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お勧めCD-2

2005.02.03

Fazil SayのCDを紹介しましたが、彼のモーツァルトとバッハも素晴らしい。というか、こちらを先に紹介すべきだったのかも。腐ったようなクラッシクではなく,どちらも生き生きとした演奏です。
最近、車の中ではもっぱらこの二つのCDを聴いています。モーツァルトのピアノ・ソナタK.331(有名な「トルコ行進曲」が第3楽章に入っている)は内田光子さんの名演がありますが、Fazil Sayも素晴らしい。モーツァルトの方のCDに入っています。

お勧めCD

2005.01.28

すごいピアニストがいます。名前はFazil Say(ファジル サイ)。1970年生まれの若干34歳。生まれはトルコ。異次元と言っていいぐらいの想像力と、巨大なパワー、破壊力を秘めています。しかも今までのピアニストと違うことは彼自身が作曲をする
こと。で、ここで紹介するC.Dは「black earth」。これも彼の作曲です。
僕は昔からクラシック音楽が好きでしたが、正直言って辟易するところもありました。クラシック音楽は繊細なニュアンスを感じることが出来れば至上の喜びがあります。でも現代に生きる僕たちにとっては、多少なりとも違和感があることはあるとは事実です。そんなじくじたる思いをしていたときに出てきたのが、Fazil Sayです。古典と現代、クラッシクとジャズ、東洋と西洋、ユニバーサルとリージョナル、繊細さと暴力、作曲と演奏、そんなことを全部一色丹にした、破壊的な力でハイブリットな音楽を彼は作り出しています。
是非聞いてみてください。
050128
CDの番号はAVCL-25006です。

今出ている作品掲載誌

2005.01.26

工作社発売 「室内」2月号 
またまた自然材料の特集号で、昨年出来た千葉市の「しだりおの家」が出ています。「しだりおの家」は昨年いろんな雑誌に出ていますが、今度の掲載で面白いのは僕が取った写真がたくさん出ていること。是非立ち読みでもいいですから見てみてください。

骨董

2005.01.18

先日、3700年前のヒッタイト文化の地母神土偶と言われるものをてに入れました。
骨董屋に入って、思わず手にしたものです。
izumi3
かわいいし、造形もとってもいい。
ちょっと無理して買ってしまいました。
しかし、3700年前のものにしてはあまりにも奇麗過ぎる。
たぶん贋物じゃないかなー、と思いながらも、まっ、だまされてもいいか、と手に入れたものです。

僕は骨董には自慢じゃありませんが、随分だまされてきました。
韓国ソウルの骨董街、仁寺洞(インサドン)でも高麗の黒磁と言われるものを手に入れました。
これはとってもシャープな形に端正な気品があります。
でも、これも韓国で焼き物では有名な方に見てもらったら、「泉先生、だまされましたね。でもこれは偽物だけどとってもいいです。」
いいとは言ってもらったが、多分慰めもあったでしょう。
中国では、乾隆帝の時代のモノといわれる直径30cmぐらいの皿を買いました。店の人に証明書を付けてくれるように頼み、帰国して見てみたら何と「これは偽物であることを証明する」と書いてあるではないですか。
これには怒る気にもならないどころか、笑ってしまいました。
今回のヒッタイトの地母神もたぶん偽物でしょう。でもいいんですよね。 とっても気に入ってます。

あけましておめでとうございます。

2005.01.04

戦後60年、今年は日本の還暦だそうな。
なるほどそう言われてみると、思い当たる節も無いではない。
見直したほうがいいことは、確かにこの日本にいっぱいあるからだ。

でも今年の年賀状でおもしろかったものの一つに、今この日本はまだ世紀末と主張しておられた方がいた。
それによると近代建築のスタートとしてのエポック的な出来事は、ル・コルビュジェによるドミノ計画、とされるが、
それは1914年のこと。
だから2014年がミレニアムで、まだいまや世紀末ということらしい。
(ドミノ計画についてはhttp://www.taisei.co.jp/galerie/archive/history.html

僕にとって、ル・コルビュジェは凄い人なんだろうなとは思うが、あまり評価したくない人。
だからドミノ計画を基準にするのは、僕にとっては面白くないのだけど、
いずれにしろ今が還暦だとか、世紀末と言われるのは時代が動き始めた証拠なんだろう。
こんな時こそ、ブレずに、じっくりと次の時代を見つめて仕事をしたいと思う。

今年も押し詰まってきました

2004.12.29

皆さんはどんな年でしたか?
僕は年々忙しくなり、よく仕事をやった年でした。
仕事をして、飲んで、眠る、そんなことの繰り返しでした。
昨日は、職人さん達、50人ぐらいと中華料理店で忘年会。
二次会は、職人さんの一人の電気屋さんに、
韓国パブが好きがいて、連れられていかれました。
三次会は事務所の近くの寿司屋、もうその頃になるとほとんど記憶がありません。よく飲みました。

