人生の費用対効果?

2008.09.14

「やはり地震は来なかった」と書くことさえバカバカしい。
TVや新聞もこの予言を取り上げたらしいが、
私たちはメディアと距離をる怜悧さが必要だ👊。

ところで先日のインプラントについて、
いつも書き込みをいただいている欒樹 さんより、
「残りの寿命が短くてインプラントの費用対効果が悪い」との、
意見をいただいたが、
実は僕もその「費用対効果」が頭を一寸だけ掠めた。

インプラントの相場は一本30万。
残りの寿命を30年とすると、
一年で1万、一日で約27円。
これを安いというか、高いというか。
僕の両親は長寿だから、僕もこの辺りは確実と勝手に思っているが、
寿命はわからない。
明日交通事故にあえば、一日30万。

でも、でも、です・・・・。

それでもインプラントをしようと思うのが人間。
未来をもっと良くしようと思う夢や希望があるからイキイキと生きられる。

話は変わるが、
これまでに僕の事務所に設計を依頼された方で、
高齢の独身女性や、やはり高齢の子供のいないご夫婦もあった。
両方とも資産を子孫に残すことが目的ではなく、
残りの人生を気持ちよく過ごすため。

場合によっては、費用対効果で考えると、
高価な住宅ほど割に合わないものはないないかもしれない。
それでもいい家を建てたい、と思うのが人間。

たぶん、費用対効果と人間の生きがいは、違ったレベルの話ではないか。

かつて読んだフランクルの「夜と霧」を思い出した。