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2007年10月の
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森伊蔵
2007.10.25
春、秋は講演会が続きます。
明日は名古屋、来月は2日続けて関西です。
で、今日は講演会の謝礼の話。
講演会の謝礼というのは話の内容、時間に関係なく、
寸志からウン十万までと千差万別。
結局、それは主催者の懐具合で決まるようだが、
でも、中にはお金ではなく現物支給というのもある。
講演の依頼は建築士会のような設計者の団体が多いが、
ある時左官屋の組合から講演の依頼が来た。
その謝礼、というかお礼が焼酎2本でどうでしょう?というものだった。
なかなか左官屋の組合らしくていいな~、と思う反面、
チョット失礼じゃないの?、との思いも。
でも、依頼に来た人は何の悪びれた様子もなく、
「どうだ、いいでしょう」といった面持ち・・・。
??????
別にお金目的で講演を引き受けているわけではないので、
一応喜んで?引き受けることにした。
公演が終わり、約束通りに一升瓶の焼酎2本を有難く?左官組合から頂き、ブラ下げて帰った。
その頃、例の鬼子母神のお祭りに参加することになっていて、
町内会に「よろしく」と、たまたま手持ちのこの焼酎1本を差し出した。
ところがである。
後日、事務所に遊びに来た人と飲もうと思って残りの1本を出したら、
「え---っ!モリイゾウ!!!」とビックリしている。
なるほど、美味しかった。
そのころ僕は幻の焼酎「森伊蔵」を知らなかった。
さすが左官組合、これは一生忘れられない講演会の謝礼となりました。(*⌒O⌒*)
泉事務所のある雑司ヶ谷…、Ⅲ
2007.10.23
泉事務所のある雑司ヶ谷、・・・ Ⅱ
2007.10.12
先日に引き続き鬼子母神のお祭り。
祭りは来週なのに、3~4日前からもう準備が進んでいます。
雑司が谷界隈では下の写真のように、いろんな所でこのような山車?が用意済み。
次の写真は鬼子母神の境内を通ったら、
灯篭の周りに丸太が組まれていた (◎_◎) 。
これってナニ、と首をひねったのですが、
な~るほど、大勢の見物客に押されて灯篭が倒れでもしたら大変!
ということなんですね。
こんな風景を見るともう祭りは始まっている。
昨日の夜も、何所からともなく太鼓を叩く練習が聞こえてきた。
最近よくあるラジオ体操のようなお祭り?カーニバル?は、
何か作り物っぽい。
歴史的に作り上げられてきたものとはどこか違う。
それって何なんだろう?
泉事務所のある雑司ヶ谷、・・・
2007.10.08
鬼子母神には年に一度の盛大なお祭りがあります。
祭りの名前を「御会式(おえしき)」と言い、日蓮の入滅に因んだお祭りです。
今月の16,17,18日で、もっとも盛り上るのが18日(木)。
東京中の日蓮宗関係が「講」を作って万灯練り行列をおこないます。
地元の雑司ヶ谷も日蓮宗に関係なく、町内会の睦で参加します。
お会式で有名なのに、池上の本門寺がありますが、
日蓮が他界したのは13日で、この池上本門寺。
だから本門寺でのお祭りは、11,12,13日。
残念ながら鬼子母神のお会式は16,17,18日です。
入滅したのが本門寺だからこれは仕方がないこと。
しかしながらこれには理由があります。
それは講を作っている人がいろんなお寺の「お会式」に参加できるよう、
日をズラしているからです。
それにしても雑司ヶ谷の「お会式」も盛大。
泉事務所、所員一同でこの万灯練り行列に参加したことがあります。
3~4時間ほど、お酒も入り太鼓をドンドコ叩きながらの練り歩き。
またまたの大盛り上がりデス。
こんなお祭りが地元にあるのは嬉しいもの。
最近、カーニバルっぽい祭りをいろんなところでやっているけど、何かが違う。
歴史ってやっぱり凄いですね。
お酒がそんなに好き…
2007.10.07
なわけではありません。
そんな事を書くと、嘘つけ!と言われるかもしれませんが、
正確に言うと、お酒自体はそんなに好きではない、ということです。
九州で生まれたから飲んべぇと思われがちですが、
田舎にいたのは18歳まで。
でも、お酒を飲みながら、盛り上がるのは大好き。
特に建築の話をしながらは、サイコウ。
だから一人で飲むことはまずない。
先日は八丁堀まで御案内があり、大盛り上がり。
メンツは左官材料屋の富沢さんに、左官屋の平岡君それに僕と所員の酒井君。
店が賑わっていて、大声で泥がどうだの、左官ゴテがどうだの・・・。
楽しかった。
店も良かった。
美味しい酒が格安。
MARU(丸)という店の3Fで、
イベリコ産豚のグリルにスペインワイン、それにグラッパが美味しい。
陽気に盛り上がり、ダンチュウの取材で来ていたカメラマンにVサイン。
最後は1Fの立ち飲みでテキーラをキュッ!で打ち上げでした。
現代の名工…Ⅲ(仮組)
2007.10.06
仮組(かりぐみ)の続きです。
仮組は並べたべニアの上で行いますが、
そのべニアには設計図面を現物の大きさに伸ばした図が描かれています。
その上に部材を組み立てます。
仮組の本当の目的はここからです。
べニアに挽いた線の上にレーザー光線を出す器具を載せます。
この器具にはジャイロがついていて自動的に重力に対し並行、垂直のレーザー光線が出ます。
その光線を使ってべニアの線に対し垂直な線を上部の部材に出すことができます。
この作業を昔の大工は「下げ振り」という道具を使って行っていましたが、
現代は風が吹いても「下げ振り」が揺れることもなく、垂直線を出すことができます。
このようにして出した線で上空にある部材の加工すべき角度を正確にに出すことができます。
そして複雑な勾配がついた部材の加工を可能にします。
今回のブログはちょっと難しかったかもしれませんが、
言いたかったことは、
かつて名工と言われた人たちの仕事を、
現代の先進的道具を使えばかなり正確に、
そして難しい仕事もやれるということ。
でも先進的道具は一般的に人間がラクチンするためだけに使われ、
仕事の質が下がっています。
やはり仕事はやる気です。
そして道具は使いよう。
そのような意味でこの仮組をやってくれた大工は、
現代の名工と言っていいでしょう。