ルーマニア・ブルガリア Ⅲマラムレシュの木造教会群

2008.06.16

マラムレシュは辺境、地の果て、である。
ヨーロッパのエアポケットのような地だ。
ルーマニアのもっとも北にあり、川の先はもうウクライナ。

村々に木造の教会がある。
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もちろん小さな教会もあれば大きいものもある。
そのどれもが美しい。
しかもその教会が生きているのだ。

日曜にあると今でも村の人々が、中には民族衣装を着て集まる。
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歩いてくる人、馬で来る人、ヒッチハイクで来る人、教会の周りには入れ切れない人々が取り囲んでいる。
宗教が何の疑いもなく受け入れられている。
いまでも深く生活に根差した宗教、そしてその中心を荷う教会を見たのは初めてだ。
当然のようにマラムレシュ木造教会は伝統的な素材、工法で造られている。

この教会の美しさを何と表現したらいいのだろうか。
半農半牧で生きる人々の素朴で正直な心の表れ、
村の中心でもある教会への人々の敬慕、
とでも言えばいいのだろうか。