北陸 Ⅳ 清香軒★★☆

2014.05.17

金沢といえば兼六園。
その兼六園の隣にデッカイ大名の屋敷、成巽閣(せいそんかく)があります。

茶室「清香軒」(せいこうけん)はその成巽閣一角にあります。

プランは、

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よく見ると、床の間を入れてぴったり4畳半の真四角。
床の間を台目畳(3/4畳)にして、お茶ができるようにしてある。
これだと4畳半の部屋を改造して茶室をつくることができる。
もっとも大大名ががそんなケチな根性でこのようなプランのなったわけではないだろうけど。
デジカメの視野に全部は入らなかったが、こんな感じ。
清々しい高度なレベルのデザイン。
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さらに面白いのは、1間幅の土庇が二方についており、
そこに川水が流れ込んでいる。
戸板を全部開けるともっといい感じになるのだろうけど、
多分、雨の日や雪の日のことを考えて土庇を付けたに違いない。
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この土庇に入り左に折れると、
美しい貴人口の踏み石が。
こんな踏み石見たことがない。
自由だなー。
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帰り道に茶室の外側が見えたが、
川水はこのようにして土庇の部屋に入っている。
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