面白い連載
2009.11.27
新聞が売れないらしい。
原因はインターネットの普及とか、いろいろ言われているようだけど、
インターネットでのニュースは上っ面をなでているようなもの。
それに比べ、新聞にはじっくりと読む記事がたくさんある。
最近、面白いのは朝日の夕刊で連載中の「検証 昭和報道」。
昭和の新聞報道を見直すものだが、
新聞が自己の記事を検証し直すという記事。
これを読んでいると、
新聞が単なる事実の報道ではないということ。
知ってても知らんぷり、というのもあるが、
事実を曲げることさえある。
とくに第2次世界大戦へ傾斜していく時代はそうだ。
戦後の新聞記事だってそれはある。
さらに、事象をどう見るかということになると、
それは新聞各社によって様々。
仕事が終わり家に帰って、必ずこの記事を読むのが日課。
この記事によってメディアの恐ろしさと同時に、
メディアが自己を検証する勇気と、その必要性を思った。
この「検証」にも、さらなる検証があるのかもしれない。
そこまでは自分には読み切れないが、
新聞のみならず、時代をどう読み解くか、
それは本当に難しいことだ。
メディアとはそういうもの、
と分かった上で読む必要があるかもしれないが、
それにしても若い人の活字離れはヒドイ。
じっくり文を読むことは大事なんだけどなー。
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