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ふるさと直送便

2012.06.08

毎年の盆、暮れ近くになると、田舎から「ふるさと直送便]が届く。
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田舎は熊本県八代市。
東京にいるオジさんに僕の甥っ子が送ってくれていて、玉手箱を開けるようで嬉しい。
最近田舎に帰ることが少なくなったから、送ってくれるたびに田舎のことを思い出す。
箱の中は毎回少しづつ異なっていて、今回は・・・、
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メインがメロンで鮎の甘露煮やお茶、トマトベースのゼリー、ザボンの花の蜂蜜、それに八代の観光案内書。
僕がまだ田舎にいた頃の名産品は、
晩白柚(バンペイユ、でっかいザボン)に球磨川でとれる鮎、畳表のい草くらいしかなかったが、
最近では色々と町おこしのための工夫をしているようで、送らてきた中身からわかる。
メロンも作ってるんだなーとか、定番のザボンや鮎にもひと工夫加えているんだな、というように。

この「ふるさと直行便」は田舎の産物を少しずつ集め、
玉手箱のようにセットにして送るアイデアがすばらしい。
一つ一つの商品種だったら、このように東京まで流通することは無かったに違いない。

イ・サン

2012.06.05

NHKのTV、日曜夜11時からやっている韓流時代劇「イ・サン」にはまっている。
イ・サンは朝鮮王朝の王様の一人で、”正祖”大王とも呼ばれる立派な政治を行なった人らしい。

3~40代の頃何度も韓国の民家や宮殿を見に行ったが、
建物だけでは抜け殻で、そこで生活する人の服装や振る舞いはわからなかった。
TVを見て改めて朝鮮の文化の美しさに感激。

TVにかかわらずセットも素晴らしい。
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大山蓮華

2012.05.29

新しい敷地を見に行ったら、早速に小さな白い花をつけた木が目に入った。
少し離れていたが、オガタマ?いやオオヤマレンゲかな?
でもオガタマにしては花が大きいし、オオヤマレンゲは滅多にないし・・・・?
聞いたら、亡くなった奥さんが「お茶」をやっていて茶花として植えた木だそうだ。

オオヤマレンゲは日本の西の方に植生し、
高い山、深山で目にすることができる。

蕾は真っ白く清廉潔白で、一点の汚れもない。
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花になると華やかさが加わるが、ちょっとうつ向き加減に咲くのがいい。
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自宅を建てた時にメインの木として植えようと思って探した木だったが、
大きな木は移植が難しく、諦めた。

実際に植えた木は枝垂れ桜で、4年経ち今ではすっかり気に入っているけど・・・。

茶室の北米産ユリノキ

2012.05.21

家づくり学校の茶室の勉強で、3畳台目の茶室に行った。
そこの床の間に飾ってある花に目を吸い寄せられた。
花びらは薄緑に赤がほんのりとさしている。
茶花にしては艶やか、でも派手ではない。
薄暗い茶室に、控えめにいきづいていた。

薄暗くちゃんと写真には取れなかったが、
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何の花だろうと思っていたら、ユリノキの花だそうだ。
ユリノキといえば街路樹でよく目にするが、
花がこのようなものだとは知らなかった。
ネットで探してみたら、いろいろと写真が出てきた。
キレイと思っている人がたくさんいるんだろうな。
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而邸 Ⅸ

2012.05.16

自宅を作り、この5月で引越ししてまる4年経った。
小さな庭に垂れ桜を植えたが、4年経ち二周りも三周りも大きくなった。
一、二年目はまだ根が付いてないせいか成長が遅かったが、
去年今年とグングン成長をし始めた。

ここに木を植えたんは目隠しと、夏の日射をさえいるためだったが、
その機能が少しづつ発揮し始めたようだ。
もちろんソファーに座って枝垂桜の楚々とした美しさを愛でる狙いもあったが・・・。
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丸4年経ちやっとこの狙いは成し遂げられつつあるが、もうひとつ残っていることがある。
それはこの枝垂桜がもっと大きくなり、2階のバルコニーにも覆いかぶさるように大きくなること。
そうしたら桜の木漏れ日の下でワインも飲もうと思っている。
あと6~7年はかかるかなー。

曲げる

2012.05.13

最近、千葉にできた住宅です。
平面が緩やかな角度で2回曲がっています。
まっすぐだと全部見通せてしまい、先に何があるかが全部わかってしまうが、
角度をつけると、先に何かがありそうで、奥行きが生まれる。
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反対から見ると、
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ついでに郵便受けの籠ですが、
事務所のある目白で昔から籐製品を作っている店があって、
そこにお願いして作ったもの。
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May 01, 2012

2012.05.01

新緑真っ盛りの連休に、こんな写真はもう時期遅れかな?
桜の写真をたくさん撮ってたけど、
今年は寒かったせいか桜が綺麗だった。
事務所の近くの神田川です。
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JR飯田橋横の堀です。
川面が花びらで真っ白だった。
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日大のキャンパスです。
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1ヶ月経て今や新緑の季節。
日本の季節の変化は素晴らしい。
放射能は無色で目に見えないけど、
くれぐれも原発などで穢さないで欲しい。

偽物?本物?

