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而邸 Ⅹ

2013.01.03

毎年、正月には居間に花を飾るのが習慣になった。
昨年一昨年と同じ壷に活けているが今年は何の花にしようかな?と、悩みながらも楽しんでいる。
で、花屋に暮れに行って、これ、昔懐かしいグラジオラスにした。
ちょっと甘っチョロい感じがしなくもないグラジオラス。
でも、この花があるだけで部屋がパッと明るくなり、正月らしい部屋になった。
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今年一番の本

2012.12.31

本の前に、今年一番のTV、から。
最近NHKのEテレ、月曜夜11時からやっている「スーパープレゼンテーション」が面白い。
このスーパープレゼンテーションはアメリカのTEDという番組を日本向けに放送しているものだが、認識の幅を広げさせてくれ、とっても刺激的。
なんだかんだ言ってもこういう番組を作れるアメリカはまだまだ大したもんだ。
毎回違う人が出てきてプレゼンテーションを行う。
その中でも最も面白かったのが、
マット・リドレーの「アイディアがセックスするとき」

前書きが長くなったが、
今年一番の本が、
この番組をきっかけにマット・りドレーという人に興味を持ち読んだ繁栄明日を切り拓くための人類10万年史です。

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リドレーは究極において僕と立場は異にするけど、「分業」「専門化」「交換」からの視点は新しい視野を広げさせてくれるものだった。
このキーワードから建築を見ると、建築の生産とデザインの関係に新しい地平が開ける。
他の分野においても何らかの示唆があるに違いない。

某巨大建築

2012.12.28

1~2年前から、軽井沢である噂が流れてた。
世界的に有名な大金持ちが、巨大な建物を作っているらしい、と。
へー、ホント、なんで軽井沢に?と思っていたが、それが本当のようだ。
その工事現場の前まで、軽井沢在住の方に連れて行ってもらったが、
見えるのは巨大な仮設のテントだけで、中を覗くことができず、
何やら秘密裏に工事をやっている感が拭えない。
一説には、テントも空から何を作っているか偵察されないためとか。

軽井沢の工事関係者によると、
何を作っているか一切、口止めとのこと。
建て主の名前も秘密らしいが、某ビル ゲイツと言ってた。
でもなんで、ビルゲイツが軽井沢に、しかも地下深い建物を????
謎は広がるばかり。

軽井沢の国道から中軽井沢方面を見た景色です。
どうってない景色ですが、山の下の方に白い巨大なテントが見えます。
それが某氏の建築現場。
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仕事じゃないよね

2012.12.24

お昼に食べたランチについていたコーヒー。
どうやって作ったんだろう~?
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こういうことを考えるのって、
仕事のようでもないし、
多分遊びの延長のような気がする。
楽しそうでいいな~。

百点満点のしつらえ

2012.12.22

先日、住宅雑誌の写真撮影のため昨年建てたお宅におじゃました。
この建て主さん住まい方がとってもお上手、なんです。
床の間の置物です。
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タンスの上の置物。
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部屋のコーナーのテーブル。
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ハンマースホイという絵描きさんがいるけど、
静けさか漂う設えだ。

どこかで拾ってきた小石かな?
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最後に部屋に飾ってあった綿花。
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りぼん \(◎o◎)/!

2012.12.18

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何で、りぼん\(◎o◎)/!?

確か昔、昔僕の妹もこの漫画を読んでたような気がするけど、
またなんで突然!

実は僕の事務所の所員の子供が、
集英社のリぼんが主催する「まんが家賞(大賞)」を受賞し、
上の写真の号に全編掲載されたのです。
僕にも贈呈してくれた。

親は本当に嬉しそうで、僕まで嬉しくなった。
親がとっても器用、子供もその血を受け継いだのかも。

(日向りよ、のペンネームで載っています)

是非、選挙に

2012.12.15

明日、選挙。
でも出張で選挙に行けないので、今日のうちに期日前投票を済ませてきた。
投票所の係りの人に聞いたら、不在者投票に来る人が多いとのこと。
少し安心した。

今度の選挙は、これからの日本のあり方に大きく影響を及ぼしそうで、
ある意味、恐ろしい選挙になりそうだ。
TPP、原発、国際関係・・・、大問題山積の選挙。

ところで、テーマが多いだけに、自分の考える意見と全項目が一致する政党、人はなかなか見当たらない。
そのような場合にどうしたらいいのだろう?
困った。

インターネットを使えば、このような問題はいとも簡単に解決しそうだが、
では誰が政治を行うのかなど、難しい問題が出てきそう。

そのようなことを考えながら自転車で投票所に向かった。

税金の無駄使い Ⅱ

2012.12.09

健康のためできるだけ自転車通勤を心掛けているが、
前回の書き込みのような道は楽しくない。
でも途中にはこのような楽しい道もある。
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今の季節、銀杏の葉を踏みしめて走るのは気持ちいい。
このような景観を生み出せるのはどの政党?
などと考えながら走っている。

