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虹のインスタレーションをどうぞ

2005.06.07

インスタレーションという芸術の分野を知ってますか。別名サイトアートとか、仮設芸術とも言います。ちょっと小難しい言い方をすると、「作品と作品を取り巻く状況とか、ある特定の場所に作品を設置する、ある空間に設置される作品、ある空間そのもの」とか、とかいろいろ言っているようですが、ちゃんとした定義はないようです。
が、巨大な建物を布で覆い隠したり、田園にパラソルを並べるといった変なゲージュツ、と言えばあー、あんなものかと思い至ってもらえるでしょう。
そんな芸術のための小さな建物を昨年、北鎌倉に設計しました。いわゆる美術館らしい美術館ではありません。そもそも、そのような芸術のための建物と言うのは矛盾した話ですが、作家さんをインスパイアーする場、あるいはそのための舞台を作ったと言っていいかもしれません。
この美術館はポラリス(例の冬ソナで有名になったPOLARISと同名)と言いますが、6月19日より「吉田重信展」が開かれます。「水鏡で水の波紋と共にゆれる虹」のインスタレーションですので晴れた日に行かれたらいいでしょう。
開廊は金土日月。
鎌倉市台1752-10 tel 0467-45-2336です。

またまた、

2005.05.31

講演会です。
2005年7月9日(土) 18:30~20:30 で、神楽坂建築塾で行います。
公開講座なので、、申し込めばどなたでも入れると思います。
神楽坂建築塾のH.Pは
http://www.ayumi-g.com/kenchikujuku/kjtop.html 

家づくりは執念です。

2005.05.29

一年ほど前に、家を建てたいのだが、と訪ねていらした方がいた。土地を購入したときの条件で、一年後には完成しなければならないとのこと。工事期間とか、見積もり期間とかを考えると設計期間は半年弱しかない。それは無理だとお答えしたが、無理は承知でお願いしているので何とかなりませんかと、熱心に口説かれる。さらに、よくよく聞いてみると、土地購入にも難関を越え自分が望む土地、南側が林になった素晴らしい土地、を5年がかりの交渉の末、やっと手に入れられたとのこと。
そんな建主しさんだと、こちらも少々は無理をしてでも建ててあげたい気持になるものだ。僕の事務所はできるだけスケジュールを崩さないように仕事を調整している。だから無理なときはお断りしてるのだが、思案の末、僕の事務所の元所員の協力を得て引き受けることになった。
一年経ち、めでたくその建物の完成祝いが今日あった。職人さん、建設会社の方を大勢呼んで頂きご馳走になった。チャンと無理なことを言ったことには、礼を尽くされる。そんな方は少なくなった。少々無理はあったが、やって良かったと
とっても今日はいい気持ちだった。
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6月11日に、来て、来て

2005.05.23

僕が作った酒屋さんで、「荒とよ」という店があります。
東京にはかって”立ち飲み”のできる酒屋がありました。まず酒屋でお酒を買い、その一角で立って飲めるようになっていて、飲み代は酒屋で売っている値段のまま。
僕も若かりし修行時代、設計事務所から駅までの帰り道に立ち飲み屋があり、同僚と寄ったりしてました。ワンカップに焼き鳥の缶詰か、裂きイカが定番でした。何せお金が無かったものですから、そんな僕らにはうってつけ。客は労働者が多く、お金のない悲哀、将来への不安が混ざったお酒で、同僚と出る話は所長の悪口(今思うと申し訳ない)でした。
で、「荒とよ」さんも昔風の立ち飲みをやってましたが、2年前に僕の設計で建て替え、チトは今風の店になりました。この店では全国のいいお酒を集めていて、利き酒会を時々やっています。今度は6月11日、夕方5時よりスタートで僕も参加します。
「昔は金が無かったよなー」などと言いながら、銘酒を味わってみませんか。
「荒とよ」さんは都電荒川線滝野川から徒歩3分です。H.Pは
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/jizakear/ です。

連休が一番

2005.05.03

昨年末に出る予定の僕の作品集が遅筆のため延び延びになっています。
作品集ですからメインは写真。でも文章も入れることになっていて、その文がなかなか出来上がらない。
今までにいろんなところから原稿を頼まれて書いてきましたが、今回は何を書いてもいいものです。
だから力が入ってかなかなっか進まないのかも。
でも連休だと電話もかかってこないし、所員に質問攻めになることもない。
もちろん混んでいる行楽地に出かける気分はまったく無し。
だからゆったりとした気分で原稿に向き合うことができます。
たぶん作品集は夏には出来上がるでしょう。

こんな住宅、展示場で見たことあります?

