28年前のネパール

2015.05.16

ネパールで地震があったけど、このネパールに30年近く前、行ったことがある。
首都カトマンズに夜遅く着いたが、カトマンズ空港は天井の低い木造の納屋、いや牛小屋いった方がいいくらいのもので、裸電球が所々についていて、薄暗かった。
着いたカトマンズの街は暗く、ところどころしか明かりがなくよくわからない。
それでも目を凝らしてみると、3~4階建ての建物がぎっしりと密集している。
さらに人影がうごめいているのもわかる。
それは中世の街に紛れ込んだかのような錯覚を覚えた。

次の日にカトマンズからポカラという西の街へ飛行機で飛んだが、
小さな6人乗りくらいのプロペラ飛行機で、途中操縦室に乗務員が案内してくれた。
操縦室は窓が大きく、何とヒマラヤ山脈が横にそびえたつ、一大パロラマを堪能できる大サービスだった。
それを見ただけでもネパールに来たかいがあったというもの。
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乗務員が説明するに、この山、マナスルだとのこと。
マナスルは日本人が初登頂したから、僕らにはなじみ深い。
お~~っ、と大感激。

そんな興奮状態の中、飛行機はポカラ空港へ。
外を見たらこれから降りようとする飛行場は何と草っ原。
ひやひやしたが、何のことはなくスムースに着陸。
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ポカラで2泊した後、錆だらけの今にも壊れそうな四駆で再びカトマンズへ。
道はガタガタ、胃がひっくり返るくらいに揺れる。
左は断崖絶壁の川。
途中グルカという町に寄った。
このグルカは傭兵(海外で兵隊として雇われ稼ぐ人)の村で有名だが、ネパールの王朝の故郷でもある。
このグルカ宮殿を見たいと、ひとり革靴で汗だくだくになりながら登り、峠まで来たら、
何と、飛行機から見たマナスルが目の前に突然現れた。
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ネパールの地震の震源は、この写真を撮ったグルカと、目の前のマナスルのちょうど間あたりだったようだ。