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美しいタワーになれるかⅡ

2010.02.05

前回書いた「君たちは東京タワーと、エッフェル塔ではどちらが美しいと思うかね?」と、
僕らに問うた先生(近江栄先生)の話の続き。

この話は大学の建築学科に入ってすぐの授業でだった。
高校までは一方的に教え込まれる授業だったが、
自分はどう考えるか、という質問自体が新鮮で、
大学の授業はさすがに高校とは違う、とうれしく思った。

で、その質問に対しかなりの学生が東京タワーを支持していたようだ。
それに対し先生は、
「これから建築をやろうとしている君たちは何を考えているんだ」と言わんばかりに不機嫌そうに、
東京タワーよりエッフェル塔が美しいと思う理由を話し始めた。

「まずエレベーターの付き方を考えてみろ。
東京タワーは4本の脚の真ん中にエレベーターがぶら下がり、
イチモツをぶら下げているようなもんだ。
だが、エッフェル塔は脚元をスッキリさせるため、
エレベーターをわざわざ脚の中に入れ、斜めに走らせているではないか…・。
建築のデザインを考えるとはそういうもんだ・・・・。」

建築のことが何も分からなかった頃だけに、
この話は強烈な印象として残っている。

ところで、後輩の若い建築家に近江先生から昔、先のような話を聞いたと話したら、
「僕も聞きましたよ!」とのこと。
先生もこの話が気に入っていたのだろう、30~40年間話し続けていたのでは。

美しいタワーになれるか?

2010.01.31

東京在住の人は結構目にしていることだろうが、
東京スカイツリーが日増しに延びている。
大学に行く途中、総武線の窓からついつい見てしまう。
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先日仕事で浅草に行ったが、近くで見る東京ツリーはすでに結構な高さ。
現在200メートルぐらいらしいけど、最終的には600メートル以上になるらしい。

ところで、「東京タワー」は僕が小学生の時に建った。
父が東京土産に「紙で組み立てる東京タワー」を買ってきてくれたことを覚えている。
東京タワーの建設はその当時、一大イベントだった・・・。

実際に見たのは高校の修学旅行の時だったが、
ふーん、といった感じで何の感激もしなかった。
こう言ってしまうと東京タワーがかわいそうだが、
デザインされているというものでもないし、単なる電波塔。

大学の建築学科に入った時、
「君たちは東京タワーと、エッフェル塔ではどちらが美しいと思うかね?」と僕らに問うた先生(近江栄先生)がいたが、
今、思うとナカナカいい問だった。
建築の学生に「建築」とは何かを考えさせる問だ。

果たしてスカイツリーが後世にまで愛されるような東京のシンボルとなれるか?
立ち上がるのを興味深く見ている。

お宝ガラクタミュージアム グラマラス猫

2010.01.24

2002年にメキシコに行った時のお土産です。

なぜメキシコに行ったかと言えばバラガンという建築家の作品を見るため。
建築に門外漢の方にバラガンのことを説明すると、
彼の自邸は世界遺産にもなっていて(もちろん彼の作)、
幾何学的でモダンではあるが、
メキシコの民家にあるような色を使ったカラフルな、
地方主義とが調和した建築を作った人。

バラガンだけでなく、
メキシコの芸術家には生命力にあふれ、豊かな色彩を使った人が多い。
シケイロス、ディエゴ・リベラやその奥さんで日本でも最近話題になったフリーダ・カーロなど、
たくさんの画家を輩出している。

そのような国の土産だからか、
お土産もカラフル。
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木を彫り、着色したものだが、
メキシコの伝統工芸でアレブリヘスと言って、
お土産品から作家ものまでいろいろ。
この猫は有名なアレブリス作家のものらしいが、名前は忘れた。

片足を垂らし、台に乗っけるように作ってあるのがいい。
この猫、以前いたトイレから移動し、
現在、階段の正面から、
上がって来る人間を見下ろしている。

近日公開!

