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建築家がお薦め 三ツ星★★★建築の旅シリーズ 5―東南アジアの歩き方

2023.09.08

泉がこれまでに旅行した国内、海外を現在連載中です。
今回はインドネシア(バリ)、ネパール、カンボジアです。
ここをどうぞ。

バリ島山中の村の裏通り
ネパール カトマンズのダルバール広場
カンボジアで尋ねたお宅のリビング

お支払いはセルフで前金にてお願いします

2023.08.11

暑い日はカレーが食べたくなる。
事務所の近くにはネパールやインドのカレー屋が沢山あるけど、今日は日本のカレーが食べたいなー、と思って出かけたら、こんな看板が。
どんなカレーかわからないが、伝説、牛豚挽肉、玉ねぎ、辛口という言葉に引き込まれ、誘われるように地下のカレー屋へ。

奥の台所で働いている人はいるようだけど、だれも注文を取りに来てくれない。
台所の前まで行ってみたら、このようなテーブルが。
良ーく、見てみてくださいネ。

要するに、 注文内容を自分で伝票に書き付け 、自分でお金を出し、つり銭も自分で勝手に取る、そうすると、奥のおかみさんが伝票を取りに来て、伝票に従って料理を作る、お金のことは100%客任せで、客を100%信用した商売❣。
へー!こんなことが成り立つのかと、ちょっと興奮しながら、美味しいカレーを食べた。
帰る時におかみさんがテーブルのところに立っていたので、お金を騙す人はいませんかと聞いたら、それはなく、たまには釣銭の計算を間違えたらしき人はいますけどね、とのこと。
ここまで信用されると、騙す人もいなくなるのか。

このカレー屋さんの場所を書こうか、書くまいか迷ったけど、僕の事務所の近くの7丁目、とまで書いておきます。


建築家がお薦め 三ツ星★★★建築の旅シリーズ 4-沖縄、台湾の歩き方

2023.07.21

泉が現在連載中の記事の紹介です。
今回は沖縄、台湾編です。
次をどうぞ。
建築家がお薦め 三ツ星★★★建築の旅シリーズ 4-沖縄、台湾の歩き方

建築家がお薦め 三ツ星★★★建築の旅シリーズ第3回、韓国、中国

2023.06.19

建築家がお薦め 三ツ星★★★建築の旅シリーズの第3回目、アジア編の韓国、中後記です。
ここをクリックしてください。

建築を見る旅をどうぞ

2023.04.26

これまで日本や海外のあっち、こっちを旅してきました。
建築を見る旅はメッチャ楽しいですね。
その体験をもとに、良かったところ、旅の面白がりなどを6回にわたり連載します。
書き始めると6回ではとても終わらないことが分かり、かいつまんで要点を書きます。
それだけに内容は濃いかも。
「木を哲学する企業」クボデラ株式会社のHPの中です。
建築家のお薦め 三ツ星★★★建築の旅というシリーズです。
よろしく。

徳島SDGsめぐり―1

2023.04.17

私が校長を務めている「家づくり学校」にはちゃんと修学旅行もあります。
しかし、今年は参加者が少なかった。
コロナのせいで、学年間のつながりが切れ、家づくり学校の修学旅行の楽しさが伝わらなかったようだ。
しかし参加した人はすごく楽しく建築を勉強し、満足していたようだ。
で、今年度の修学旅行の行き先は、徳島県も山の中にある SDGs と言っていいのか、環境問題の先進地域である徳島県の山の中の村ばかり。
SDGs と言っても、まざまなSDGs があり、SDGs そのものへの評価も人によってさまざま。
斎藤幸平さんのように、SDGs を「大衆のアヘン」、企業の宣伝の「見せかけ」「まやかし」と警鐘を鳴らす人もいれば、皆さんも見たことのあるだろう、色取り取りの丸いSDGs のバッチを付け、高級車の後ろ座席に乗ったおじさんまで様々。
今回の修学旅行は、徳島の各地域で行われているSDGs と言っていいのかどうかわからないが、それぞれのその活動をどう見るか、評価するかという視点で見るとメッチャ面白い企画だった。
2泊3日の旅だが、行った先は下のハートマーク。
大雑把に言うと、徳島市→上勝町→神山町→脇町→美馬市→祖谷→鳴門