2005.05.02

4月5日の欄に書いた住宅展示場の「素顔の家」がオープンしました。
場所は、新潟市竹尾2-263-4
建設会社の名前は野本建設といいます。
フリーダイヤル0120-032-450です。8_3今までにこんな展示場は無かったと思います。敷地内には蛍の出る池もあって子供も大人も楽しめます。
蛍の夕べなどいろんな企画が開かれる予定です。。
展示場には無垢材の家具、雑貨、手作り石鹸、おもちゃ,などを並べたSHOPもあります。
展示場のこの建物は一般住宅に比べると大きいものですが、小さな家でもテイストは同じようにできるはずです。
これからも「素顔の家」に協力して、泉印のこんな家がドンドン新潟近郊に増えるといいなと思っています。
近くの方は是非遊びに行ってみてください。
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今日は雨

2005.04.11

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今年の桜はきれいだった。
土日と大阪、名古屋に出張で、新幹線からずっと桜が見えていた。
私の事務所の近くにある学習院の桜も新入生を待ってたかのように一時にわっと咲いた。
僕は枝垂桜が好きで、いろんな家で植えてきた。
枝垂桜は植えた一、二年目は枝垂れてなく、格好が悪い。
女性の髪のようにふわーっと格好よく広がるのは三年目ぐらいからか。
昨日遠来の客を連れて、拙作のフランス料理店「GINGKO]に行ったら
三年ほど前に植えた枝垂桜が満開だった。
来年再来年ともっと来客を喜ばせてくれるに違いない。
でも今日は雨、今年の桜ももうおしまい。なんだか静かになったみたいだ。

すがおの家

2005.04.04

たった今新潟から帰ってきました。
どういうわけか春になる土、日は出張の連続です。
現在新潟である建設会社の住宅展示場を作っています。
僕が住宅展示場の仕事を?と思われる人がいるかもしれません。
しかしこの建設会社が目指しているものは今までのハウスメーカーとは大いに異なります。
まず全て自然素材によって作ること、しかも何を使っているか情報公開します。
木材はもちろん日本の杉、ヒノキです。
合板(ベニア)は一切使いません。
だから有害なホルムアルデヒドなど出るはずもありません。
デザインは今までのハウスメーカーに見られるいやらしさのない、率直で質実なものです。
しかも、できるだけ地域の材料、職人、技術を使ったネットワークで作ります。
硬い言葉で言えば地域主義です。
このような住宅を作る工務店が日本にポツポツと生まれています。
日本の住風景は現在最低といっていいでしょう。
しかしこのような工務店が力をつけ当たり前になったとき、
何十年か何百年か後、日本の風景も又美しさを取り戻すことでしょう。
そんな思いを込めて新潟に通っています。

やったー

2005.03.30

やったーーーーーーーーーーーー日本!
ありがとう!10番君。

ガンバレ、日本!

2005.03.24

明日はイラン戦。
どうもイランは上手いヤツばっかりで手ごわそう。
明日、夜10時半から事務所は仕事をやめてプロジェクターの大画面で観戦します。
この日ばっかりは仕事をやってら得ない。
がんばれ日本!

ただいま!

2005.03.21

フランスから帰って来て、時差ぼけと、たまった仕事で書き込みがあいてしまいました。
フランスに行ったのは姪の結婚式のためで、フランスに親類ができました。地球は本当に小さくなった。
行ったのはブルゴーニュ地方で、かの有名なコルビュジェのロンシャンの教会をはじめ建築もたくさん見てきました。ロンシャンは写真で見た通りで、コルビュジェは天才には違いないだろうが、あっ、そう、というぐらい、特別感動もなし。

やはり感動したのはロマネスクの教会。
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トーニュという小さな町にある教会はその中でも格別でした。高く伸びる円柱の上の白いアーチ。祈りの場として質素だが清廉さがある。また円柱は石造だが温かみがある。
コルビュジェの建築にこんな美しさはない。あるのは簡単に読み解ける造形の面白さだけ、と20世紀の名作にこう言ってしまうのは言いすぎか。

このホームページの掲示板(BBS)は近々やめにして、コラムをココログにしたいと思います。皆さんどんどん書いてください。
僕のコルビュジェに対する過激な発言、反論大いにあるとことでしょう。

まだTV見てない

2005.02.24

先日の日曜日のTVはけっこうたくさんの方に見てもらったようで感謝感激。
ところが当の本人まだ見てない。どうだったんだろう?
その日は名古屋にいて、現在住宅の現場が進行中だからです。
今までにも関西、信州、東北と関東以外でも仕事をやってきたが、今の日本では地方に行けば行くほど職人の仕事の質がいい。地方の仕事はなかなか大変なことも多いが、いい仕上がりをしてくれる職人との仕事は楽しいものです。又いい仕事をする職人は人もいい。
それにしても東京の職人のレベルは下がる一方。何とも悲しい。いい仕事は、まずいい仕事をやりたいと言う気持があって成立することです。仕事への意気込み、プライドが無ければどうにもならない。これは建築職人の問題に限らず、要するに日本人が、教育も含めて何かかが変質しているようだ。
僕にとって建築は社会を見る窓。そんな窓から見る日本は本当におかしくなりつつある。ほんとうに。

ところで明後日からフランスに行ってきます。今回は建築を見るのが目的ではありませんが、行き先の近くにシトー派の小さな教会がたくさんあります。それを見れるのも楽しみです。来週後半には帰ってきますが、このコラムで美しいシトー派の教会の写真を出せたらと思っています。

見て!見て!