2010.01.20

京王線の杉並区、八幡山で現在建設中の集合住宅が3月に完成します。
4月から入居可能です。
今までに作ってきた一連のApartment○○シリーズの最新版です。

八幡山の駅から歩いて2~3分の駅近。
日当たり抜群! 南側は公園。

敷地は東西に長く55メートル、
でも南北方向は広いところでも15メートルくらいの細長い敷地です。
そのような敷地でも中庭があります。
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中庭にはバーベーキュウコーナーもあります。
もちろん植栽を施し、緑一杯のアパートです。
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入居に関心がある方はリネアのホームページへ。
「上高井戸1丁目プロジェクト」で出ています。

文化学院

2010.01.18

先日、お茶の水のマロニエ通りを歩いていたら、
向こうから声をかけてくるような建物があった。
自然と呼ばれるままに近づいてみたら文化学院の建物。
たたずまいが良く、かわいい。
この良さは写真では伝わらないと思うけど、
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ところで、この道は何度も通っていたはずだが、
あれっ、こんな建物あったっけ?
確か古い建物はあったけど、何か変わってしまっている。

チョットだけ敷地に無断侵入してみたら、
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通路は曲がって視線が変化し(建築的にはシーケンスの変化というんだけど)、ますますいい。
事務所に帰って調べてみたら、
最近建物の一部を残して新しくしたらしい。
僕を呼んでいたのはその残した部分だった。

文化学院は1921年に 西村伊作という人によって創立されたらしいが、
彼は建築家でもあった。
文化学院には与謝野晶子、 菊池寛、芥川龍之介 、川端康成 、小林秀雄 といった蒼蒼たる先生もいたが、
現在はビッグカメラの子会社が経営しているらしい。

御茶ノ水方面に入ったら一寸のぞいてみてください。
僕は好きだな~。

愛媛県 Ⅴ 四国という島

2009.12.23

ここのところ妙に四国づいていて、徳島県、香川県へ。
例の木の建築賞の審査のためだが、
行けば行くほど、四国が面白いところと思うようになる。

今、木造建築の研究が大学だけでなく、
地方の建築家や工務店で盛んに行われている。
研究というと大学の専売特許のように思われるかもしれないが、
小さな工務店、建築家によってリアリティーのある研究がなされている。

土壁は極めてエコな構法だが、
徳島では建築家・戸塚元雄さんのグループによって、
その土壁の耐震性能の研究がおこなわれていた。
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横から力を加えその耐力を調べるもの。

実は土壁の耐力は一概に言えないところがあって、
地域の土よって、またその構法によって耐力は異なる。
従って、地域、地域の土、工法を使って実験を行い、
地域性を考慮した科学的、工学的検証を行うというもの。
ひいてはその実験結果を制度的にその地域に運用することを目指している。

この様な科学的、工学的実験を地域の建築家や工務店がおこなうようになったのは最近のことだが、
とっても素晴らしいことだ。

それにしても四国という島は、
先日紹介した愛媛県の松村正恒さん、
高知県の山本長水、山本恭弘さん、
それに、今回の香川県の戸塚元雄さんと骨っぽい建築家がいらっしゃる。
なぜそのような建築家が四国では排出するのか、
不思議な島だ。

而邸 Ⅵ

2009.12.15

朝起きたら、まず何を見るのだろう?
と、このところ思っているのだが、
なかなかわからない。
目覚めるときは、何を見るかなんていう疑問を忘れているからか。

知らないうちに何かを見ていると言った方がいいのかもしれない。
はっきりした対象を、でなく、漠然とした何かを。
眠りと、目覚めの境は本当にあいまいだ。
そのうち何かを見るようになる。

で、何かを見るようになって、
目の前にあったのが天井の垂木(たるき)。
薄暗い部屋の中に垂木の下端の面がボーッと光っている。
といっても、言葉でそう言えるようなものではなく、
なんとなく見ているようなもの。
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しかし、目が覚めるに従って、綺麗だなー!と思う。
さらに、1本1本の木に個性があるなー、
なんて段々と枠組みにハマったような言葉、思考になっていく。

