見てみなければわからない

2013.02.03

玄界島という名の小さな島が博多湾の入口に浮かんでいる。
その島に行ってきた。

もう8年前のことだけど、
福岡のビルの窓ガラスが地震でバラバラと落ちてきたことを覚えている人も多いと思うが、
あの時の地震で、玄界島の家屋も70%が倒壊した。

今、東北の復興がなかなか進まないことが問題になっているが、
この玄界島では地震からわずか3年で、復興事業が完了し全員帰島した。
東北とこの玄界島では復興の背景がかなり違うが、
なぜこのようにスムースに事業が進行したのか、
また復興計画が都市計画的にどうだったかを見た。

やはり実際に現地に立って見るのが一番。
さらに島の会長さん宅で美味しい刺身に酒をいただきながら、色々と話伺った。
今後の東北の復興で役に立つこと、注意しなければならないことがいくつか発見できた。

地震前の地形に沿って建つ住宅を復元した模型
R0020023

復興計画の模型
R0020029
これまでは各住戸に車で行く道がなかったが、
新しい計画では各住戸に車で行けるようになり便利になった。
しかし景観としてはかつての自然な佇まいは失われたのではないか。
それは大きなテーマだ。