一つの空間に一緒にいる、って

2010.10.02

僕はクラシック音楽は好きだが、オペラはどうももう一つ好きになれない。
楽しいこともあるんだけど・・・・。
でもその楽しさって、映画を見て感動し涙するような楽しさ、のようなもの。

先日聞いた英国ロイヤル・オペラはそのような楽しいオペラの一つだった。
ゲオルギューという歌もうまい、それに美人歌手(オペラ歌手は美男、美女が条件)がいるけど、
都合により来日できなかった。
代わりの人がやったけど、うまかった。
The_royal_opera
出し物は、「椿姫」。
歌舞伎でいえば忠臣蔵みたいな超有名な出し物。
メロディーが有名で、知っているものばかりだから、
歌がうまいと湯水に浸かったみたいな幸せないい気分になってしまう。

オペラには観客に有名人がいると、
さらに楽しい豪華な雰囲気になる。
元首相の小泉さんが正面2階席のど真ん中に陣取っていた。
遠くから見ていたけど相変わらず元気。
休憩時間に隣の席の人達と手ぶりを交えてしゃべっていた。

クラシックのコンサートでは、
皇室の方がよく来られる。
皇后陛下、皇太子夫妻はよくいらっしゃるが、
来場されると自然に拍手で迎える。
お帰りの時もそう。

これって何なんだろうな?
偉い人と一つの空間を共有することのうれしさ?
釈然としないこともあるが、
確かにそういう気持ちが起きることも否定できない。
これも空間のもつ力の一面?