言葉になる前の、意識の深いところを直截に捕えられたらと思うのだが・・・。

面白い連載 Ⅱ

2009.12.08

先日の「昭和報道」は朝日の夕刊。
今日の紹介は朝日の朝刊の方で、連載小説の「七夜物語」です。
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川上弘美さんの児童文学風の連載。

まず、川上さんの文が素晴らしい。
以前読んだ「センセイの鞄」や「真鶴」でいい文を書く人だなーと思ったが、
平易で明快、でも空気が伝わってくる。
こんな文章を書けたら本当にいいな、と思うが僕には到底無理。
それに上手だが嫌みが全くない。

また、酒井駒子さんの挿絵がこの小説にぴったり。

主人公は小学4年生の「さよ」という女の子。
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読んいる方もいるかと思いますが、
僕は朝起きて毎日「さよ」に会えるのが楽しい。

6年越しのお付き合い

2009.11.30

日本の宇宙科学研究所によって2003年に打ち上げられ、現在地球に帰還中のはやぶさのこと、
11月初めに、もう帰還は絶望とのニュースが流れた。
4つのエンジンのうち、現在使えるのは1台だけになっていたが、それまで故障してしまった。
アー、絶望的、とため息。
暫く元気が出なかった。

太陽とは反対にある小惑星「イトカワ」に着陸し、
ひょっとしたらイトカワの地表のサンプルを採集し、地球に持って帰るかもしれないという、壮大な、日本を元気づけるプロジェクトだ。
にもかかわらず、予算はわずか。
民生品や宇宙仕様品の廃棄部位を使用したり、
メーカーによる無償提供などで開発コストを大幅に削減。
しかし、どうにかこうにか、ここまで辿りつけた。

満身創痍のはやぶさは何度も危機に陥った
はるか彼方のはやぶさを何とかコントロールし、
地球帰還にもう一歩のところまで近付いていた。
ここまで来たのにーっ。
何かヤルセナイ程に残念。

ところが、ところが、またやってくれました!!!!
故障したエンジンのうち使える機能を組み合わせる、という機転を利かせ、
再び地球生還を目指すことができるようになったのだ。
どうにかこうにか、しのいで、しのいで頑張っている。
上手くいったら帰還できるのは、来年、ワールドカップの頃。
南アフリカで、はやぶさ帰還のニュースを是非、聞きたいものだ。

ところで現政権による国家予算の「仕分け作業」の意義は評価できる。
しかし科学技術開発予算の削減には賛成できない部分が多々ある。
「はやぶさ」が地球に帰還できなかったとしても、
これまでに蓄積した知見は相当なはず。
このままにしてしまうのはもったいない。
はやぶさの次の計画の構想はあるようだが、
まだ実現できるかどうか危うい状態にある。

是非地球に生還し、一泡吹かせてほしい。

面白い連載

2009.11.27

新聞が売れないらしい。
原因はインターネットの普及とか、いろいろ言われているようだけど、
インターネットでのニュースは上っ面をなでているようなもの。

それに比べ、新聞にはじっくりと読む記事がたくさんある。
最近、面白いのは朝日の夕刊で連載中の「検証 昭和報道」。
昭和の新聞報道を見直すものだが、
新聞が自己の記事を検証し直すという記事。
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これを読んでいると、
新聞が単なる事実の報道ではないということ。
知ってても知らんぷり、というのもあるが、
事実を曲げることさえある。
とくに第2次世界大戦へ傾斜していく時代はそうだ。
戦後の新聞記事だってそれはある。

さらに、事象をどう見るかということになると、
それは新聞各社によって様々。

仕事が終わり家に帰って、必ずこの記事を読むのが日課。
この記事によってメディアの恐ろしさと同時に、
メディアが自己を検証する勇気と、その必要性を思った。

この「検証」にも、さらなる検証があるのかもしれない。
そこまでは自分には読み切れないが、
新聞のみならず、時代をどう読み解くか、
それは本当に難しいことだ。

メディアとはそういうもの、
と分かった上で読む必要があるかもしれないが、
それにしても若い人の活字離れはヒドイ。
じっくり文を読むことは大事なんだけどなー。

小杉勇さんのこと

2009.11.20

僕がが20年前に作った集合住宅に「泰山館」というのがあります。
泰山館のオーナーは小杉勇さん。
泰山館を訪ねると白髪の小杉さんが説明して下さるので、
このブログを見ている人の中には小杉さんに会われた方も多いと思う。

