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手作り手帳

2022.12.30

年の瀬に例年やることに手帳作りがある。
自分に合った手帳がなかなか見つからないから、自家製にしている。
予定だけでなく、その日にあったことも予定表とは別に書き留められることが出来、
また2~3年前のその記録も見れるようにしている。
だから、だんだん厚くなるので、3~4年前のものは切り離し、
新しく次の年のものを継ぎ足す。
切り離したものはそれ以前のものと合体させる。
だから合体した昔のものは結構な厚さになっている。
手作りといっても、中身の紙はMUJのものを使い、365日分のマス目を連続して入れる。
これがチョッと大変。

表紙は例年取り換え、事務所にストックしている和紙の中から探して使う。
今年はこげ茶の落水紙で、栞は銀色で、バンドは朽ち葉色。

もう一つ年の瀬に作るものに事務所の予定表がある。
これは事務所の中で皆がが見れるように、少し大きめに作ってある。
これを作るとき何時も思うのが普通は日、月、火…と日曜から始まるが、
泉事務所のカレンダーは、月、火、水…と月から始まり、日曜が右端。
何故かというと、休んでから仕事をするのではなく、
仕事をしてから休みたい、という思いがこもっているから。

連続講座第2期「住宅住宅設計の考え方」を読み解く

2022.12.22

本をお求めの方はお名前、住所、e-mailアドレスをご記入の上、 k.izm@nifty.com  まで連絡いただければ申込書をお送りします。
サイン入りでお渡しします。

現在、拙著「住宅設計の考え方」をテキストにした「住宅設計の考え方を読み解く」という全6回の連続講座を開催しています。
講座を公表し受付を開始しましたらすぐに定員一杯になってしまいました。
そこで第2期を2023年、春から再度開催します。
詳細の日時等は決まっていませんが、仮予約を受け付け始めました。
昨年の案内を参考に乗せておきます。


仮予約をご希望の方はお名前、住所、e-mailアドレス、職業をご記入の上、下記に申し込んでください。
e-mail   jyuutaku.izumi@gmail.com

「和室礼讃」

2022.12.21

暮らしの中から 「和室」が消えつつあります。
かつて当たり前のようにあった畳での生活経験のない人たちさえ増えつつあります。
しかし和室は豊かな文化的遺産を持ったもので、
それを失うにはあまりにももったいないものがあります。
そんな危機感を持った建築系の学者や建築家が、
和室を世界遺産にしようと集まって作った本が、昨日から発売されました。
「和室礼讃、振る舞いの空間学」という本です。


著者は何と40人位いるのですが、それぞれの立場から和室について多方面から書いた本で、これだけでも和室の豊かさを表しているのではないかと思います。
著者の多くは碩学の研究者達ですが、
その中に数名の建築家も混じっていて、恥ずかしながら私もその一人。
担当したのはわずかな頁ですが、周りの先生方が素晴らしかっったのでうれしい経験です。
ぜひ手に取ってみてください。
けっこう脳味噌を刺激してくれるいい本だと思いますよ。

マイスキー

2022.11.03

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ミッシャ マイスキーは今や世界最高峰のチェリストだが、それだけでなく僕と同じ歳ということもあって、他の音楽家とは違った関心をずっと持ち続けてきた。
生まれはバルト三国の一つ、ラトビア。
ラトビアには現在活躍中の名バイオリニスト、ギドン クレーメルもいる。
東欧はラトビアだけでなく素晴らしい音楽家を多く輩出している。
戦時下のウクライナは、かつてホロヴィッツや、リヒテル、ギレリス、オイストラフを生み出したが、いやいやすごい人たちばかり!
これまではロシアの音楽家だとばかり思っていた人たちだが、実はウクライナ出身で、その当時はソ連邦に支配されていたから、そう思っただけで、そうだったのかと思いを新たにした。。
ソ連邦がそのままだったら、マイスキーもクレーメルもソ連の音楽家ということになっていただろう。
東欧の音楽家は政治的弾圧を受けた人が多い。
マイスキーの先生のロストロボ―ヴィチがそうだったことはよく知られているが、マイスキー自身も強制労働収容所に入れられたことがある。

で、先日のサントリーホールでのマイスキーのコンサートはバッハの無伴奏チェロ組曲の3番、2番、6番。
過酷な政治弾圧を潜り抜けてきた人が奏でる音ならではなのか、悲しみは時に震えるほどの美しく繊細な音も随所に、それに耐えた強さ、深さ、悲しさがあった。

