去年の雪辱、・・・・Ⅱ

2007.07.22

昨年のドイツでみた日本―オーストラリア戦、
体力的にオーストラリアが日本を圧倒していた。
オーストラリア選手は日本に比べ、
身長も高く、がっしりしていた。
日本選手は跳ね飛ばされ、小突かれたり、
子供扱いだった。
体格的に劣る同じ日本人として、本当に悔しかった。

だから今回、又あのオーストラリアと当たることになり、
オシムになったとは言え、かなり難しい試合だと思っていた。
しかし結果は勝ち。
よくやってくれたと思う。
日本があのような頑強で屈強な相手に勝つには、
今オシムがとっている可変性のある連携を中心にした組織力、
いわゆるオシムの言う「日本化」しかないだろう。
それが試される、そんな意味合いを持った試合だった。

ところで昨日TVを見ていて、気づいたことは、
TVでは、オーストラリア選手のあの頑強な体格が見えにくいこと。
ナマでみると体が物体として、エネルギーとして感じられる。
しかしTVではそれらが捨象され、薄っぺらになってしまう。
現実とは大違い。
やはりTVはバーチャルなのだ。
実際に目の前で見るオーストラリア選手と、
TVで見る彼らの「見え方の違い」が、
大いに勉強になった。

実は、建築もバーチャル化してきている。
設計のプロセスが、近代建築とともに、
さらにパソコンの導入とともに、バーチャル化している。
実現した建物は、バーチャルの物質化、
あるいは間接物質、と言えばいいのか。

オーストラリアに勝ったうえに、
いろいろと考えさせられた、グーな試合でした。