ところで作品の写真を追加しました。
是非見てみてください。
皆様、いいお年を。

メリー、Xマス

2004.12.24

本日より、ホームページをリニューアルしました。 H.Pを細々と立ち上げたのが2年前です。
その後H.Pはあっという間に身近な存在になってしまいました。そんなわけでリニューアルです。
トップのページは相変わらず、望月通陽さんに描いていただいたイラストですが、動きが変わりました。
コラムには写真も入れられるようになり、もっと楽しくなると思います。
近々作品の写真も増やし、またBBS(掲示板)も新設しました。
アドレスは、http://www.izumi-arch.comに変わりました。
しばらくは以前のアドレスからジャンプしますが、よろしければ「お気に入り」を変更してください。

写真が入れられるということで、
最初に入れたい写真が我が家の猫「ムル」です。
Unicode
16年間にもらって来たのですが、生まれた処はどこか分かりません。
その頃獣医さんに聞いたら、2歳ぐらいではとのことで、
もう18歳にならんとする歳です。何度か大病をし2度手術を体験しました。
しかし、どうにか生き延び、その歳にしては今でも元気です。
おそらくチンチラの雑種でしょう。
この猫は毎日僕の横で寝ています。

ヨン様しちゃった!

2004.12.04

世の中の設計事務所が、みんなホームページをつくって、
これが無いと世の中に立ち遅れているみたいで、ホームページを立ち上げて1年半。
最初はとりあえずの感じで、おいおい改訂していけばいいかと思っていたのですが、
忙しさのあまりそのままになっていて、相変わらずの工事中、などがありました。
しかし本当に世の中のホームページの重要度があっという間に高まり、抜本的に改定することになりました。
おそらく、上手く行けば12月25日、クリスマスに新バージョンが登場予定です。

先日拙作、Apartment鶉(じゅん)に日本女子大の住居学科ご卒業の、
大勢のO.Gの方が見学に来てくださいました。
その後、これも僕が設計した目白にあるフランス料理店、
「ぎんきょう」でランチとなりました。
大勢の女性に囲まれ、こんなことは一生に一度あるかないかのことで、
ヨン様気分!でした。

このコラムも写真を載せられると、
中央のヨン様の写真を載せられるのですが、今はダメです。
しかし新バージョンでは写真も載せることが出来、もっと楽しくなると思います。
乞うご期待。

中国へ留学する日本の建築学生

2004.11.19

これから掲載される雑誌
「住宅建築」12月号(11月末発売)に軽井沢に作った山荘と、
千葉で作った「しだりおの家」が出ます。
両作品とも、木製の建具を沢山使っていていますが、
これまでのほかの作品の木製建具を含めての発表です。
この12月号の表紙は「しだりおの家」の写真です。
是非見てください。

雑誌の発表で無くこれは講演ですが、
12月12日13:30より「神楽坂建築塾の公開講座」でしゃべります。
申し込みは03-3269-1202です。

ところで、ここの所、又忙しく、
1ヶ月以上も書き込みがあいてしまいました。
すみません。

土日は例のごとく出張です。
なかには講演会などもありますが、
先週は滋賀県立大学でした。
若い学生対象で、これから建築に夢を持っている人たちです。
講演会の後は例のごとくビールが入っての懇親会でした。
そのとき聞いた大学院生の一人、川井操君は来年中国に留学するとか。
中国は現在、近代化、近代化で伝統的な風景が破壊されつつありますが、
そのあたりのことを研究するようです。
今、若い人の建築へのかかわり方、視野が広がってきているようで、
大変喜しいことです。
頑張れ、川井君!

小堀設計事務所は素晴らしい!

2004.10.15

京都、大徳寺の孤篷庵(こほうあん)ってご存知ですか?
有名な茶室があるのでので、建築関係の方はご存知だと思います。
作者は小堀遠州。
非公開のお寺なので、なかなか見るチャンスがなかったのですが、
先週、幸運にも見ることが出来ました。
実に素晴らしかった!