2012.04.26

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イームズデザインのアルミナムチェアーです。
こんな椅子に座って仕事をしたいもんだ、と思ってた。
でも高い!
最近は安くなったようだがそれでも30万位する。

ところがこのイームズの椅子が何と2万9,800円。
著作権が切れて中国で作るようになったからだ。
アメリカのハーマンミラー社で作っているのは30万、中国製だと2万9,800円。
友人の建築家が並べて見比べたが、
表面のメッキがちょっと違うだけで、ほとんど同じとのこと。
所員の椅子がかなりくたびれていたので、
全部この中国製に取り換えた。

本当にこの偽物?を買っていいのかなー、と悩みながらも値段に負けて買ってしまった。
身近なところでこんなことが起こると、
中国の存在があらゆるものを変えていくのををひしひしと感じる。

NEWYORK NEWYORK

2012.04.23

以前作った住宅に納めた泉事務所でデザインした照明器具です。
形は3つの立方体がかみ合った単純なもので、
立方体のいくつかの面から光が出るようにした。
素材は鉄板を錆びさせたフレームで作った。
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この照明器具のデザインは気に入っていたので、
最近できた住宅にも納めようと少し寸法を変えてまた作る事にした。
制作の途中なのだが、よく見ると、
光が出る部分を貼る前の形も結構面白い。
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今回は、以前通りに和紙っぽい表面材を貼るようにしたが、
次は透明な材料を貼るのも面白いかも?
いやいや、何も貼らないという方法もあるかもしれないな。

ところでこの照明器具の名はNEWYORK NEWYORK.
何でそうかと言うと理由はない。
そんな感じがするだけ。

家づくり学校

2012.04.12

住宅設計者の養成学校、「家づくり学校」の締め切りが近付いています。
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来週20日が締め切りです。
入学希望の方はどうぞ早めに!!

新しい芽が

2012.04.03

最近読んだ本です。

國分功一郎 「暇と退屈の倫理学
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宇野 常寛 「リトル・ピープルの時代」
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與那覇 潤 「中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史」

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古市 憲寿 「絶望の国の幸福な若者たち」
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たまたま面白そうと思って読んだ本だが、著者がみんな若い。
上から、國分功一郎さん38歳、宇野 常寛さん34歳、與那覇 潤さん33歳、古市 憲寿さんに至っては何と27歳、

それぞれにいま評判の本で、めちゃくちゃ面白く、
既成にとらわれず自由自在に書いている。
凄いな~。
新しい芽が日本から育ちつつあるようだ。

何と美しい橋!

2012.03.30

死ぬほど美しい橋、と言っちゃいたいくらい。
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出どころです。

修学旅行Ⅲ

2012.03.29

ゴジカラ村の吉田一平さんは敷地の「木を切っちゃいかん」と厳命。
でも大工は仕事をやりやすくするため、どうしても木を切りたくなる。
そこで一平さんは一本一本の木に大工の奥さんの名前の名札をくくり付け、
「それでも木を切るのか!」と。
そういう茶目っ気もある策士家のようだ。

そのようにしてできたから村だから起伏があって楽しく、全体には木が覆い茂っている。
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また「建築基準法と人間はどっちが大事だ」ともいう。
僕らが聞くと涙が出そうになるくらいうれしい言葉だ。

また木製のバルコニーを見て見学者は腐りませんかとの質問があるようだ。
しかし一平さんは「将来腐ってもいいじゃないか、そうしないと大工の仕事がなくなる」と言うらしい。

一平さんのエピソードはいろいろと聞いたが、
ユーモアに富みながら人の共感を得るものだった。
現在は長久手市の市長さんもやっているらしい。

修学旅行 Ⅱ

2012.03.13

二日間で行ったのは、
ゴジカラ村、愛知県芸大学、伊勢神宮、海の博物館、いつきのみや歴史体験館。
建築を見る旅行だが、最もおもしろかった(良かった、考えさせられた)のは、ゴジカラ村。
ゴジカラ村と言っても知らない人がほとんどだと思うが、
どうしてこれまでゴジカラ村が知られてこなかったのか不思議な程だ。
と言う僕も何も知らなかったのだけど、
ある雑誌にこのゴジカラ村の何枚かの小さな写真が載っていて、
ム、ム、ム、これ、ただもんではないな、と思って今回の修学旅行に入れたのがきっかけ。
一緒に行った学生諸君もゴジカラ村が一番だった。

