西へ東へ

2004.09.14

どう言ううわけか春、秋になると毎週のように出張です。
宮崎、福岡、京都、仙台・・・、とつづいています。
でもその間、仕事でない遠出がありました。
クラシックファンの方ならご存知のSAITO KINENを
松本まで聞きに行ってきました。
楽しかった!
新しく出来たオペラハウスのこけら落としを兼ねての演奏会です。
SAITO KINENの指揮はもちろん小沢征爾。
曲はアルバン ベルグのボチェック。

もちろん小沢の指揮は本当に凄かった。
やはり、ウィーン国立歌劇場の音楽総監督を勤めるだけのことはある。
小沢さんがウィーンで本当にやれるのか心配だったけど、
これなら大丈夫だ。
それに舞台もよかった。
舞台デザインは、なんと建築家の安藤忠雄。
この舞台については昨日か、一昨日の朝日新聞にも出てたけど、
ペットボトルを、何千何万本も使ったもので、
経験したことのない美しい舞台だった。
安藤さんらしく、ペットボトルの打ちっぱなし壁、と言ったところで、流石。
日本の一地方都市で、世界の一流の建物、舞台、音楽があるなんて、
日本もたいしたもんだと感慨にふけって帰京しました。

ところが、今日の読売の夕刊を食堂でよんでいたら、
この建物の建設費が140億、運営費が年6億らしい。
この件で松本市は割れているらしい。
いわゆる建物は箱ものになるが、ただ松本のこの箱は他と違って、
世界に通用する世界レベルの建物、出し物があるということ。

建築、音楽が好きな僕にとって、レベル以下のものは見たくも、
聴きたくもない税金の無駄遣いになるが、このレベルのものだったら
どうにか上手く行って欲しいものだと思うのだが、
皆さんは如何でしょう?