2009年01月の
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マティスの教会

2009.01.31

画家マティスが作った教会を知ったのは大学4年生の時だった。
友達の家で、日本の画家がニースにあるこの教会を訪ねた時のスライドを見ることができた。
このときかなり感激したのを覚えている。
にもかかわらず、その存在を忘れていて近くを通ったにもかかわらず素通りしてしまっていた。

先日「美の巨人たち」というTV番組でこの教会をやっていた。
今見てもいい!
ステンドグラスや壁画が建築と一体となって素晴らしい。
建築と一体となってというより、建築そのものになっている。
しかし現在、建築界ではこのような装飾的なものはあまり評価されない。
この装飾の排除は建築を狭い範囲に押し込めてしまい、
建築家と一般の人々とのあいだに溝を生み出してしまっているのではないか。
多分いつか装飾、それにテクスチャーなど、
目の前にあるモノへの関心が建築界にも必ずよみがえるに違いない。

http://www.musee-matisse-nice.org/expositions/chapelle_2001.html

ヒロカマ先生

2009.01.28

広瀬鎌二とは建築家なら誰でも知っている人。
知らない人がいたらモグリ?
通称ヒロカマさん。
今年で84歳になられる。

そのヒロカマ先生のご自邸に、先生の愛弟子の山本成一郎さんにつれられて正月早々お邪魔した。
ヒロカマ先生は武蔵工大の先生(古建築の研究)もやっておられたプロフェッサー・アーキテクト。
だから建物にも歴史を概観した人ならではの、一つ筋の通った思想がある。

30年ほど前、先生の講演会を聴き感銘を受けたことがあり、
ぜひ一度お会いしておきたい方だった。

久しぶりにお会いした先生は体が不自由になっておられたようだが、
研究への情熱はまだまだ。
若い時に何かをやった人は年をとっても仕事への情熱は冷めないもののようだ。
逆もそうだろう。

先生のご自宅の名は「肆木(しもく)の家」。
武蔵工大の学生の実習も兼ねて作った伝統工法による住宅。
体が不自由で片付けもままならないのだろうが、
よく見ると随所で勉強させられる。
名作だった。
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2ヶ月に一回大掃除

2009.01.23

しばらく片付けをしないでおくと、事務所の中はモノで溢れ返ってしまう。
そうすると頭の中までスッキリしない。
勇気を出して捨てるのが一番。
昨年の暮れ大掃除をやったが、終わらずに正月仕事始めにまた片付けをやった。

今やっている建物ではラフモデルから最終模型まで5つも作ったから、
そんな調子だと、
模型が事務所に溢れ返ることになる。
せっかく作った模型を捨てるのは忍びないが、
意を決して捨てるしかない。
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テーブルの上の模型は廃棄のために集めたもの。
今年は2ヶ月に1回大掃除と決めた。
もちろんそのあとは皆で飲み会です。

泉事務所はMacではないが・・・。

2009.01.13

最近Macの創始者、スティーヴ・ジョブスのことを知った。
大学の卒業式に呼ばれたときのスピーチ。
感動するな・・・・・(;ω;)


日本の若者にもぜひ聞かせたいスピーチだ。

真面目な大人の火遊び Ⅰ

2009.01.09

ほとんどの住宅の窓はアルミサッシになってしまいました。
アルミサッシは機能性、耐久性に優れていることから、
木製の建具(木建 もくたて)を住宅から駆逐してしまいました。
しかも、都市部の多くの地域は準防火地域に指定されていて、
木建は防火の点から禁止、使うことさえできなくなっています。

そのようなことから、現在仲間で国交省の補助金を得て、
木製建具の防火性能の向上のための研究・実験を行っています。
木製の建具を作り、そこに800度の温度をかけ、20分間持ちこたえさせるのが目標です。
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でもなかなかうまくいきません。
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簡単に行ったら研究にならない、のは当然。
何が問題かを探り漸次改良していきます。

木は意外と燃えないもの。
多分近いうちに研究の成果は出ると思います。

再び美しい木建が住宅に甦ることを夢見ています。

正月の朝

2009.01.05

あけましておめでとうございます。

正月、朝起きたら自邸の障子に映る枝垂れ桜の影。
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正月らしく静かで、清々しい。
気分よく一年の始めの朝を迎えることができた。

もう一つ、去年尾鷲の漁港で撮った写真。
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今年も色々とあるだろうが、こんなスカッとした一年であって欲しい。
皆さんもいい一年でありますよう。

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