で、ゴジカラ村って何?と皆さん思われるでしょうが、
ゴジカラ村のH・Pを参考にしてください。

今回の旅行でもモダニズムの建築も見たが、
モダニズムとは言えないゴジカラ村に皆が好意をもったのには驚き。
建築雑誌で見る建築でなく、実際のその場に立った時の本当の人間の感情はこのような建物に好感を持つ。

ゴジカラ村にある幼稚園です。
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こんな感じで村全体に、もりのようちえん、たいよう幼稚園、デイサービス、グループホーム、託児所、などなどが広がっている。

このゴジカラ村を作ったのは吉田一平と言う人。
若い頃サラリーマンを辞め、私財を使ってこのコミューンのような村を作ったとのこと。続く

修学旅行 Ⅰ

2012.03.09

僕たちがやっている「家づくり学校」の修学旅行で、名古屋、伊勢方面に行った。
伊勢神宮ではたまたま来年行われる式年遷宮の立柱祭の日だった。
犬も歩けば棒に当たる、ですね。

しかし伊勢神宮は皇室ゆかりの地、ガードが堅い。
式自体は見ることはできなかったが厳かな神主さんたちの行列に出くわした。
神社の制服を着た人が、行列を見る人に道を大きくあけるよう、
「私がこれでよし、と言うところまでお下がりください」とのお達し。
遠くまで下がって暫くしたら、この行列があらわれた。
美しかった。
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現在の神宮を見たのは20年近く前だったことになるのだろうか、
まだピカピカで輝いていた。
つい最近のことだったような気がするけど、式年遷宮ってアッという間なんだなー。

九州産秋田杉

2012.02.27

千葉県銚子市の近くにある飯岡は東京からの直線距離で100kmないが、
実際に行くとなると時間は名古屋に行くのより遠い。
先日仕事が終わって建て主さんに超!美味しい焼き肉をごちそうになり、
帰りの東京駅行き高速バスに乗るのに時間があったので、
ほろ酔い加減でバス停前のモスバーガーでコーヒーを飲みながら待っていたら、
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本日の野菜に、
む、む、む八代、僕の田舎の八代ではありませんか。
八代は千葉から遠い、遠い九州の田舎。
千葉だって野菜がたくさんとれるのに、また何で八代の野菜?
都市で田舎の食物が出回っているのは分かるけど、
周りは畑ばっかりの飯岡で、何で?なんで?
モスバーガーがチェーン店だから?

昔には考えられなかったことだけど、
今はいろんな物が日本中を、いや世界中を本当にかけずり回っている。
地産地消なんてほとんど関係ない。

物が駆けずり回るようになって起きたことに、
皆さんご存じかどうか知らないが、日本の材木のこと。
どこかで木目のきれいな材木が採れると秋田や吉野に運んで、
秋田杉や吉野杉に化けてしまう。
だから材木にもトレーサビリティー(履歴管理)を、と言われるようになった。

まさか飯岡で九州産の杉はないだろうなー、と思いながらも
いや絶対にないとは言えないな。

家づくり学校第4期へのお誘い

2012.02.22

僕いが校長を務めている「家づくり学校」第4期生の募集案内です。

学校の目的は、
「住宅の設計は楽しい。でも勉強しなければならないこと、また苦労もたくさんあります。
大学で教わる内容も大事ですが、実際に住宅の設計をするとなると、施主や施工者がいて、また現代に即した現実的で新しい知識も必要です。
現実の仕事はどのようにして進めるのか、大学では教えてもらえない知識と能力について、これから住宅設計をやりたいと思っている学生、設計事務所勤務の人、また設計事務所を立ち上げて間もない人を対象に、キャリアを積んだ家づくりの会の講師陣を中心に、講座を開催致します」

申込み締切 4月20日(金)
申込みは、「第4期家づくり学校の件」と明記の上、メールにて下記へ。
申込み・問合せ NPO家づくりの会
tel.03-5360-8061 fax.03-5360-8062
iezukuri@nifty.com
http://www.npo-iezukurinokai.jp/study/gakkou/

こんなことで本当にいいの?

2012.02.21

建築の設計をやっている人なら誰でも知っている建物。
御存じ、故白井晟一氏の自宅、虚白庵(こはくあん)です。
Mmm
かつて白井晟一さんは建築を目指す若い僕らにとって、神様だった。
だから白井晟一邸は聖地ともいえるものだった。

その白井邸が事情があって最近壊されてしまったが、
それは本当に残念なことだった。
僕の自宅に近いし、通っていた歯医者もすぐ近くだったのので、
壊される様子をときどき目にしていた。

そのあと地に建ったのがこの建物。
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何かやるせない気持ちになってしまう。
こんなことで本当にいいの?

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