徳島SDGsめぐり―1

2023.04.17

私が校長を務めている「家づくり学校」にはちゃんと修学旅行もあります。
しかし、今年は参加者が少なかった。
コロナのせいで、学年間のつながりが切れ、家づくり学校の修学旅行の楽しさが伝わらなかったようだ。
しかし参加した人はすごく楽しく建築を勉強し、満足していたようだ。
で、今年度の修学旅行の行き先は、徳島県も山の中にある SDGs と言っていいのか、環境問題の先進地域である徳島県の山の中の村ばかり。
SDGs と言っても、まざまなSDGs があり、SDGs そのものへの評価も人によってさまざま。
斎藤幸平さんのように、SDGs を「大衆のアヘン」、企業の宣伝の「見せかけ」「まやかし」と警鐘を鳴らす人もいれば、皆さんも見たことのあるだろう、色取り取りの丸いSDGs のバッチを付け、高級車の後ろ座席に乗ったおじさんまで様々。
今回の修学旅行は、徳島の各地域で行われているSDGs と言っていいのかどうかわからないが、それぞれのその活動をどう見るか、評価するかという視点で見るとメッチャ面白い企画だった。
2泊3日の旅だが、行った先は下のハートマーク。
大雑把に言うと、徳島市→上勝町→神山町→脇町→美馬市→祖谷→鳴門

まずは上勝町から。
上勝町は山の中の人里、でもほかの人里と違って何か美しい。
日本はちょっとやそっと山の中に入っても、人里だとそう美しい風景にはお目にかかれない。
何か残念なものが必ずある。
ここ上勝町は特段何があるわけではないが、普通に美しい。
この村はごみを出さないことに一生懸命で、そのことで全国的に有名になったが、そんなことにもよるのだろうか。

設計はNAPと構造の山田憲明さん。

その建物の下、ゴミが徹底的になんと45種に分別し、再利用し、無駄や浪費、ごみを無くす、をモットーに2003年にゼロ・ウェスト宣言を行っている。
それから20年経っているが、これまでにもいろいろとあったに違いない。
よくぞここまでやったな、と思わずにはいられなかった。
この建物はこのような活動にふさわしいく作られたが、古い建具を新築の建物に再利用している。
何だか、気負ってない茶目っ気があり、楽しそう!