最近読んだ面白い本

2022.10.16

森と木と建築の日本史 それに 日本建築史講義 木造建築がひもとく技術と社会 どちらも著者は海野聡さん。
木造建築に携わる人はぜひ読んで欲しい。

具体と抽象 著者は細谷功
売れている本らしい。
漫画付きで軽く読め始められるが、だんだんと深いところまで連れて行ってくれる。

中国の見方がわかる中国史入門 福村国春
高校の歴史の教科書がこの本みたいにできていたら、歴史が絶対に好きになっていたに違いない。
中国の歴史が、生き生きと繋がって捉えられる。

大衆明治史 菊池寛 この本も歴史を生き生きと知ることのできる本。
流石、文壇の大御所と呼ばれる人だけあって、歴史書もこのように書けるとは。なるほど大御所だ。

主権者のいない国 白井聡  
こちらの本は前二つのの本とは違って現代史で、今に生きる私たちに鋭い切れ味で迫る。
以前紹介した「武器としての資本論」と同じ著者。

撤退論 内田樹  建築界では今リノベの勢いが止まらない。
別に建築の本ではないが、リノベに携わることへの力強い思想的背景を与えてくれる。

みどりの空間学 36のデザイン手法 古谷俊一  題名の通りに建築的に見た庭の樹木を扱った本で、私の作品も取り上げて頂いている。是非実体験したい緑を扱った素晴らしい場所が36も紹介されている。

講座のお知らせ 『住宅設計の考え方』を読み解く

2022.09.21

昨年出版しました「住宅設計の考え方」は、600頁近い大部な本にもかかわらず好評を頂き、残りの在庫もわずか、重版も検討されています。
読んだ人、チョイ読んだ人からせっかくだから、この本をもとにした講座をやったらとの誘いがあり、この本を読み解くための平易な解説や、この本で書けなかったことも含めて講座を開くことにしました。
大部の本を読むには気合がいりますが、講座に参加することで、本の全体像がつかめるような講座にしたいと思っています。
また、この本をたたき台に参加者による意見交換もできればとも思っています。気楽に多くの方の参加を期待しています。            泉 幸甫   


33年前に作った泰山館

2022.08.25

33年前に作ったマンション「泰山館」
テレビのロケ地として使われたりして、結構話題になり続けている。
泰山館は昭和から平成に変わる頃に設計し、今やヴィンテージ物と言われ、空室待の物件。

うちの事務所で模型を作ってくれている、Iさんが美容室にある雑誌に泰山館が載っている頁を見つけて写真に撮り、スマホで見せてくれた。
自分が作った建物が自分の知らないところで出ていたりすると、子供が育ち、独り歩きしているのを見るような気がする。

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設計をしたのは40歳の頃。
酒も断ち、受験生のように、黙々と図面を描き続けたことを思い出す。
雑誌を見ると、 とっても上手い住みこなしで、設計者としては本当にうれしい。
これこそ最高のご褒美!

ムル

2022.08.06

我が家の愛猫ムルが逝った のは2006年だから、もう16年前になるが、
今でも抱いた時の感触など覚えていて、 つい最近までいたような気がする。
ムル逝く
昨年、私が所属する家づくりの会で、「猫展」というのがあって、
各自の愛猫の実物大の写真パネルを展示することになり、
僕も我が家のムルのパネルを出品した。
展覧会が終わり、我が家の椅子に乗っけていた。
置いたことを忘れて、見る度に、アレッ、ムル!
と、思わず声を出しそうになり、その後ウルッとなる。
何時まで経っても可愛い。




セミセンテナリアン

2022.07.06

センテナリアンとは100歳最以上の人のこと。
日本では約2000人(2015年)に一人の割合だそうだ。
で、我が母は最近105歳になった。
105歳以上の人をセミセンテナリアン (3万人に一人) 、
更に110歳以上の人はスーパーセンテナリアン(100万人に一人)というらしい。
母は、100歳近くで頸椎を骨折したが、人一倍のリハビリで驚異の回復をし、
さらには最近大腿骨を骨折し手術、2カ月ほど入院していた。
コロナ禍で、入院先では身内と接触させてもらえず、話し相手もいなく言葉が出なくなったが、
先日の誕生日に、バースデーケーキを前に、「ありがとう!」と言ってくれた。
目指せスーパーセンテナリアン!