この小杉さんが先々週、亡くなられた。
89歳だった。

小杉さんは僕の恩人とも言うべき方。
40歳前の若造の僕に1.000坪のマンションの設計を頼んで下さり、
建築家としてやっていける大きな切っ掛けを作ってもらった。
この依頼がなかったら僕の人生は大きく変わっていたと思う。

小杉さんとの思い出はたくさんある。
建物に使うレンガを求め、
一緒に中国や韓国まで行ったことがある。
また、僕に至らない点も多々あったと思うが、
文句らしいことを一言もおっしゃったことがない。
いつも会うと感謝の言葉ばかりだった。
だから本当に気持ちよく仕事に打ち込むことができた上に、
人間としての、人との付き合い方まで色々と勉強させてもらった。

泰山館には団体の見学希望が多く、何度も連れて行ったが、
いつも白髪の小杉さんに説明に加わって頂いた。
僕にとっては泰山館は小杉さんそのもの。
又小杉さんにとってもそうだったと思う。
泰山館を愛しておられた。

これからも、泰山館を訪ねるだろうが、
それは、小杉さんに会にいくようなものだ。

ご冥福を祈るばかり。
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愛媛県 Ⅳ 日土小学校 

2009.11.19

日土小学校の設計者、松村正恒さんの本を読んだ。
本の名は「無休建築士自筆年譜」。

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久々に感動した本。
建築をやっている人は是非、読んでもらいたい。

僕は現代の建築家に横たわる軽さが気になって仕方がなかった。
しかし彼はそれを僕よりはるかに意識し、
建築家としての生き方に嘘っぽさを厳しく排除しながら生きた。
これこそサムライ。
そのように生まれたことが幸か、不幸か・・・、
こんな建築家が現代にどれほどいるだろうか。

自分自身が生きてきた道を書いた本だが、
自分のことを書くとどうしても自分を美化しがち。
しかしそのようなことは微塵もない。

日土小学校の品性はこのような知性から生まれたのだろう。

まっ、僕がグタグタ書くより、まずはご一読を。
必ずや松村正恒ファンになる、危険な本です。

愛媛県 日土(ひづち)小学校

2009.11.15

愛媛県の山深い谷合にある日土小学校を見た。
この小学校は木造校舎で、完成は1958年。
品があり、簡素で自然、設計者は松村正恒(まさつね)。

この1958年に建てられた建物がどういうわけか最近、
建築雑誌に盛んに紹介されている。
それは古びた校舎を建て替えようとしていた時に、
保存運動がおこり耐震改修などをして、
今でも使えるようにしたことにもよるが、
何よりも残すに値する建物であったからだ。

設計者の松村正恒さんは1913年生まれ。
現在の武蔵工業大学を卒業後、郷里に帰り、
八幡浜市役所の建築技師として、
小学校など、たくさんの建築を郷里に設計した。
日土小学校はその一つである。
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この小学校の名前は知っていたが、実際に見たのは始めてである。
プランは廊下と教室を離すことによって採光をとる工夫をし、
とっても明るい、光にあふれた校舎だった。
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光にあふれ、変化に富んだプランで子供たちは生き生きとした生活を送って来たことだろう。

松村さんは生前、名を上げることを嫌ったことにもよるらしいが、
今や、ほとんど知られた建築家ではない。
しかし、ここにきて見直されている。

小学校を設計するとき、子供たちへの愛があったからあのような建築ができたのだろう。
今彼の建築が見直されているのはそのようなことがあったからに違いない。
本当の建築家を見た思いがした。

