
もう一冊、建築の本ではないが、椅子の生産と文化について書いた本だが、
読みながらずっと建築を考えさせられていた。
手作りが建築の世界で生き残ることができるのか、
そのようなことを違った視点から見ることを教えてくれた本、だった。
坂井 素思 椅子クラフトはなぜ生き残るのか
出来ました、本が。
2021.02.02
丸6年かかった本がやっと出来てきた!
今朝、出版社の方が出来立てホヤホヤの本を届けに来てくれた。
手に取ってみると、600ページ近くあるので、ズシッと重い。
まとめるのにここ数年は日曜なしで、やっていた。
でも、このような本はなかなか作れるものでもないし、結構楽しかったのも事実。
編集者も一仕事終えて、ほっとした顔で、
「出来上がって、正月がやっと来た。 徹夜をしたのは何年ぶり」、
とか言ってたけど、満足そうな顔だった。
ご苦労様。
下の写真は使用した図面や、文章、資料、校正などで結構な量になった。
本づくりの後半はパソコンとにらめっこだったが、前半はこの資料と格闘していた。
もう必要ないから処分するのだが、何か捨てがたい。
本屋さんには来週の2月9日から並び、AMAZONは2月10日から発売とのこと。
定価税込11,000円。
僕のところに言ってもらえれば、サイン入りでお分けします。
(お渡しできるのは2月中頃)
申し込みは k.izm@nifty.com 泉まで。