岡山兵庫建築の旅 Ⅱ 弁柄の街吹屋

2016.05.05

この何ともオドロオドロシイ雰囲気を持った建物を見てください。
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この建物は岡山県の山の中、吹屋(ふきや)という村にあります。
ひょっとして記憶がいい人は見たことがある!、と思われるかもしれません。
映画「八つ墓村」のロケ地として使われた場所です。

こういう感じの建物は韓国でも体験したことがあります。
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僕が物心つくかつかない頃の微かな記憶には、周りにこのような建物がかなりあったようだ。
木と土でできた薄暗く朽ちた、そして何かが今にも出てきそうなオドロオドロシイ家がたくさんあった。
アジアならずとも古い建物、環境には生き物のような何かを感じさせられるものがあった。
今はすべてが明るくなってしまったから、若者は明暗の幅、その深さを知ることができないかもしれない。

ところでこの吹屋は江戸から明治にかけて弁柄(ベンガラ、赤い酸化鉄の顔料)を作っていた村。
吹屋の街は赤、赤、赤。
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吹屋の街は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。