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2017.05.14
東京の高級住宅地に建つ家の風景はとっても閉鎖的。その閉鎖的な様子に寂しさを感じる。家の中が見えないように、道路に面して窓が少なく、閉じたガレージのシャッターだけがドバーッと道に面し、余計に拒絶感がある。何も家の中で悪いことをしているわけではないだろにとか、余程世間に知られたくない秘密をお抱えになっているのだろうか、と思いたくなる。
通りに面して窓が少ないから、道行く人とのつながりも弱い。恐らく近所の人との付き合いも少ないに違いない・・・。そんなことが以前から気になっていた。
そこでできた最近作です。
バルコニーが道に面して、通りとのつながりを作っている。
夜になると家の光が道行く人にぬくもりを感じさせる。
敷地の中でも、家と外部空間との繋がりを作っている。
家の中も階段のある中廊下を挟んで部屋と部屋がつながっている。
何となく家族の気配が感じられる。
でも、トイレは光を抑えた小さな窓になって、たまには孤独に浸る。
ところで、
この家の窓には秘密がある。
あまりにも窓を道路に開くとプライバシーが損なわれ過ぎる。
それをうまく調整する仕掛けがある。
それは次回までのお楽しみ。
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