まずは上勝町から。
上勝町は山の中の人里、でもほかの人里と違って何か美しい。
日本はちょっとやそっと山の中に入っても、人里だとそう美しい風景にはお目にかかれない。
何か残念なものが必ずある。
ここ上勝町は特段何があるわけではないが、普通に美しい。
この村はごみを出さないことに一生懸命で、そのことで全国的に有名になったが、そんなことにもよるのだろうか。

設計はNAPと構造の山田憲明さん。

その建物の下、ゴミが徹底的になんと45種に分別し、再利用し、無駄や浪費、ごみを無くす、をモットーに2003年にゼロ・ウェスト宣言を行っている。
それから20年経っているが、これまでにもいろいろとあったに違いない。
よくぞここまでやったな、と思わずにはいられなかった。
この建物はこのような活動にふさわしいく作られたが、古い建具を新築の建物に再利用している。
何だか、気負ってない茶目っ気があり、楽しそう!

講座「住宅設計の考え方」を読み解く 第Ⅱ期 のお知らせ

2023.03.20

昨年より拙著「住宅設計の考え方」を読み解く講座を始めました。
出版した本が600頁近くあり読むのが大変、読破をあきらめた人がかなりいたようです。
本を途中で放り出すことはよくあるこですが、建築の本はさらに文と図面、写真を見比べながら読まなければならず大変。
その様なことからか、じゃー、どのようなことが書いてあるか、皆の前でスクリーンに図や写真を写しながら解説していけば、読みやすくなるだろうとこの講座を始めました。

先週、無事に第1期を終えることが出来ました。
昨年は定員一杯で参加できなかった方が結構いましたし、また実施したら好評で引き続き、第Ⅱ期を行うことにしました。
昨年は全6回でしたが、内容をさらに充実したく今年は全7回にすることにしました。

結構、建築の考え方が深くなると思います。

手作り手帳

2022.12.30

年の瀬に例年やることに手帳作りがある。
自分に合った手帳がなかなか見つからないから、自家製にしている。
予定だけでなく、その日にあったことも予定表とは別に書き留められることが出来、
また2~3年前のその記録も見れるようにしている。
だから、だんだん厚くなるので、3~4年前のものは切り離し、
新しく次の年のものを継ぎ足す。
切り離したものはそれ以前のものと合体させる。
だから合体した昔のものは結構な厚さになっている。
手作りといっても、中身の紙はMUJのものを使い、365日分のマス目を連続して入れる。
これがチョッと大変。

表紙は例年取り換え、事務所にストックしている和紙の中から探して使う。
今年はこげ茶の落水紙で、栞は銀色で、バンドは朽ち葉色。

もう一つ年の瀬に作るものに事務所の予定表がある。
これは事務所の中で皆がが見れるように、少し大きめに作ってある。
これを作るとき何時も思うのが普通は日、月、火…と日曜から始まるが、
泉事務所のカレンダーは、月、火、水…と月から始まり、日曜が右端。
何故かというと、休んでから仕事をするのではなく、
仕事をしてから休みたい、という思いがこもっているから。

連続講座第2期「住宅住宅設計の考え方」を読み解く

2022.12.22

本をお求めの方はお名前、住所、e-mailアドレスをご記入の上、 k.izm@nifty.com  まで連絡いただければ申込書をお送りします。
サイン入りでお渡しします。

現在、拙著「住宅設計の考え方」をテキストにした「住宅設計の考え方を読み解く」という全6回の連続講座を開催しています。
講座を公表し受付を開始しましたらすぐに定員一杯になってしまいました。
そこで第2期を2023年、春から再度開催します。
詳細の日時等は決まっていませんが、仮予約を受け付け始めました。
昨年の案内を参考に乗せておきます。


