種を明かせば…

2012.02.09

以前出した問題ですが、とうとう答えを書いていませんでした。
再度問題を書くと、

次の写真、何か変だと思いません?
二つの部材をどのようにしてはめ込んだか?
上下にも、前後にも、どう動かしてもはめようがない。
もちろん外すこともできない。
Tn_rimg66301_3
上の写真だけだと、ほとんどの人が頭をひねってしまい、ギブアップ。
簡単に答えを教えてしまうのは面白くないが、
次の写真を見せてしまうと「な~ンだ」と言う。
次が外した状態。
Tn_rimg6631_3
なるほど。
下の方に滑り落とすようにして外します。
でもこれをはめた状態でイメージできるのはなかなか難しい。

で、これを図面化すると、

photo_2

左上が上からの図、下が正面図、右が断面図。
e-f, g-h の高さは任意に選べます。
ただし重要なのは、c-e と a-g, d-f と b-h がそれぞれ平行に、
また g-c と h-f が平行になるようにすること。
だからこの理屈が分かると作るのは簡単。
木の裏と表に、正面図のように小さなハの字と大きなハの字を平行に書くことから始めればよい。

ちなみに、X面のc-d は断面図の一点鎖線のように滑り落ちます。