17畳のダイニング+リビング+キッチン+和室

2022.07.02

完成間近な住宅です。
と言っても、ほとんど出来上がっているのですが、こ
のところの建材の品不足で、いくつかの照明器具が取り付いてないだけ。
下の写真はダイニングで、食卓に座ると、左にある窓からは秋に真っ赤に紅葉する株立ちの白木が見える予定です。

このダイニングの右側にキッチン、手前にリビング、それに畳3畳の和室が、ほぼ17畳のワンルームにコンパクトに収まっています。
和室はお客を泊めることが出来ますが、
お母様がお茶をやっていて、近所のお友達を誘い、気軽に茶事をやりたいとのこと。
その床の間です。

第14期家づくり学校募集のお知らせ

2022.04.18

今年も泉が校長をやっています「家づくり学校」が始まります。
募集を開始しました。
詳しくはこちらへ。
第十四期の講義内容・日程および受講料|家づくり学校 | NPO法人 家づくりの会 (npo-iezukurinokai.jp)

泉スタジオ in Kyoto∸4

2022.04.14

次に行ったのは 最近、都ホテル京都八条 とか ウェスティン都ホテル京都 とか、言うらしいけど、僕らの世代の建築家にとっては「都ホテル」。
これも大改修、つまりリノベをしたらしいけど、
ここには村野藤吾の傑作「佳水園」がある。
どうなったか興味津々。


佳水園は村野60代後半、建築家が最も脂がのったキレキレの頃。
中庭に苔でひょうたんの形を作るなど、だれが考えよう!
村野さんは過去の名作からの引用が盛りだくさんだが、オリジナリティーにもあふれている。
佳水園は過去二度ほど行ったことがあり、いずれの時もけっこう古びたなー、という感じがしたが、今回の改修でどうなったか、是非見たいと思った。
まだ50年ちょっとしかたってない傑作をどうリノベするのか、ハードルが高い。
結果は、ホテルの客室には、ベッドを入れるなどして、旅館風でなく現代人に受けるようになっていた。
その他の皆が使うロビーや外観などはほとんど昔のまま。
このような名作に手を付けるには、このようなやり方しかないだろう。
でもよく見ると、耐震改修など、オリジナルを壊さないよう細心の注意をして行ったと思われる部分が随所に見られる。

佳水園のリノベは京都市立美術館のリノベの方針とは違うが、いずれにしろチマチマ、マメマメしくやることでしかいい仕事にはならないことを思い知らせてくれる。

次の写真は都ホテル本館の、やはり村野による何と華麗❣なる階段。
下から見るとハート形をしていて、インスタ映えするスポットがあった。

泉スタジオIn Kyouto-3

2022.04.09

結局、今回の「泉スタジオIn Kyoto」で見た建物は、気付いてみればリノベの建物ばかりだった。
いつしか世の中は本当にリノベの時代にスライドしつつある。
建築界では新築が減ることを心配する向きもあるが、
これまで建て過ぎたわけで、まともな時代が来たと思った方がよい。

泊まった京町家もそうだったけど、
昨年の日本建築学会賞を受賞したこの建物もリノベ。
80年も前に建てた、かつて京都市立美術館と呼ばれた建物をリノベし、
京都京セラ美術館となった。

上の写真のように現代ではなかなか作れないいいものはちゃんと残し、
今でも作れそうなものは真っ白くペンキそで塗ることで、
れまでにはなかった、全く新しい様相の建物に仕上がっている。

古いタイルに、バリアフリーのための真鍮の鋲を打つことで、
それまでより、もっと魅力的な階段になっている。
おそらく設計者は東京の設計事務所の机の上で考えたのではなく、
この現場に立ってどうしようか、と考えたに違いない。
リノベだと、より現物と対話することで、なじみのある美しい建物になる。

泉スタジオIn Kyouto ‐2

2022.03.17

先日に引き続き、京間の二畳です。
根来君が借りている京町家は、もちろん京間で、二畳の部屋がある。
僕はこの二畳の部屋で寝ることになった。

布団を敷くと下の写真のようになった。
京間の畳の寸法は決まっていて、
畳の長手は、955mm×2=1910mm(6尺3寸)。
何と、この長さに布団がぴったり収まった。
昔の日本人は今より10㎝は低かったらしいので、
もう少し布団も小さかっただろうから、余裕で二組の布団を引けたに違いない。
まさしく「起きて半畳寝て一畳 」の言葉通りなのだ。