税金の無駄遣い

2012.11.29

健康のため自転車で仕事場に通っている。

いつも走っている目白通りだけど、
アレッ!せっかく舗装したところが汚くなっている。
オレンジの部分はインターロッキングと言われる舗装で、
お値段も安くないのだけど、
手前のマンホールのところまで掘り返す必要があったのか、
アスファルトのブチになっている。
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さらに進むと、
こりゃー、何じゃい。
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もっと、ひどいのは、
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もう片側にちょっと残るのみ。
せっかく税金を使って舗装したのに、
なんと言っていいのか。
また全面的にやり直すつもりなのかなー?

やり直すと舗装業者は儲かるかもしてないが、
何時までたっても日本の街は美しくならない。
こういうことに税金をバラ撒き続ける政治、
何と言っていいのやら。

お勧めの本

2012.11.26

まず建築関係の人へ。
「プロでも意外に知らない木の知識」
建築に使う木材についての入門書で。
この類の本は最近たくさん出ているが、
その中でも最もしっかりしたいい本。

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「団地の空間政治学」
今、話題の「レッドアローとスターハウス」と同じ著者による本。
かつての革新政治勢力と団地は関係がありそう、とは何んとなくみんなが思っていたことだけど、
このように団地建築と政治の関係を真正面から取り上げた本はなかったのでは。
集合住宅に興味なある人はぜひ。
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上記のような本を読みながら小説も。
以前話題になった本だけど、大学在学中に書いた小説が芥川賞を受賞。
読んでビックリ。
三島由紀夫の再来と思わせるような才能。
こういう才能を持った人というのはいるんだなー、凄い!
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最後に仲間で作った本です。
仲間と「家づくり学校」というのをやっているけど、
その学校の教科書として作った「実践的家づくり学校」という本。
家づくり学校に来ていない人でも参考になる本です。
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仰げば尊し

2012.11.23

新幹線か飛行機を使えば、
日本中たいていのところは日帰りができる時代。
つまらなくなってしまったと言えばそうだが、
飛行機で行くときは、下に見える山はどこの山だろうと詮索するくらいの楽しみはある。

ずいぶん昔、山形県、酒田に行った時に見た鳥海山です。
土門拳美術館から見る鳥海山は本当に美しかった。
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先日、秋田に飛行機で行った時、この航路だと鳥海山が見えるはず、と探した。
下の写真はたぶん鳥海山。
たぶん、と言うのは空から見下ろす景色と、手元の地図とも見比べながらなので、
たぶんそうだろうな、だけど。
空から見る鳥海山は大きく裾野を広げて素晴らしかった。
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秋田の一週間後に行った北海道の大雪山。
(これも地図と見比べただけだから多分大雪山のはず)
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旭川の平野を抱くように聳えていた。

次はネパールのカトマンズからポカラという町への移動途中、機内から見たヒマラヤ山脈です。
(これは絶対ヒマラヤ山脈、山は多分マナスル)

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横に見るヒマラヤ山脈は絶景、すごかった!

でも、飛行機から見る山は一瞬、
それに山は見下ろすより、やはり見上げるほうがいい。

民家村・集落 Ⅲ(中国編)

2012.11.15

韓国に続いて中国です。
中国は広い。
僕が知っていることなどほんのわずかに違いないが、
そんな経験の中で最も素晴らしかったのは安徽省の宏村☆☆☆。
上海からずっと西のほうへ安徽省を超えた先にある山の中にある村です。
明清代の歴史的建築が数多く残る村落で、家々をめぐる水路が完全な姿で残っています。
村へは橋を渡って入る。
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村の中心部は大きな池を囲って住宅が立ち並ぶ。

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次に雲南省。
昆明には民家園☆があるが、
いろんな民族の建物を立ち並べただけで工夫がもう一つ。
で、紹介する写真なし。
(行ったのは13年前だから今は良くなっているかも?)

雲南省はナシ族の村、麗江☆☆が有名。
1996年に大地震でやられたが昔のまんにま復元した。

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街の中には生活用水の清流があちこち流れている。
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麗江からサイクリングで行けるくらいのところにある束河村☆☆。
あまり知られていないようだが麗江よりいいかも。
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こんな景観がいまだあるなんて!
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まだ行ってないのだが、中国でいつか行ってみたいところに山西省の平遥古城がある。

夢の扉を開く男

2012.10.29

以前不思議な、すごい軟弱地盤における土のうによる基礎工事を紹介したことがあります。

その構法と製品を発明したのは僕の事務所にいたことのある野本太君。
その彼が今週日曜日、11月4日夕方6時30分よりよりTBS「夢の扉」という番組に出ます。

夢の扉を開く男、としてかっこよくTVに出演です。
ぜひ見てください。

なお彼の会社のHPはここです。

民家園・集落 Ⅱ (韓国編)