仮予約をご希望の方はお名前、住所、e-mailアドレス、職業をご記入の上、下記に申し込んでください。
e-mail   jyuutaku.izumi@gmail.com

「和室礼讃」

2022.12.21

暮らしの中から 「和室」が消えつつあります。
かつて当たり前のようにあった畳での生活経験のない人たちさえ増えつつあります。
しかし和室は豊かな文化的遺産を持ったもので、
それを失うにはあまりにももったいないものがあります。
そんな危機感を持った建築系の学者や建築家が、
和室を世界遺産にしようと集まって作った本が、昨日から発売されました。
「和室礼讃、振る舞いの空間学」という本です。


著者は何と40人位いるのですが、それぞれの立場から和室について多方面から書いた本で、これだけでも和室の豊かさを表しているのではないかと思います。
著者の多くは碩学の研究者達ですが、
その中に数名の建築家も混じっていて、恥ずかしながら私もその一人。
担当したのはわずかな頁ですが、周りの先生方が素晴らしかっったのでうれしい経験です。
ぜひ手に取ってみてください。
けっこう脳味噌を刺激してくれるいい本だと思いますよ。

マイスキー

2022.11.03

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ミッシャ マイスキーは今や世界最高峰のチェリストだが、それだけでなく僕と同じ歳ということもあって、他の音楽家とは違った関心をずっと持ち続けてきた。
生まれはバルト三国の一つ、ラトビア。
ラトビアには現在活躍中の名バイオリニスト、ギドン クレーメルもいる。
東欧はラトビアだけでなく素晴らしい音楽家を多く輩出している。
戦時下のウクライナは、かつてホロヴィッツや、リヒテル、ギレリス、オイストラフを生み出したが、いやいやすごい人たちばかり!
これまではロシアの音楽家だとばかり思っていた人たちだが、実はウクライナ出身で、その当時はソ連邦に支配されていたから、そう思っただけで、そうだったのかと思いを新たにした。。
ソ連邦がそのままだったら、マイスキーもクレーメルもソ連の音楽家ということになっていただろう。
東欧の音楽家は政治的弾圧を受けた人が多い。
マイスキーの先生のロストロボ―ヴィチがそうだったことはよく知られているが、マイスキー自身も強制労働収容所に入れられたことがある。

で、先日のサントリーホールでのマイスキーのコンサートはバッハの無伴奏チェロ組曲の3番、2番、6番。
過酷な政治弾圧を潜り抜けてきた人が奏でる音ならではなのか、悲しみは時に震えるほどの美しく繊細な音も随所に、それに耐えた強さ、深さ、悲しさがあった。

最近読んだ面白い本

2022.10.16

森と木と建築の日本史 それに 日本建築史講義 木造建築がひもとく技術と社会 どちらも著者は海野聡さん。
木造建築に携わる人はぜひ読んで欲しい。

具体と抽象 著者は細谷功
売れている本らしい。
漫画付きで軽く読め始められるが、だんだんと深いところまで連れて行ってくれる。

中国の見方がわかる中国史入門 福村国春
高校の歴史の教科書がこの本みたいにできていたら、歴史が絶対に好きになっていたに違いない。
中国の歴史が、生き生きと繋がって捉えられる。

大衆明治史 菊池寛 この本も歴史を生き生きと知ることのできる本。
流石、文壇の大御所と呼ばれる人だけあって、歴史書もこのように書けるとは。なるほど大御所だ。

主権者のいない国 白井聡  
こちらの本は前二つのの本とは違って現代史で、今に生きる私たちに鋭い切れ味で迫る。
以前紹介した「武器としての資本論」と同じ著者。

撤退論 内田樹  建築界では今リノベの勢いが止まらない。
別に建築の本ではないが、リノベに携わることへの力強い思想的背景を与えてくれる。

みどりの空間学 36のデザイン手法 古谷俊一  題名の通りに建築的に見た庭の樹木を扱った本で、私の作品も取り上げて頂いている。是非実体験したい緑を扱った素晴らしい場所が36も紹介されている。

