会津 Ⅱ 左下り観音堂☆☆☆
2016.10.20
会津と言えば、戊辰戦争や会津戦争に代表されるように幕末の物語が印象深く、その前はどうだったかあまり考えることもなかったが、奥州最大の都市だったこともあったらしい。そのようなことから古い建物があるのは当然のこと。
この建物を見て、正直言ってびっくり!
人知れず、会津にこんなに素晴らしい建物があったとは。
もちろん地元の人はこの建物の存在を知っているはずだが、当地以外の人でここににこのような建物があることを知らないのではないか。
いわゆる掛け作りで、何時の創建かははっきりしないらしいが、造りからするっと鎌倉初期。
最上階です。
最上階だけでなく、その下にも2層の床があるが、この空間もいい。
かなり古びて木目が浮き立っているが、それが心地よい。
最近、やっと県の指定文化財になったらしいが、地元の人の憩いの場所として飲み食いが今でもなされ、地元の人に大事に保存されてきたようだ。
柱も根継だらけ。
国の文化財になってもいい建物だと思うが、そうなると地域の人に手の届かないものになってしまい、建物本来のものでなくなってしまう。
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