愛媛県  教育県

2009.11.08

ところで木の建築賞の審査会は愛媛大学附属中学校講堂(旧旧制松山高等学校講堂)で開かれた。
ひょっとして夏目漱石はここに赴任していたかも?と思ったがそうではないようだ。
建ったのは大正時代だから、それはそう。
でも、すばらしい講堂だった。
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どうも愛媛県は教育県のようだ。
高知が飲み倒れ、徳島が着倒れ、香川は賭け倒れ、
そして愛媛が建て倒れ、と言うらしいが、
かつ愛媛は「学び倒れ」も入っているかもしれない。
この翌日に行った日土(ひづち)小学校も立派だったが、
歴史的にいい学校建築を作ってきている。
そんな教育熱心さが正岡子規、秋山兄弟など、立派な人物を輩出している。
 

愛媛県 坂の上の雲

2009.11.07

以前紹介した「木の建築賞」の2次審査のために松山へ。
2次審査は各応募者の発表の後、
応募者も含めて討論し、投票を行う。
この賞のいいところは選ぶ過程の議論のなかから、
現代における木造をめぐる問題点があらわになること。
また現在の日本木造の先進的活動を概観することができる。

愛媛県に行ったついでにいろんなところを見て回った。
松山に行ったからにはまずミーハー的に道後温泉の「坊ちゃん湯」につかる。
そのあと街を歩いていたら、
この秋から始まるNHKの「坂の上の雲」の秋山兄弟の生誕地に遭遇!
秋山真之(さねゆき)の銅像。
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秋山好古(よしふる)の銅像。
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実は司馬遼太郎の「坂の上の雲」に夢中になったことがあり、
あまりにも面白かったので、僕の事務所の所員にも勧めた。
長い小説で最後まで読み切った者は少なかったようだけど、
読んだ者はけっこう興奮していた。

話題の本なので読んだ方も多いと思いますが、
本当に面白いですよ。

行っちゃった・・・Ⅳ

2009.10.31

ニューヨークはチョウお上りさん体験。
たった1日でニューヨーク見物となれば、
3~4時間でぐるりとマンハッタンが見物できる、
屋根のない2階建てバスに乗ることにする。
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なんだか恥ずかしいが、
結構楽しい♪
それにニューヨークのビル建築が次々と見学できる。
19世紀以降のさまざまな様式のビルが次々と出てきて、
これはいい。

あっ、エンパイアーステートビルディング!
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詰まんないデザインの建築だけど、一つ昇ってみるかっ!
上がってみると写真や映画で見たとおりの風景がグルリ。
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右上にはクライスラービル。
やはりカッコいいな~。

ホントにお上りさんのニューヨークでした。

行っちゃた…Ⅲ

2009.10.29

で、なるほどライトの建物はすごいのだけど、
人物はかなり問題があったようだ。
ライトの建物を見ることになるからと、飛行機の中でライトに関する本を読みながら行った。
本の名は「ライト仮面の生涯」。
この本を読むと、付き合いたくないどころか近寄りたくない人物としてライトが描かれている。
本当に嫌な人間だったようだ。
虚飾に満ちた、超エゴイスト。

にもかかわらず、あのような優しさに満ち溢れた建物をどうして設計できるのか?
人物と建物は別もの?
そう思いながら、身の回りを見まわしてみるとそのような建築家が結構いる。
しかしライト程、そのギャップをどう考えていいか分からない建築家はいないのではないか。

遂に行っちゃった・・・Ⅱ

2009.10.22

やっぱりフランク・ロイド・ライトはすごい。
この年になるまでライトの建築を見なかったのは不味かった。
写真では嫌になるほど目にしていたから、あんなもの、として見慣れてしまっていた。
富士山とか、ベートーヴェンの「運命」、あるいはダビンチの「モナリザ」のようなもの。
でも、実際に見る「落水荘」は写真と確かに同じものであるが、
体験した感じは、写真から得られるものからは全く予想だにしなかったもの。

よく言われるように空間は写真では分からない。
とくに小さな部屋程そうだった。。
最上階にある息子さんの寝室など、
京間の4条くらいの小さな部屋だけど圧巻。

この部屋の写真を載せるのは矛盾するのだが・・・・。
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でもこの良さは、若い時見たのでは分からなかったかもしれない。

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