非公開のお寺だけに、観光的なところが無く、
それでいて隅々まで手入れが行き届いていました。
お坊さん二人で手入れをなさっているらしいのですが、
一日中手入れをしていてお経を読む暇が無いのでは、と思うぐらいきれいです。
禅寺では、そう言う作業も修行らしい・・・。
孤篷庵全体が素晴らしいのですが、茶室、忘筌(ぼうせん)は、
特に素晴らしかった。
忘筌の扉を開けたとたん、小さな声であったが、
あっつ!と思わず声が出てしまいました。

昔の建物は様式的だったり、技能的だったりと、
現在の私たちの時代から見るとちょっとかけ離れた
ところにあるものですが、しかし孤篷庵は身近に感じられるものでした。
それは多分、現代的な個人の美意識によるデザインによるものだからでしょう。
と言って、空間の作り方は、天才的なひらめきを感じさせるものですが、
奇妙奇天烈でもなく、これ見よがしなところが全く無い。
とっても自然なデザインなのです。
デザインする人の、人間性の高さを感じさせられずに入られないものでした。

小堀遠州は、江戸初期にたくさんの建物、造園をやっています。
よく知られたところでは、桂離宮があります。
今で言えば売れっ子の、小堀設計事務所だったのでしょうね。
下衆な話ですが、設計料みたいなものはあったのでしょうか?
孤篷庵は、たまに公開をすることがあるとのこと。
そんなチャンスに是非見てみてください。

今度は中部地方一周

2004.09.22

金、土、日と車で1,500kmほど走ってきました。
東京→名古屋→白川→福地温泉→松本→東京と仕事半分、遊び半分。

出張でよく地方に行きますが、いろんな所に行けていいなー、と言われる。
しかし、旅先でもほとんど仕事だけ。
その土地の何かを見たり、遊んだりすることはほとんどない。
北海道に行っても、九州に行っても、
飛行場と仕事の目的地の間を行ったり来たりするだで、
事務所と自宅の間を往復する、日常と大して代わりはない。
もちろん、仙台では牛タン、名古屋ではヒツマブシをご馳走になったりするぐらいはあるが。
出来ることなら旅先で、いい建物を見たり知人に会って一杯やったりしたいんだけど。
詰まんない人生やってるなー、とつくづく情けなくなる。

そんな感じだから今回の中部地方一周は仕事、遊び半々の珍しい旅でした。
打ち合わせ先を結びつけ、その間のいろんな建物をみながら、
これからはこの路線で行きたいな、と思っていますが上手く行くことやら。

西へ東へ

2004.09.14

どう言ううわけか春、秋になると毎週のように出張です。
宮崎、福岡、京都、仙台・・・、とつづいています。
でもその間、仕事でない遠出がありました。
クラシックファンの方ならご存知のSAITO KINENを
松本まで聞きに行ってきました。
楽しかった!
新しく出来たオペラハウスのこけら落としを兼ねての演奏会です。
SAITO KINENの指揮はもちろん小沢征爾。
曲はアルバン ベルグのボチェック。

もちろん小沢の指揮は本当に凄かった。
やはり、ウィーン国立歌劇場の音楽総監督を勤めるだけのことはある。
小沢さんがウィーンで本当にやれるのか心配だったけど、
これなら大丈夫だ。
それに舞台もよかった。
舞台デザインは、なんと建築家の安藤忠雄。
この舞台については昨日か、一昨日の朝日新聞にも出てたけど、
ペットボトルを、何千何万本も使ったもので、
経験したことのない美しい舞台だった。
安藤さんらしく、ペットボトルの打ちっぱなし壁、と言ったところで、流石。
日本の一地方都市で、世界の一流の建物、舞台、音楽があるなんて、
日本もたいしたもんだと感慨にふけって帰京しました。

ところが、今日の読売の夕刊を食堂でよんでいたら、
この建物の建設費が140億、運営費が年6億らしい。
この件で松本市は割れているらしい。
いわゆる建物は箱ものになるが、ただ松本のこの箱は他と違って、
世界に通用する世界レベルの建物、出し物があるということ。

建築、音楽が好きな僕にとって、レベル以下のものは見たくも、
聴きたくもない税金の無駄遣いになるが、このレベルのものだったら
どうにか上手く行って欲しいものだと思うのだが、
皆さんは如何でしょう?

東福寺にて

2004.09.07

先週、京都の東福寺行ってきました。
京都鴨川建築塾というのがあって、若い建築家志望の人向けの塾です。
今回は東福寺で塾が開かれるとのことで、これは是非と僕も入れてもらいました。
僕は日本の建築でどこが一番好きかといわれると、実は東福寺です。
行かないわけには行きません。
東福寺は、ダイナミックなランド・スケープ、屋根の架かった橋が3っつあり、
建物も大胆、それでいて繊細です。
そして、そこにいることが楽しい空間です。
塾が終わったあとは、恒例の懇親会。
かなり酔った後、深夜の東福寺境内を一人、散歩しました。
夜見るお寺は昼間とまったく違った様相をしているんですね。
鬱蒼とした人影のない森に、堂々とした建物のシルエット。
誰も見てなくとも、すくっとして高貴なほどに美しい。
本当に美しいものは、誰に見られてなくとも美しいんですね。

