2012年02月の
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九州産秋田杉

2012.02.27

千葉県銚子市の近くにある飯岡は東京からの直線距離で100kmないが、
実際に行くとなると時間は名古屋に行くのより遠い。
先日仕事が終わって建て主さんに超!美味しい焼き肉をごちそうになり、
帰りの東京駅行き高速バスに乗るのに時間があったので、
ほろ酔い加減でバス停前のモスバーガーでコーヒーを飲みながら待っていたら、
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本日の野菜に、
む、む、む八代、僕の田舎の八代ではありませんか。
八代は千葉から遠い、遠い九州の田舎。
千葉だって野菜がたくさんとれるのに、また何で八代の野菜?
都市で田舎の食物が出回っているのは分かるけど、
周りは畑ばっかりの飯岡で、何で?なんで?
モスバーガーがチェーン店だから?

昔には考えられなかったことだけど、
今はいろんな物が日本中を、いや世界中を本当にかけずり回っている。
地産地消なんてほとんど関係ない。

物が駆けずり回るようになって起きたことに、
皆さんご存じかどうか知らないが、日本の材木のこと。
どこかで木目のきれいな材木が採れると秋田や吉野に運んで、
秋田杉や吉野杉に化けてしまう。
だから材木にもトレーサビリティー(履歴管理)を、と言われるようになった。

まさか飯岡で九州産の杉はないだろうなー、と思いながらも
いや絶対にないとは言えないな。

家づくり学校第4期へのお誘い

2012.02.22

僕いが校長を務めている「家づくり学校」第4期生の募集案内です。

学校の目的は、
「住宅の設計は楽しい。でも勉強しなければならないこと、また苦労もたくさんあります。
大学で教わる内容も大事ですが、実際に住宅の設計をするとなると、施主や施工者がいて、また現代に即した現実的で新しい知識も必要です。
現実の仕事はどのようにして進めるのか、大学では教えてもらえない知識と能力について、これから住宅設計をやりたいと思っている学生、設計事務所勤務の人、また設計事務所を立ち上げて間もない人を対象に、キャリアを積んだ家づくりの会の講師陣を中心に、講座を開催致します」

申込み締切 4月20日(金)
申込みは、「第4期家づくり学校の件」と明記の上、メールにて下記へ。
申込み・問合せ NPO家づくりの会
tel.03-5360-8061 fax.03-5360-8062
iezukuri@nifty.com
http://www.npo-iezukurinokai.jp/study/gakkou/

こんなことで本当にいいの?

2012.02.21

建築の設計をやっている人なら誰でも知っている建物。
御存じ、故白井晟一氏の自宅、虚白庵(こはくあん)です。
Mmm
かつて白井晟一さんは建築を目指す若い僕らにとって、神様だった。
だから白井晟一邸は聖地ともいえるものだった。

その白井邸が事情があって最近壊されてしまったが、
それは本当に残念なことだった。
僕の自宅に近いし、通っていた歯医者もすぐ近くだったのので、
壊される様子をときどき目にしていた。

そのあと地に建ったのがこの建物。
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何かやるせない気持ちになってしまう。
こんなことで本当にいいの?

郡山のモデルハウス

2012.02.16

福島県、郡山の増子建築工業のモデルハウスが完成しました。
一昨年設計したモデルハウスは外壁が黒、今度はその隣に赤い外壁のモデルハウスを設計しました。
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延べ面積30坪で、さまざまな家族形態に対応できるように考えてあります。
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郡山は放射線量が少し高いが、
不安を抱えながらも、みんな頑張っています。
外壁が赤と言うとギョッ!とされるかもしれませんが渋いいい色。
お近くの方は是非見てみてください。

種を明かせば・・・・Ⅱ

2012.02.15

先日の続きですが、
次の写真は江戸東京たてもの園で見たもの。
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先日の写真のものより進化し、外れにくくなっている。
もっともこれは大工のお遊びのようなものだから、
進化と言うよりマニエリズムと言った方がいいかもしれない。

それにしても先日のも今日のも、こういう発想は知恵ですね。
他にも有名なのに四方蟻継ぎ(しほうありつぎ)と言うのがある。

種を明かせば…

2012.02.09

以前出した問題ですが、とうとう答えを書いていませんでした。
再度問題を書くと、

次の写真、何か変だと思いません?
二つの部材をどのようにしてはめ込んだか?
上下にも、前後にも、どう動かしてもはめようがない。
もちろん外すこともできない。
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上の写真だけだと、ほとんどの人が頭をひねってしまい、ギブアップ。
簡単に答えを教えてしまうのは面白くないが、
次の写真を見せてしまうと「な~ンだ」と言う。
次が外した状態。
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なるほど。
下の方に滑り落とすようにして外します。
でもこれをはめた状態でイメージできるのはなかなか難しい。

で、これを図面化すると、

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左上が上からの図、下が正面図、右が断面図。
e-f, g-h の高さは任意に選べます。
ただし重要なのは、c-e と a-g, d-f と b-h がそれぞれ平行に、
また g-c と h-f が平行になるようにすること。
だからこの理屈が分かると作るのは簡単。
木の裏と表に、正面図のように小さなハの字と大きなハの字を平行に書くことから始めればよい。

ちなみに、X面のc-d は断面図の一点鎖線のように滑り落ちます。

講演会のお知らせ @新潟

2012.02.07

3月1日(木)13時より、新潟コンベンションセンター2階「スノーホール」で講演を行います。
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バイオマス?
この言葉からは生物由来の資源やバイオ燃料などを思い出すわけで、
僕にはあまり関係の無いテーマのようだけど、
よくよく考えると、循環型社会の構築など大いに関係あり、ですね。
地元の木材を使い、地元のの工務店で作るこれからの日本の家づくりの在り方などを基調にし、
地域との関連で生まれる美しい世界の集落や住まいなど紹介したいと思っています。

新潟方面で、もしもお時間がある方がいらしたら是非どうぞ。

マメマメしく

2012.02.06

小田原の街を歩いていて目にした階段です。
おそらく崖の上の敷地の住まいに勝手口を設けたかったのだけど、
どのようにして道路まで降りるか、相当悩んだに違いない。
その結果が、写真のようにキャンチレバー(持ち出し)で作った苦肉の策の階段。
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階段は上に行くほど道路から離れるからいいけど、下の方では道路にはみ出している。
多分、違反?
でも、勝手口をどうしても作りたいという生活の気持ちが表れていてホッとする。
それに扉も崖の勾配に合わせ上に広げ、王冠のようでカワイイ。

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