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蝋梅の実

2013.05.23

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ホヤにも似てて、指を差し出すと噛まれそう。
この気持ち悪そうな実は何の実?
この木が植わっている家の方に聞いたら蝋梅(ろうばい)の実だそうだ。
蝋梅と言うのは梅の花に似て黄色い花を付ける。
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花からは想像できない。

小さな大屋根の家

2013.05.11

今都内のあるところで大屋根(おおやね、1階と2階の屋根がつながっている屋根)の家を作っています。
元質屋さんだった広~い敷地。
庇がバーーッと広がって、通る人がみんな振り返る。

都内でこんなに広い敷地で作れることは滅多にない。
出来上がるのが楽しみ。
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一方今年完成した小さな家。
これも2階と3階がつながった大屋根の家、と言ってもいい小さな家。
1970年代のいわゆるミニ開発の敷地の建て替えです。
敷地はわずか15坪、延べ面積21坪!
狭いだけに周辺の敷地の様子も分かるように、模型を作って検討した。
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内部です。
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どちらの家も好き、だなー。

而邸 Ⅻ 生垣―建物のネックレス

2013.05.03

連休に入り、気になっていた我が家の生垣の手入れをした。

次の写真は、5年前の建物完成と同時に植えた生垣の様子です。
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これが現在。
まばらだった生垣もビッシリと詰まり、左の枝垂れ桜もずいぶん大きくなった。
やはり植物は偉大。
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正面の生垣が錦木(ニシキギ)で、右側奥にほんのちょっと見えるのが椿、左側が荒樫(アラカシ)です。
生垣の下草はお亀蔦(オカメヅタ、ヘデラカナリエンシス)。

実は5年前、これから錦木をどう格好つけるか迷った。
と言うのは、錦木の両端では地面の高さが15センチほど違っているからだ。
錦木の高さを傾いた地面と平行に、傾斜を付けて剪定するべきか、
あるいは傾斜した地面に関係なく、水平にすべきか迷った。
作業のしやすさを考え、
結局選んだのが、段々にしながら地面との高さを一定に保つというもの。
刈り込みの度ごとに写真のように形を作り、
一昨年あたりから格好がついてきた。

ところでこの錦木は秋になると真っ赤に色づき、
春先は新緑が萌える。

マエストロ×村上春樹

2013.04.29

何を隠そう、といっても何も隠すことはないのだが、
小澤征爾ファンである。
小澤さんは、今やまぎれもなくマエストロと呼ぶことに何の違和感もない。

しかしそんな小澤さんでも日本での扱いに不遇な時期があったが、
その頃は日本での活動の場を新日本フィルに置いていた。
彼の指揮を聞くために、新日本フィルの定期会員になり年に2回は必ず聞いていた。
その他の機会でも幾度となく聴き続けてきた。

その小澤さんと村上春樹さんとの対談が昨年暮れに出た。
小澤征爾さんと、音楽について話をする
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ファンとしては即、amazonをクリック。
読後の感想はいろいろとあるが、
この本に登場する演奏は多分まとめてCDになるなと思ってたら、ヤッパリ。
『小澤征爾さんと、音楽について話をする』で聴いたクラシック

早速これもクリック。
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小澤さんの演奏は楽譜の細部に至るまでを徹底的に分析し、全体を構築すると言われるがその通りだと思う。
小澤さんが先生と言って敬愛してやまないカラヤン先生もそう。
ある意味これは近代的手法ともいえる。
僕の設計のやり方も詳細に至るまであいまいなところが全くないように心掛ける。
僕のやり方は小澤さんやカラヤンと同じと言ってしまうのは恐れ多いことだが、
現代において創作活動をするとはそういう方法しかないのかもしれない。

クラシックはチョッと、と言う人にはこの本とCDはお勧め。
クラシックは心を開き、そして深く聞かないと良さは分からないが、
そこに至るきっかけになるかも。

遠山記念館

2013.04.27

埼玉県川越市郊外に遠山記念館と言うのがある。
遠山記念館は日興証券を起こした遠山元一が、
自分の田舎に作ったお母さんの住まい。
できたのは戦争直前の昭和11年だからそんなに古い建物ではないが、
当時の日本にいまだ残る伝統技術の粋を集めて作った建物。
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次の写真ははだしで歩きたいような玄関の床で、
人研ぎと言う左官の超技術の仕上げ。
ピッカピカ
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裏玄関の床。
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お母さんの寝室の一部で、可愛いい設え。
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戦前、事業を一代で築き上げた富豪には美術品を愛でたり、
また普請道楽をした人が多い。

