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2011年06月の
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壊されないだけ良かったけど
2011.06.24
軽井沢の駅の横に、旧軽井沢駅車が保存してあります。
そのことは以前から遠目で知っていたが、
レンタカーを借りるために目の前を通ったたら、
なかなか綺麗な建物ではないですか。
優美だし、細部も丁寧なデザイン、いい仕事をしている。
屋根は菱葺(ひしぶき)の板金(ばんきん)。
破風(はふう、屋根の左側についている板)の先端はそのまま下ろさず、
ちょっとだけ水平に伸ばしている。
しかもその部分にもチャンと板金をかぶせてある。
下側は水切れもいいように、控えめな彫刻を施してある。
その他にもよーく見ているとこまごまと気を使っていることが分かる。
でも、この建物が実際に使われていたころ、つまり新幹線が通る前だと思うが、
僕も見ていたはずだが、こんなに綺麗だったかなー?
新幹線が通るようになって機能も変わり新しい建物になったのだろうが、
もっと綺麗に使っていたら、新しい駅舎に取り込むことも考えたのではないだろうか。
新歓コンパ
2011.06.22
新歓コンパ、懐かしい言葉だと思いの方も多いでしょう。
先日僕らの仲間でやっている「家づくり学校」の新歓っコンパをやった。
「家づくり学校」は4年間で卒業だけど、現在3年生まででき新入生の歓迎コンパというわけ。
ごらんのように、学生諸君は30歳前後。
勉強するのは通常20歳とちょっとまでだけど、
建築は大学で教わることはホンの基礎。
それに大学で教わることは実社会から大きくかけ離れている。
そして建築の設計を目指す人の多くが、実社会に出ると壁にぶつかる。
今、彼らが一番本気で学ぶ姿勢があるのではないかな。
作品集 Ⅳ
2011.06.17
自分が書いた本が売れているかは気になるもので、
事務所の近くのジュンク堂へ行ってみた。
本棚に他の本に挟まれて一冊くらいはポツンと置いてあるかも?と思い行ってみたら、
何と!!平積み、と言うか立積みになっていた。
なんだか照れるなー。
さらに、じゃー先日紹介した「住宅作家になるためのノート」はどうなっているかと思いそちらを探したら、
こちらも立積み、2~3年前に出した本なのに。
設計をやめてチョジツギョウになろうか、なんてはもちろん思いもしません。
何たって専門書だから売れる冊数なんて知れてるし、むしろ労力を考えたら持ち出し。
ベストセラー作家にならないとそんなことは不可能。
でも、本を出せるのは光栄なことで、また読んでくれる人がいることはありがたい。
ところで、僕の作品集は専門書のところにおいてあるので、大きな本屋が近くにない方は手に入りにくいことと思います。
風土社に電話(03-5281-9537)で注文も可能とのこと、もちろんAmazonでも購入可能、です。
住宅設計師筆記
2011.06.06
似たような本です。
本の表紙のデザインはホボ同じだけど、
でも、文字が違う。
実は2年前に仲間と作った本が中国で翻訳されて出版された。
(海賊版ではなく、チャンと日本の出版社の許可を得、
僕にも雀の涙の印税が入ることになっている)
日本で出した本の名は「住宅作家になるためのノート」だったが、
中国語名では簡体字だけど、多分「住宅設計師筆記」と読める。
ありがたいことに中国で出版されるとは思いもしなかったが、
どのように読まれるんだろう?
日本独自の世界で通用する内容と思っていたのだが・・・・。
それとも出版するぐらいだから、何か共通の状況でもあるのだろうか。
一度中国の建築家に、どうして?と聞いてみたい。
Apartmentふう
2011.06.04
京王線八幡山のApartmentふうは昨年完成した集合住宅です。
設計途中に完成予想模型をこのブログに載せたことがあります。
この敷地には路地状の道路から入るが、
この道路からさらに旗竿敷地になっていて、敷地自体も細長い。
完成して一年、植物の力は偉大なもので、随分伸びた。
路地上道路の入り口には、
「Apartmentふう」の小さな看板。
看板の後ろのつる植物は定家葛(テイカカヅラ)、今小さなかわいい花をつけています。
ここから敷地だが、藤棚の下を通って建物に至る。
藤の花の下を通って家に帰る、いいでしょう?
今年は花をつけなかったけど来年には咲くでしょう。
敷地内をどんどん進むと最奥にはオーナー住戸。
集合住宅を作るには難しい敷地だったが逆に、
このようなシーンが次々と生まれる風景を生み出すことができた。
来年がさらに楽しみだ。