あの4畳半があった所に。
2010.12.16
「北区のJ町に家を建てたいのだが、一度会ってもらえませんか?」とメールが来た。
J町は僕が40数年前、東京に出てきて最初に住んだ下宿があった町。
だから懐かしい、あれから一度だけ寄ったことはあるが、もう40年以上行ったことはない。
建て主さんが私の事務所にいらっしゃり、建設予定地を書き込んだ住宅地図を広げられた。
自分が住んでいたところと近いような気もするが、
何せ40数年前のこと、建設予定地との位置関係は分からない。
しかし思い出をたどりながらよくよく見たら、
その敷地はまさしく僕が住んでいた下宿屋があったところではないか!!!
えーっと思わず声を出してしまった。
建て主さんは、あの時の下宿の大家さんの子供かな?とも思ったが違っていた。
子供が引き継いでいたらしいが、最近手放してしまい、
不動産屋が広い敷地を5区画に割って分譲したようだ。
敷地の分割図面を見たら、さらに驚き。
広い敷地の隅っこに下宿屋はあったが、
5区画のうち建て主さんが買った敷地は下宿がかつてあったところ!!!
そんなに迷信深いほうではないが、
こんなことが起こると、
何かが僕を呼んでいるのか、と思わずにはいられない。
あのとき僕は18歳だった。
近いうちに敷地を見に行ってきます。
変わっているだろうなー。