連休だけど、
どこに行ったらいいかわからない人にお勧めです。

山河

2013.04.21

日本の街はその土地土地で、独自の風景があるんだなー、
と思い知らされる。
その風景は山や川、海でその街を特色づけている。

先月末に家づくり学校の学生諸君と東北の建築見学に行ったのだけど、
盛岡は何たって岩手山。
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もう少し北に行って、
弘前は岩木山。
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どちらも素晴らしい山だった。

僕の田舎、熊本県八代市にも龍峰山という山がある。
500mくらいの大した山ではないが、
あの山がだんだんと近づくと、田舎に帰って来たなーと感慨深くなる。
さらに球磨川を眼下に見ると、田舎の真っただ中。

世界中の風景に、
それぞれの人の単なる山川以上の思いがあるのだろうな。

Apartment惣(そう)

2013.04.13

やっと完成した豊島区南長崎の集合住宅、Apartment惣(そう)の写真です。
玄関を入ると池のある中庭に出ます。
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下の黒い部分は池で、
近いうちに蓮とメダカを入れる予定。
そして、
左を振り向くと
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さらに奥には大きな庭があり、
列柱から赤松の林を見渡せる。
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入居はリネア

最近見た変な植物

2013.04.12

下関で見たチューリップです。
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何かがヘン、
葉っぱの半分が赤くなっている。
あるいは花びらの半分が葉っぱになっているのかもしれない。

秋田で見た赤松です。
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相当性格が悪いのか、ネジクリ返っている。

新人募集!

2013.04.06

泉事務所では、
やる気のある若手所員を求めています。
希望者は近日中に履歴書を泉事務所までお送りください。

家づくり学校

2013.04.03

僕が校長を務める「家づくり学校」第5期が現在募集中です。
家づくり学校は住宅設計を目指す若手建築家の勉強の場です。
学校を始めて早いもので5年目。
段々と形ができつつあります。

その学校で先週修学旅行がありました。
行先は秋田に青森県。

秋田では今話題の大学、国際教養大学の図書館をはじめとした建物、
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白井晟一の若き日の作品、四同舎(1959)、
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青森では弘前にある前川国男の一連の作品群。
前川国男がコルビジェのもとから帰って来た最初の作品、木村産業研究所(1932)です。
日本最初の近代建築と言ってもいいような作品。
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白井、前川両作品も駆け出し建築家の頃の作品。
両作品ともすでに両氏の作風が表れているが、
その後の作品に比べればまだまだ。
しかしその後の作品のレベルまでどのようにして飛翔して行ったのか、
その軌跡の方に興味が行く。

学生も先生も建築が好きな連中ばかりだから、
ワイワイやりながら総勢30名の楽しく刺激に満ちた2日間だった。

而邸 Ⅺ

2013.04.02

今年の我が家の枝垂れ桜は満開。
5年前に新築したときに植えたが、
二周りも三回りも大きくなった。
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2階のバルコニーの椅子に座って見ると、
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ただ見ているだけで活気が湧く。

ビッグ・バー

2013.03.24

外見は、
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包装を開くと、
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これ、デカい石鹸です。
何と38センチの長さがあります。

使うときは、
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ワイアーで6つに切り、さらに
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使いやすい大きさの18個に切ります。

この石鹸一本のお値段は8,400円。
高いようだけど、1個あたりにすると450円くらいに。
それでも高いが、マルセイユ石鹸(マリウスファーブル社製)で、
オリーブとココナツオイル、天然塩で作った無添加無香料の石鹸です。
体も顔も髪の毛もこの石鹸だけでOK。

いつ頃から使い始めたのか、もう思い出せないくらい長い間使っている僕の唯一の贅沢。
この石鹸を使うとさっぱりして気持ちが良く、肌が荒れない。
肌の弱い人や、赤ちゃんにお勧め。

木箱入りが良く売られているけど1万とチョッとする。
段ボール箱入りだと8,400円。

中華街へ一直線

2013.03.22

事務所の目の前に副都心線、雑司ヶ谷駅がある。
と言っても、地下鉄なので駅前という感じはないのだが、
雨の日はバッと走ると、10m位濡れるだけで駅のあるビルに入れる。

ところでこの地下鉄がやけに便利になった。
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何と、 横浜中華街まで一本で行けるようになったのです。
副都心線が東横線とつながったからで、
中華街まで一本かと思うだけで楽しくなる。
今年の忘年会は横浜中華街で、なんて思ったりする。

実に半世紀

2013.03.12

朝、自宅から駅に向かう途中、ふと上を見上げたら桜?。
いや、まだ梅のはずと思ったが、やはり桜!