次の日は、まだ酔いも残っている朝の6時起床で、
座禅をお坊さんの指導でやってきました。
禅堂も重要文化財のすばらしい建物です。
座禅の後、東福寺境内のいろんなところをお坊さんの案内で見せてもらいました。
すばらしい二日間でした。
東福寺はいいですよ。行ったことがない人は是非。紅葉の頃でも。
(東福寺のホームページ http://www.tofukuji.jp/index2.html )

「住宅特集」のこと

2004.08.07

4月から1年間、新建築社発行「住宅特集」で「月評」を書います。
その月に載った住宅から一つ選び、すぐに見に行って
翌月の号に批評を書くというものです。
隔月で「新作訪問」「時評」が交互にあります。
この月評はずっと昔からあって、かって宮脇檀さんがやられた月評のように
今でも語り続けられる程に面白いものもありました。

この月評、最初は気楽な気持ちだったのですが、
これがどうしてどうして、やり始めるとなかなか難しいもの。
他の建築家が作った住宅を見る機会はそうなく、
いろいろと見れていいワイ!、ぐらいに思っていたのですが、
人の建物のことを書くとなるとどうして、どうして、
公の場で、人を批評することがどんなに難しいことか。
チャンと批評(非難でなく)のつもりで書いても、
書かれるほうからみると悪口に取られたりしがち。
昨年これをやった人に聞いたところ、出来るだけ誉めるところが
いっぱいありそうな建物を選んで見に行ったとのこと。
無難に人生を送るにはそれも人生訓だな、と思ったり…。
でもそれでは読む人も、僕自身も面白くない。
今のところ、僕から出来るだけ遠いスタンスの建物を作っている人を
選んで見に行ってます。
スタンスの違いが明確なだけに、書かれるほうも僕がそう書くのは当然と思うだろうし、
読む方もその方が読みがいがあるのではないか、
なんて思いながらやっています。
本屋さんで立ち読みでもいいので読んでみてください。

グループ・ホーム完成

2004.08.05

世田谷区、上祖師谷にグループ・ホームが完成しました。
グループ・ホームといううのは痴呆性の老人(若い人でもいるらしいが)
が集まってすむ施設のことです。
入居者はそれぞれに個室を持ち、みんなが集まる食堂や、リビング、浴室などがあります。
一グループは9人までと法律で決まっていて、一グループごとに食堂やリビングがあり、
面倒を見てもらいます。
今度作ったグループ・ホームは「グループ・ホームかたらい」という名の施設で、
2グループ、計18人の入居者を想定したものです。
建物の延べ床面積は811?。
最近グループ・ホームは急激に増えていますが、なかなかいい施設はありません。
僕の事務所では最近集合住宅の仕事が増えていますが、
グループ・ホームも一種の集合住宅と考えていいと思います。
そのような観点からも楽しく集まってすめる建物を目指しました。
「グループ・ホームかたらい」のオープンは9月ですが、入居者はすでに定員一杯です。
多分「グループ・ホームかたらい」も話題になると思います。
名前をちょっと覚えておいてください。

民家はやはり涼しい

2004.07.27

先日、小田急線向丘遊園地にある民家園に行ってきました。
民家園でちょっとした集まりがあって、本当は行こうか行くまいか悩んでいました。
だって毎日、暑ーい日が続いていて、こんな日に行くのはいやだなーと思っていたのですが、
行ってみたら民家の涼しいこと!涼しいこと!
もちろん森に囲まれていることもあるのでしょうが,やはり民家は涼しい。
民家園での用事が終わって、町に下りたらうだるような暑さ。
しかし、暑さのおかげで入った店のビールは美味しかった。

今出ている雑誌、これから出る雑誌

2004.07.26

今出ている雑誌、これから出る雑誌
家庭画報8月号(世界文化社)光と暮らす(7月1発売)
住宅特集8月号(新建築社)しだりおの家(7月20日発売)
木の家に暮らす(地球丸)美しい木の家(7月20日発売)
旅行人(旅行人)座談会―建築へのたび(7月25日発売)
和風住宅(新建新聞社)梟(8月1日発売)
AXIS(アクシス)目白・アパートメント鶉、ゆっくりずむが生んだ都心の自生集落(9月1日発売)
チルチンびと(風土舎)巻頭言―集まってすむ2(9月5日発売)

またまた!

2004.06.10

今年もApartment鶉(じゅん)の蛍が出ました。
ここのところ機会があるたびにApartment鶉(じゅん)に寄り、
蛍が出ていなか池を見ていました。
そうしたら待望の蛍が一匹だけ宙を待っているではありませんか。

3年前に幼虫を入れて、今年がその孫に当たる訳です。
これから段々と増えると思います。
おそらく7月20日頃まで続くでしょう。

蒸し暑くなるこの季節になるとちゃんと出てくる蛍、
何かこの一匹を見て自然の不思議を感じました。
今年も頃合を見て蛍の夕べを行います。

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