まずくないかも

2014.10.04

泉さん、作家は教育に目覚めたらダメね、と言われたことがある。
意味は、作家は人のことより自分がまず一番、人に教えるなんてどうでもいい、ということのようだ。
自分も作家の端くれとして、その意味がわからないわけでもない。
作家は少なからずエゴイストでプライドで生きてるようなもの、そして自分自身が人より少しでもうまくなりたいと頑張り続けるものだ。

ところが最近若い人に教えるのが楽しい。
こりゃ、先の論法から行くと作家としてまずいことになる。
自画自賛になってしまうが、今自分が指導している日大の学生達の成長は凄い。
もう十数年大学で教えているが、これほど気合を入れて設計の授業に取り組んでいる学生たちは初めてだ。
とにかく学生が熱心で、結果どんどん伸び、いい作品を作っている。
しかも落ちこぼれがほとんどいない。
すそ野が広がらなければ高い山にもならない。
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写真のように一人で建築模型を何案も作ってくる。
こうなると教える方も気合が入るし、教えるのが楽しくなってくる。
このような学生達だから将来優秀な建築家が何人も生まれて欲しい。