2012.10.21

前回の四国村は四国各地の民家を集めた、いわゆる民家園。
ところで、民家園は世界各地にあるが、
民家園もさまざまで、出来不出来色々だけど、よくできた民家園は楽しい。
村全体をそっくりそのまま残したものもあるが、
一度にいろんな所の民家を見れる民家園もありがたい。

そんな民家園、集落をこれから何回かに分けて紹介したいと思うが、
まずは隣の韓国から。

ソウル郊外の韓国民俗村☆☆☆は大変有名で、
韓国各地の民家を集めてある。
敷地は広大で、ゆうに1日は過ごすことができる。
観光コースにもなっているので、行かれたことのある方も多いのでは。
韓流時代劇に出てくる風景が・・・。
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まず、このソウルの民族村に行かれたあとは、
韓国各地に散らばる民家を見て歩かれたらいい。
安東市にある河回(ハフェ)村☆☆は村をソックリ昔のまま残している。
最初に行った30年前は本当に昔のままだったけど、
最近段々と観光地化してきているのは残念。
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また慶州の良洞村☆☆も村全体とまではいかなくとも、
一塊りになって美しい民家が残っている。
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九州からすぐ近くの済州島には城邑(ソヌプ)民俗村☆☆という、
村一つををそっくり残したところがある。
韓国の伝統が生きている民俗村で、
タイムトリップをしているような気分になる。
風避けの家の外壁の石垣がそのまま曲がりくねって塀になっている。
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韓国には他にもたくさんの民俗村があるが、
自国の文化を大事にすることと共に
民族意識を高めるためることが一体となっているようだ。

四国村

2012.09.29

四国村、正式には四国民家博物館というらしいけど、
香川県高松市屋島にある、四国の民家を集めた村。
関東では川崎の民家園が有名だけど、
この四国村はなかなかのもの。
ただ民家を集めて展示しているだけではなく、
敷地全体のランドスケープをデザインしてある。
流政之さんの自然に溶け込んだ彫刻があったり、安藤忠雄さん設計の小さな美術館もあったりもする。
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いいでしょう?
行ったことのない人は是非。

四国村に行くときに忘れてならないことは、
四国村の入口横に、
讃岐うどん「わら家」という店があって、そこの釜あげうどんは絶品。

若い芽が Ⅱ

2012.09.25

3.11から1年半経ち、津波の記憶が風化しつつあるようだ。
しかし、東北の復興はまだまだ。

今日紹介する本は、南三陸が出身地の山内明美さんの本。
山内さんは現在郷里の南三陸に帰り、宮城大学の特任調査員として現地調査に取り組み、
また、研究者という立場から、地元、南三陸の復興支援、新たな街づくりのための活動を続けている。

そのような山内さんが書いた子供向けの本だけど、大人も十分読める。
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僕は研究者の端くれみたいなこともやってるが、
現実と対峙し、思考する研究はあまりお目にかかれない。
山内さんはすごい現実と関わっているだけに、
根本に世界をどのように変えていったらいいか、とのリアリティーが感じられる。

以前紹介した本もそうだが、
若い人の中からそのようなリアリティーを感じさせる本が出ている。
日本はこれから。

あまりにもズル

2012.09.16

政府が「2030年代に原発稼働ゼロ」を目指す政策を発表した。
しかしこれは注意深く読むと、あくまでも「目指す」であって「にする」ではない。
30年代にゼロを目指すといっても、
内容をよく読むと、「あまりにも確定的なことを決めてしまうのは無責任な姿勢だ」とか、
「不断に見直していく」といった言葉が出てくる。
野田さんは30年代にゼロを本気にとらえているのか、
本当に問題に向き合おうとしているのか、
あるいは政権としての覚悟は本当にあるのかと思いたくなる。
一見30年後には原発ゼロと思わせながらも、
裏には原発を残すための言葉がズルく隠されているようではうんざりする。
よく政治には妥協が必要といわれるが、これは妥協でも何でもなく、
なにも政策として決めたことにはなっていない。
後になって骨抜きにできるような可能性を持った政策では政策にはならない。

しかも、現在自民党総裁選の5人の候補全員が「2030年代に原発稼働ゼロ」の方針に反対。
政権に自民党が復帰したら方針を転換する可能性が高い。

言葉の力

2012.09.01

作家の浅田次郎さんが原発について、
ニュースステーションで話していた。

今僕らが原発について思っていることを、
何とうまくしゃべることができるのだろうかと感心した。

言葉数はそんなに多くないんだけど、
適切な単語で微妙なニュアンスを伝えていた。

さすがと、作家の言葉を使う能力に感心。
見てない人がいたらもったいない、と思い、
YouTubeに誰か載っけてないかと探したら、やっぱりあった!

見たい方はこちらを。