山口・島根の旅 Ⅱ 四角い竹 ☆

2014.11.01

山口市の瑠璃光寺五重塔を見た後、萩へ。
萩の街に入る手前に、毛利家の墓所がある大照院に寄る。
大照院は重要文化財で、現在保存修理工事中、その工事現場の見学。
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この瓦は「切り落とし」と言って、先っちょのエッジを直角に落としてある。
最近の瓦はこの先っちょが丸みを帯びていてダラッとし、締まりがないが、
この瓦はエッジが立つことで、陰影がはっきりして美しい。
瓦らしい燻(いぶし)瓦。

大照院は保存修理中で全容を見ることはできなかったが、
ついでのことと思って見た、毛利家の墓所に、ビックリ。
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アンコールワッやトボルブドール程ではないかもしれないが、、
石、石、石の灯籠がいっぱい!
この風景、灯籠好きにはたまらないだろうな。
後でわかったのだけど、この墓所、国指定史跡に指定されているそうだ。

もう一つこの大照院で、またビックリしたことは、四角い竹に出くわしたこと。
竹の断面って当たり前のように○と思っているが、何と、四角いのが自然に生えていたのだ。

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(写真ではわかりにくいけど、肉眼だとはっきりと四角)

この四角い竹、生えている場所はほんの2~3坪ほどしかないが、
知ってる人は知ってる、チョッとしたものらしい。

数年前に亡くなった左官の名人、榎本新吉さんも、
この四角い竹を求めて、わざわざ東京からここまで来たそうだ。
思わぬところで、我が尊敬する、榎本新吉さんの名を聞いた。