2005.02.17

次の番組にちょっとだけ出ます。
2月20日(日)、PM3:00~4:30
日本テレビ系(東京は4ch)
番組名は「日本の家再発見スペシャル-家という物語」
建物はApartment鶉(じゅん)です。
僕はどんな内容になっているのか見てませんが・・・・・。

骨董-2

2005.02.10

先日、おそらく偽物ではないかなーと思いながらも、気に入って買ってしまった、「ヒッタイト文化の地母神土偶」のことを書きましたが、それを売った骨董屋さんがこのH.Pを見たらしく、「あれは本物です。海外の一流の専門業者を通して仕入れたものです。」 とのメール!
いやー、コラムには下手なことは書けない。
何をもって本物か偽物かは難しい問題で、最近似せて作ったものを3700年前のモノと言ってしまえばそれは偽物になる。でも気に入って買ったものだから、本物でも偽物でもどっちでも良かったのだ。それにしても3700年もの大昔のモノだそうだ。本当に本当なのかなー?

お勧めCD-2

2005.02.03

Fazil SayのCDを紹介しましたが、彼のモーツァルトとバッハも素晴らしい。というか、こちらを先に紹介すべきだったのかも。腐ったようなクラッシクではなく,どちらも生き生きとした演奏です。
最近、車の中ではもっぱらこの二つのCDを聴いています。モーツァルトのピアノ・ソナタK.331(有名な「トルコ行進曲」が第3楽章に入っている)は内田光子さんの名演がありますが、Fazil Sayも素晴らしい。モーツァルトの方のCDに入っています。

お勧めCD

2005.01.28

すごいピアニストがいます。名前はFazil Say(ファジル サイ)。1970年生まれの若干34歳。生まれはトルコ。異次元と言っていいぐらいの想像力と、巨大なパワー、破壊力を秘めています。しかも今までのピアニストと違うことは彼自身が作曲をする
こと。で、ここで紹介するC.Dは「black earth」。これも彼の作曲です。
僕は昔からクラシック音楽が好きでしたが、正直言って辟易するところもありました。クラシック音楽は繊細なニュアンスを感じることが出来れば至上の喜びがあります。でも現代に生きる僕たちにとっては、多少なりとも違和感があることはあるとは事実です。そんなじくじたる思いをしていたときに出てきたのが、Fazil Sayです。古典と現代、クラッシクとジャズ、東洋と西洋、ユニバーサルとリージョナル、繊細さと暴力、作曲と演奏、そんなことを全部一色丹にした、破壊的な力でハイブリットな音楽を彼は作り出しています。
是非聞いてみてください。
050128
CDの番号はAVCL-25006です。

今出ている作品掲載誌

2005.01.26

工作社発売 「室内」2月号 
またまた自然材料の特集号で、昨年出来た千葉市の「しだりおの家」が出ています。「しだりおの家」は昨年いろんな雑誌に出ていますが、今度の掲載で面白いのは僕が取った写真がたくさん出ていること。是非立ち読みでもいいですから見てみてください。

骨董

2005.01.18

先日、3700年前のヒッタイト文化の地母神土偶と言われるものをてに入れました。
骨董屋に入って、思わず手にしたものです。
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かわいいし、造形もとってもいい。
ちょっと無理して買ってしまいました。
しかし、3700年前のものにしてはあまりにも奇麗過ぎる。
たぶん贋物じゃないかなー、と思いながらも、まっ、だまされてもいいか、と手に入れたものです。

僕は骨董には自慢じゃありませんが、随分だまされてきました。
韓国ソウルの骨董街、仁寺洞(インサドン)でも高麗の黒磁と言われるものを手に入れました。
これはとってもシャープな形に端正な気品があります。
でも、これも韓国で焼き物では有名な方に見てもらったら、「泉先生、だまされましたね。でもこれは偽物だけどとってもいいです。」
いいとは言ってもらったが、多分慰めもあったでしょう。
中国では、乾隆帝の時代のモノといわれる直径30cmぐらいの皿を買いました。店の人に証明書を付けてくれるように頼み、帰国して見てみたら何と「これは偽物であることを証明する」と書いてあるではないですか。
これには怒る気にもならないどころか、笑ってしまいました。
今回のヒッタイトの地母神もたぶん偽物でしょう。でもいいんですよね。 とっても気に入ってます。

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