2020年05月の
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ファクターX Ⅱ 靴を脱ぐ

2020.05.31

日本の新型コロナウィルスの感染率の低さについて、何らかの要因があるのではないかとの山中先生の仮説を最近書いたが、それとは別に、日本人は部屋に上がるときに靴を脱ぐことで、家の中にウィルスをまき散らさない、ことにあるのではないか、との説を最近耳にする。
建築に携わるものとして、ファクターXに日本の住宅の特質が関係しているかもしれないというのは、興味ある話である。
そう言われてみれば、日本も韓国も靴を脱いで部屋に上がり、どちらも感染率が低い。全く関係なしとは言えないかもしれない。
しかし、日本、韓国が靴を脱いで部屋に上がることは有名だが、意外と靴を脱いで部屋に上がる習慣は他の国にもある。
オランダや東ヨーロッパ、イランは室内で靴を履かないようだし、その他の国でも、作業靴はダメだが他の履物はいいとか、絨毯の上はダメとか、アジアではタイやベトナムでは靴を脱いでいる姿ををよく目にする。
だから意外と様々。
しかし様々だからこそ、ウィルスとの因果関係の研究はやり易いのかもしれない。多分、この研究は誰かがやるに違いないから、結果が楽しみだ。
余談だが、フローリング(木の床材)がヨーロッパでも最近広がりつつあり、それと共に靴を脱ぐ習慣も広がってきているらしい。

奇跡のコスタリカ

2020.05.26

コスタリカという国の名前を聞いたことはあったが、どのような国かさっぱり知らなかった。
北米と南米の間のくびれたところの、どこかにあったような気がする、くらいであった。
しかし、10年くらい前か、この国に興味を持つようになった。
なんと 70年以上非武装を貫いてきた 国、つまり日本の憲法9条を本当に実践している国であるということ、軍備にお金を使わないことで浮くお金を、教育社会福祉医療に当てていること、しかも環境保全に力を入れ、 国の3分の1が自然保護区になっているて、持続可能エネルギーを推進し、その90%以上を実現しているという、なんともとてつもないことを実践している国であることを知った時からだ。
コスタリカについてはこちらへ
で、この国が今回のコロナ禍でどうなったか調べてみた
だって、軍備を放棄し、医療に国の予算を向けているのだから、今その結果が試される時でもあるからだ。 調べてみると、新型コロナウイルス感染者数は951人、死者数10人(5月25日現在)にとどまっている。隣国のパナマに比べてもはるかに低い。
コスタリカの頃中についてはこちらへ
コロナ問題は、医療としてだけの問題でなく、幅広く考えるべきなんだろう。
戦争も、経済も、教育も、全部繋がっている。

でも、何だかこのようなコスタリカが本当にあるのか、現実のものとも思えない。
是非一度この国に行き、肌で感じてみたい。


ファクターX

2020.05.23

ノーベル賞受賞者の山中伸弥さんがファクターXという仮説をたてておられる。
日本のコロナ対策にはいろいろと批判があるが、どういうわけか死亡者が少ない。
海外からは、「日本の新型コロナウイルス感染対策はことごとく見当違いに見えるが、結果的には世界で最も死亡率を低く抑えた国の一つであり(対応は)奇妙にもうまくいっているようだ」といった声がある。
日本人でもそう思っている人は多いと思う。
山中先生は、「日本の感染拡大が欧米に比べて緩やかなのは、絶対に何か理由があるはず」そしてそれを、その理由をファクターXと呼んでいる 。
理由を探すだけでなく、その先が科学者が研究者たるゆえんで、
ファクターXを明らかにできれば、今後のコロナ対策戦略に活かすことが出来るはず、としていくつか仮説を紹介している。

ファクターXの候補
・感染拡大の徹底的なクラスター対応の効果
・マスク着用や毎日の入浴などの高い衛生意識
・ハグや握手、大声での会話などが少ない生活文化
・日本人の遺伝的要因
・BCG接種など、何らかの公衆衛生政策の影響
・2020年1月までの、何らかのウイルス感染の影響
・ウイルスの遺伝子変異の影響
それから最近発売の文芸春秋では「新型コロナウィルスには、軽症で済むS型と、そこから変異したL型の2種類が存在するという説があります。この比較的、弱いS型が、L型よりも早く中国から日本へ伝搬したことで、日本人の一部はすでにウィルスに対する免疫を持っている、…」という上西保さんという方の説を紹介している。
山中先生のブログはこちら



ながみひなげし

2020.05.21

自宅から駅に行く途中の空き地に、綺麗な花が一面咲いている。
紫の花も混じって、見事だ。
コロナ禍の中でホッとする。

オレンジ色のポピーのような花はナガミヒナゲシというらしい。
ところで、何故この花の名前を知っているかというと、
4年前に、この花についてこのブログで書いたら、
次のようなメールを送ってくれた人がいた。
www.naro.affrc.go.jp
ウ~ン、綺麗なものが生態系を壊す、
成る程、綺麗、綺麗でないは関係ないんだな。
奇麗な花と言って安心できない。

寄せ植え

2020.05.05

前回の書き込みの「7年前に建てた住宅」の建設地は小高い山の上にあります。
取材の後、カメラマンと現地で分かれ、僕は一人でダラダラと山を下った。
そうしたら途中に立派な楓の木があった。
なかなか立派な楓だなー、と思い、スマホでパチリ。
木下の方を見ると、2本の株立ちのようである。

ところが、この木の真横まで来てビックリ!
株立ちではなく、二本の寄せ植えだった。
こうなっているとは、遠くから見たときには想像だにできなかった。
しかも左の木は、オットット―、なにやら右の木に迫っているようではないか。

ところで、上記の木は意図して寄せ植えしたのかどうかわからないが、
次の台湾大学のキャンパスの中にあった寄せ植えは見事だった。
例のごとく遠くからは気を付けてないと一本立ちと思うが、
横から見ると、見事な寄せ植えだった。

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