2013年11月の
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而邸 ⅩⅣ

2013.11.26

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長谷川等伯ほどではないが、
朝起きたら一幅の絵が。

この絵を描いたのは建築家に建具屋、和紙漉き職人、秋田の林業家、大工・・・・、
それに枝垂桜の手入れをしてくれている植木屋、高度の低い朝の太陽、日本の伝統も入れなければなるまい、
この一幅の絵の成立を考えると無限に広がっていく。

一片のテクストが生まれるまでに無数のファクターがある。
無数のファクターが絡み合って織り上げられたテクスチャー(texture)。
建物は生成的なもの。
誰のものというわけではない。
しかし、美しく織り上げられたテキスタイルとそうでないものはある。

而邸 ⅩⅢ

2013.11.22

日差しが長くなってきた。
自宅のダイニングの窓は東南を向いていて、
この時期になると朝日がなが~く部屋の中に入ってくる。
5メートルくらい入っているかも。
朝の陽光を浴びながらの朝食は幸せな気分になる。
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私は誰でしょう?

2013.11.16

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長編を作るのはヤーメタ、なんて言ってません!

やっぱー、ミヤコだなー。

2013.11.06

先日、第9回目の「木の建築賞」の第2次審査会が京都造形芸術大学で開かれた。
今年からこの賞の審査委員長をやっている。
審査委員長と言う役を果たしホッとしながら、
小雨の中、哲学の道の南禅寺前辺りを歩いていたら、
堂々としているが、何とも品のいい門がある。
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門の足元を良く見たら、
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柱の足元は雨でやられるので、
装飾を施した板で保護しているのだろう。
この板の小口(切り口)は白く塗装をしてある。
さらに板の止め方にも、大きめの鋲を装飾的に打つ工夫がしてある。

またちょっと歩みを進めたら、
こんな屋根が。
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おそらく鉄筋コンクリート造に違いないが、
そう思わせないように屋根や外壁に工夫がある。

さらにちょっと行くとこんな踏み石が。
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ほんのわずかな散歩だったけど、幸せな気分になった。

弾丸ツアー Ⅳ

2013.11.02

もう一つ素晴らしいホテルがあった。
カペラホテルと言うのだけど、古いコロニあるスタイルの建物に、
最近増築したモダンな建物が調和している。
コロニアルスタイルの建物は、
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で、それに合わせた建物がこれ。
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まるっきり違う建物だけど、調和している。
と言っても、二つの建物に共通している要素は、
古い建物の赤い瓦の屋根と、新しい建物の外壁の赤がほぼ同じ色に揃えてあるくらい。
だが、どちらの建物も品がある点で共通している。
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新しい建物の設計者はノーマン・フォースター。
何も形や色をそろえさえすれば調和するっ、てんじゃない、よね。

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