地震 Ⅳ

2011.03.23

連絡が取れなかった仙台の建て主さんも無事だとわかりすべてOK。
よかった。

ところで僕がかかわっている、
「チルチンびと地域主義工務店の会」という、全国6~70社の工務店が集まって作っている団体あるが、
今回の地震での活躍は凄かった。

常日頃この会から僕のところにグループメールが来ていたのだが、
地震の後は毎日100近いメールが届いている。
何のためのメールかと言うと、
被災地救援のため、全国に散らばる参加工務店から物資を集め、被災地に届ける作戦のメール。

被災地の工務店からは今、何が必要か、
たとえばブルーシート、バール、ロープといった建築に必要なもの、
車を動かす石油、それに水や、食糧、使い捨てカイロなどと連絡が入り、
他の工務店からはどこの道が通れそうだとの連絡、
また全国の工務店から集められた物資は引き継ぎ引き継ぎで、新潟ルートで運搬。

11トン車と4トン者に満載された物資が届けられたのは、
地震発生から7日目には到着。
公的機関の援助より早かったこともかなりあったのではないか。

おかげで泉事務所で設計した仙台の現場は、
信じられないことに、先の見えない混乱した状態にもかかわらず、すでに動き始めている。
工事再開はしばらく厳しいのでは、、、と思っていたが、
ネットワークというものは本当に大事なもの、と思い知らされた。
「チルチンびと工務店の会」の皆さんに感謝。
工務店の会,立派!

今回の作戦は会に参加する工務店の互助もあるのだが、その他の方々への支援も行われた。
以下、物資を届けた工務店の方の一文を紹介します。
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物資が届いている所と、そうでないところのギャップが大きいです。
物資は、大きな避難所ばかりに偏っているようです。
仕方ないので被災地を社員と一緒にひたすら声掛けをして歩きました。
小さな災害集落は、断水がまだまだ、続いており食料はほとんど届いていないよ
うでした。。

「全国の皆様の気持ち。涙が出るほどうれしいです。」

「この集落には、まとめ役もいないし水も買いに
いけません。お店も全て流されました。ガソリンもありません。
生活雑貨。本当にうれしいです。しばらく、頑張れそうです」

「ここは、お年寄りばかり。。
このように、小さな部落を回って頂きこうして、ご支援まで。。
うれしいことです。
なんて、言ったらいいか分からないです。こんな年寄りまで
大事にしてもらい感謝です。本当にうれしかったです。」

「涙ばかり出ます。有難いことです。」

沢山の感謝の言葉を頂きました。
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