講座のお知らせ 『住宅設計の考え方』を読み解く

2022.09.21

昨年出版しました「住宅設計の考え方」は、600頁近い大部な本にもかかわらず好評を頂き、残りの在庫もわずか、重版も検討されています。
読んだ人、チョイ読んだ人からせっかくだから、この本をもとにした講座をやったらとの誘いがあり、この本を読み解くための平易な解説や、この本で書けなかったことも含めて講座を開くことにしました。
大部の本を読むには気合がいりますが、講座に参加することで、本の全体像がつかめるような講座にしたいと思っています。
また、この本をたたき台に参加者による意見交換もできればとも思っています。気楽に多くの方の参加を期待しています。            泉 幸甫   


33年前に作った泰山館

2022.08.25

33年前に作ったマンション「泰山館」
テレビのロケ地として使われたりして、結構話題になり続けている。
泰山館は昭和から平成に変わる頃に設計し、今やヴィンテージ物と言われ、空室待の物件。

うちの事務所で模型を作ってくれている、Iさんが美容室にある雑誌に泰山館が載っている頁を見つけて写真に撮り、スマホで見せてくれた。
自分が作った建物が自分の知らないところで出ていたりすると、子供が育ち、独り歩きしているのを見るような気がする。

EPSON MFP image
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設計をしたのは40歳の頃。
酒も断ち、受験生のように、黙々と図面を描き続けたことを思い出す。
雑誌を見ると、 とっても上手い住みこなしで、設計者としては本当にうれしい。
これこそ最高のご褒美!

ムル

2022.08.06

我が家の愛猫ムルが逝った のは2006年だから、もう16年前になるが、
今でも抱いた時の感触など覚えていて、 つい最近までいたような気がする。
ムル逝く
昨年、私が所属する家づくりの会で、「猫展」というのがあって、
各自の愛猫の実物大の写真パネルを展示することになり、
僕も我が家のムルのパネルを出品した。
展覧会が終わり、我が家の椅子に乗っけていた。
置いたことを忘れて、見る度に、アレッ、ムル!
と、思わず声を出しそうになり、その後ウルッとなる。
何時まで経っても可愛い。




セミセンテナリアン

2022.07.06

センテナリアンとは100歳最以上の人のこと。
日本では約2000人(2015年)に一人の割合だそうだ。
で、我が母は最近105歳になった。
105歳以上の人をセミセンテナリアン (3万人に一人) 、
更に110歳以上の人はスーパーセンテナリアン(100万人に一人)というらしい。
母は、100歳近くで頸椎を骨折したが、人一倍のリハビリで驚異の回復をし、
さらには最近大腿骨を骨折し手術、2カ月ほど入院していた。
コロナ禍で、入院先では身内と接触させてもらえず、話し相手もいなく言葉が出なくなったが、
先日の誕生日に、バースデーケーキを前に、「ありがとう!」と言ってくれた。
目指せスーパーセンテナリアン!

17畳のダイニング+リビング+キッチン+和室

2022.07.02

完成間近な住宅です。
と言っても、ほとんど出来上がっているのですが、こ
のところの建材の品不足で、いくつかの照明器具が取り付いてないだけ。
下の写真はダイニングで、食卓に座ると、左にある窓からは秋に真っ赤に紅葉する株立ちの白木が見える予定です。

このダイニングの右側にキッチン、手前にリビング、それに畳3畳の和室が、ほぼ17畳のワンルームにコンパクトに収まっています。
和室はお客を泊めることが出来ますが、
お母様がお茶をやっていて、近所のお友達を誘い、気軽に茶事をやりたいとのこと。
その床の間です。

第14期家づくり学校募集のお知らせ

2022.04.18

今年も泉が校長をやっています「家づくり学校」が始まります。
募集を開始しました。
詳しくはこちらへ。
第十四期の講義内容・日程および受講料|家づくり学校 | NPO法人 家づくりの会 (npo-iezukurinokai.jp)

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