ところで、関東の人間からは想像できないことだが、以前の関西の貸家は、
借り手が畳や襖を持ち込まなければならない、スケルトン貸しだった。
それが可能だったのは、関東のように経師屋や畳屋は建物の寸法を測り、
その寸法に応じて作る個別受注生産でなく、
関西では畳や襖の寸法が決まっていたから、
あらかじめ同じ大きさのものを大量に作り置きすることが出来たからだ。
モジュールの考え方が、生産のシステム、社会システムまで変えた面白い話だ。

昔だったら、根来君もリヤカーでエッチラ畳や襖を借家に運んで行ったに違いない。

泉スタジオ in Kyoto-1

2022.03.06

泉が校長をやっている「家づくり学校」の4年生、泉スタジオの授業を京都で行いました。
わざわざ京都で行ったのは、やはり家づくり学校の講師をやっている根来宏典君が京都の大学の先生になり、彼が住む京町家を訪ねてみようと思ったのがきっかけ。
そこで授業をし、さらに京都の建物を沢山見て歩く、という2泊3日の工程となった。

今回、最初に行ったのは、東本願寺の渉成園、その後に清水寺の近くにある河井寛次郎記念館へ行った。
河井寛次郎記念館には、大昔30歳ころに行ったことがある。
その時、川寛次郎記念館の中には登り窯があるが、その窯の近くにある2畳の部屋がいたく気に入った。
この部屋にまた会えるのが楽しみだった。
やはりいい部屋だった。あの時なぜあんなに気に入ったのか、それは2畳の部屋の大きさによるのではないかと気付いた。
関東の人間にとっての2畳は、物置くらいにしか使えない 狭っ苦しい 空間だが、京間の2畳は何とも程よい広さの、落ち着きのある空間になっている。
同じ2畳でもこんなに、雰囲気が変わるのか。
計算してみたら京間は関東真より、1,24倍の広さがあった。

河井寛次郎記念館にあった神棚。

次に行ったのが、高台寺、高台寺の中にある傘亭と時雨亭
何とも言い抜け感。
でもこの感じは写真では伝わらないかも。

いろんな建物を見ながらあーだ、こーだと皆で建築談義をしながら見て歩いたが、高台寺を下りる時はすでに夕暮れ。
ゴ~~~~~ン、鐘の音が京の町に響き渡っていた。

夜は、根来君の京町家にて、泉スタジオの課題指導。

今日はX’mas

2021.12.25

ずいぶん昔、メキシコに建築を見に行った時のお土産。
黒い髪のマリア様や天使。
メキシコ風、クリスマスの登場人物が一通りそろっています。

魯山人のスタンド

2021.12.07

20年くらい前、ミレニアムの頃に作ったお宅の一室を茶室にするという改修を頼まれ、
時々現場に行ったいるが、
設えが素晴らしい建主さんだ。
良いものがあるだけでなく、全体が調和するように設えてある。
季節に合った花がいつも生けてある。

その一つに、魯山人(ろさんじん)が作ったというスタンドがあった。
こんなスタンド見たことがない!
凄い存在感。
照明器具メーカーには絶対ない照明だ。

あとりえずTOKYO‐Ⅵ サラメシ

2021.11.13

僕の泉事務所は「あとりえずTOKYO」の建物の中にあります。
「あとりえずTOKYO」には建築設計事務所が10社入っています。
僕の事務所のように、ここを拠点にしている設計事務所もあれば、
2か所を拠点にしている設計事務所、
フリーアドレスの場所を使っている設計事務所、
など参加形式はさまざまです。

このように「あとりえずTOKYO」への参加形式はさまざまですが、
週に一度は誰かが当番で昼飯を作ることになっているので、
みんなが集まっての昼餐会です。
コロナになってから未だ、黙々と食事をしていますが、
食べ終わるとマスクをつけ、楽しい会話が始まります。
「供食」はやはりいいですね。

しかもこの日のメニューは、
友人の古川泰司さんが、わざわざ出張サービスで作りに来てくれたもので、
絶品の2種類のカレーを皆でごちそうになった。。
美味しかった!