森本喜久男さんって・・・・

2006.12.22

知ってますか?
僕も今朝まで知らなかったのだが、すごい人がいるもんです。
ここしばらく又忙しくなって、事務所を出たのが朝の4時過ぎ。
車を運転をしているときは昼間だったら、放送大学を聞きながらだけど、
深夜はやってないので、NHKのラジオを聴いている。
深夜のNHKもなかなかいい番組が多い。
そんなわけで、深夜(というか早朝)NHKのラジオを聴きながらの帰宅途中、
素晴らしいインタビュー番組を聴いてしまった。

カンボジアで伝統的な織物の復元をし、
又復元した織物によって、カンボジアの人が生計を立てる織物の村づくりをやっている日本人の話だ。
その人の名が森本喜久男さんという人で歳は僕と同じぐらい。
かって京都で友禅染をやっていたらしいが、現在カンボジアでクメール伝統織物研究所を主催している。
その人の素晴らしいのは、伝統織物の復元をし、工房をカンボジアに作ったということだけでなく、
村作りもやっていることだ。
カンボジアは戦争でがたがたになってしまった国だ。
もちろん伝統的な織物の文化なども、崩壊してしまった。
文化というものはその地域の総体としてあるもので、
それをひっくるめて、つまり村づくりまでやってしまっている。
もちろん染色織物を通しての村づくりだが、美しい織物を作るため、
その原材料となる植物の森作り、
いい植物を育てるにその土作り、
働くカンボジア女性のための学校づくり、
女性は赤ん坊を連れて働きに来れるようにする事、
村で使うエネルギーを風車発電で・・・・

働くこと、環境を守ること、生活すること、生きること、
そんなことを全部ひっくるめての村づくり。
そんな活動で最近ロレックス賞を受賞されたらしい。
久しぶりに本物の人間を見た、ではなく聞いたような気がする。

クメール伝統織物研究所のアドレスは、
http://iktt.esprit-libre.org/

彼のホームページを見たら、僕の作品が載っている
現在発売中のチルチンびと40号にも載っている(P-190)ことを見つけた。
カンボジアへ行って是非行ってみたくなった。