今年の冬は寒かったが、そろそろ春。
でも、僕にとってはあまりうれしくない花粉症の季節です。
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花粉症と自覚したのは30年前。
それは花粉症という言葉が世の中で使われるようになったからで、、
今思うと中学生の頃、すでに花粉症の症状があったから、
花粉症歴50年の大ベテランといことになる。

電車に乗ったら、向かいのシートに7人、こちらのシートの8人座っていたが、
マスクをしている人が12人。
実に80%の人が花粉症だ。
段々仲間が増えている。

霞中庵

2013.03.08

先日のNHK、Eテレの日曜美術館で日本画家竹内栖鳳をやっていた。
竹内栖鳳(せいほう)は戦前の京都、日本画壇の大家、
竹内栖鳳は意外と知られていないが、
明治期に西洋画の影響を受け、
日本画に革命を起こしたと言われる人。
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住まいは京都、嵐山にある。
敷地内の栖鳳のアトリエは霞中庵と言うが、十数年前この嵐山の住まいを訪ねたことがある。
栖鳳自身が指図をして作ったと言われる住まい。
プロポーションと言い、バランス、佇まいと言い素晴らしい。
イサムノグチの住まいも素晴らしかったが、
芸術家の住まいには素晴らしいものが多い。

霞中庵は現在非公開だが、
申し込めば見ることもできる、と言う人もいる。
チャレンジに値する建物です。

横に押してみたくなる

2013.03.06

泉さん、あれ、あれ、と指さす人がいて、
そのほうを見たら、
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碁盤の目にあてはめたように縦、横、綺麗にタクシーが並んでいます。
縦方向はまだ分かるとしても、
横方向まで、どうしてこんなにキレーに並ぶことになるのか?
何らかのルール、作法?があるに違いない。
は、はー、そういうことか、と勝手に納得したけど、
多分そういうことなんだろうな。

ちなみに仙台の駅前です。

見えないけど、このあたりにある筈

2013.03.03

飛行機で行く仕事がけっこうある。
座席は通路側が自由だから好きなんだけど、
外の景色をたのしむため、最近は窓側にしている。
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下の川は玉川だよなー、
グニャっと曲がっているあたりが川崎で、
その横の方に木月。
木月で建てた家のおばぁさんは元気かな?
すぐ近くに新幹線が通っていたんだー。
それにしても東京は超高層が増えたなー、
なんて思っているうちに、
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八ヶ岳が見えてきた。
右下が甲州盆地で、左上が松本盆地。
そうそう、左側は南アルプス、
富士山は見えないけど、真上あたりを飛んでるのかも、
南アルプスを超えたら、
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天竜川が見えてきた。
天竜川の登っていくと、諏訪湖、
その先に松本平野と日本のフォッサマグナ、中央地溝帯とつながっている。

右端に桜で有名な高遠、高藤の建て主さんはどうしてるかな?
左には中央アルプス、駒ヶ岳は雪をかぶってる、
そうそう、左下あたりには随分前に大平宿(おおだいらじゅく)の保存でやった建物があるはず。

ジェット機から見る風景は地図を見ているよう。
こんどグーグルの地図に今まで建てた建物の位置を入れ、
i-padで地図と見比べながら下界を見てみよっと。

空飛ぶ松

2013.02.24

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豊島区南長崎に集合住宅が完成します。

その中庭に赤松を植えた。
庭に松というと、えらく古風な感じがしないでもないが、
それは刈り込みをするからで、自然に伸ばす予定。
大きな松で、高さ6~7m、直径(葉張りという)5~6mはあるものを、千葉の田舎から10本ほど見つけてきた。

実は江戸時代、関東平野の周辺には広大な松林が広がっていた。
というのはガスや電気がない時代のこと、燃料として赤松が使われていたから。
だから松を植えたというわけではないが、
改めて松を見直してみたら結構イケルじゃん!ということから、
中庭を松林にすることにした。
できたら松茸がでてきたらいいんだけど・・・。
(それは無理、でも椎茸くらい栽培できたらいい)
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集合住宅の名はApartment惣(そう)、
オーナーの家は昔八百屋を営んでいて、
屋号が惣八山と言ったとか。
その一時をいただいてApartment惣(そう)となった次第です。
全部で38住戸の、賃貸。
興味のある人はこちらへ。
楽しい、美しい集合住宅です!

入居開始は3月の末。

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