最近読んだ本
2026.03.10

高校の漢文の先生はテッチャンという頭が剥げた楽しい先生だったが、
漢文という授業そのものには何か違和感を覚え、身に入らなかった。
日本の古文の授業でさえ面倒なのに、現代の中国語でもない中国の古文をなぜ?とピンとこなかった。
今にして思えば、中国の影響が地下水脈のように流れていることから、漢文の授業があるのだろう。
しかし、「子曰く・・・」を勉強しなかったおかげで、孔子に弱い。
梅原猛さんがどこかで井上靖さんの中では「孔子」が面白いと書いておられ、手にした。
孔子様ってそういう世界だったのかと、知らない世界が少しだけ広がった。
でもこの本な中で最も面白かったのは漢字の訓読みがたくさん使われていること。
例えば、「しかし」を「併し」と書いてある。
最初は「へいし」と読んでいたが、どうも違うような気がして調べたら「しかし」と読むようだ。
なるほど、「しかし」にはそれまでの意とは逆に「それだけでなく」といった意もあるよな、と納得。
そのほかに、垂んとして、論う、荘ん、恰も、若し、革まる、迸る、判る、随って・・・等々。
訓読みには味わい深さがある。

井上靖の文体に魅かれ、次に手にしたのが「本覚坊遺文」。
梅原猛さんとは違ってこっちの本の方が断然面白かった。
簡単に言えば、利休についての本だが、その当時の茶人たちとその世界を描いたもので、
お茶の世界が生き生きと伝わってくる。
現代の綺麗な和服を見にした奥さん方の茶の世界と違って、
茶は武士の生きるか死ぬかの世界とともにあったのだ。
これまで茶室を建築としてみていたが、そうだったのか、そのような世界だったのかと、
茶室の見方が変わった。
建築の人も是非!

トランプにプーチン、世界が激動している。
ご存じ小泉悠さんはメディアにもよく出るロシアの軍事オタク。
そんな彼が、中国、アメリカ、ロシア、ヨーロッパそれぞれの場に身を置いた論客との対談で、
リアルな、それぞれの場に生きる人々の感情を引き出している。
現在、「小泉悠が護憲派と語り合う安全保障」を読んでいるが、この本のことは後日。
それにしても、このような本が出回るようになったこと自体、日本も大転換!!