敗戦の記ー2
2006.06.17
真っ青な空の一筋の飛行機雲は美しい。夕日を浴びたそれなど、遠くの世界への夢さえかき立たせてくれる。
しかしヨーロッパのそれはチョッと違っている。飛行機雲が多すぎるのだ。
それはヨーロッパの都市間は新幹線(高速鉄道)で移動するには遠過ぎるし、またEUの出現で移動が増えたからだろう。
特に今回のワールドカップのように世界中から人が集まってくるとなると、それはすごい状態になってしまう。空がモウモウなのだ。
ドイツは国中が国立公園と思わせるぐらい、森と水それに都市がうまくかみ合って美しい。しかし空だけに関して言うとチョッと心配だ。
で、いよいよワールドカップ。日本対オーストラリア戦はとにかく暑かった。
後半日本選手はバテて、動きが悪く足が止まってしまった。
ヨーロッパの夏は日暮れが遅く、夜の9時でもまだ明るい。涼しくなるのもその頃からだ。
日本の試合のスタートは午後3時だったから暑い真っ最中だった。庇のかかったスタンドで32~3度あったからピッチはもっとあったに違いない。
しかも日本とは違った、乾燥した暑さだ。
オーストラリアにとっても条件は同じだが、あの暑さはオーストラリア向きだ。午前中に雨が降るとか、夜のスタートとか、あるいは海に近いハンブルグであれば結果はもうチョッと違っていたに違いない。
羽田に着き、弾丸ツァーではあったが日本のムッとした湿気の多い暑さが懐かしくもあり、また悔しさが甦った。
次の写真は観戦風景。どこかにいます。
次の写真は日本が最初に1点を入れたとき。ここまではよかったのだが。