ミッションスクールの…

2007.08.12

建物は外人建築家によるものがかなりありす。
先日の聖心女学院のレツル、それからレーモンド、ヴォーリーズといった建築家です。
日本人の建築家に頼むより、
キリスト教の国から来た彼らに依頼するのは当然の成り行きだったのでしょう。

作風はコルビジェに代表される近代建築というより、
様式主義的色合いが強い。
しかし、なかなか美しい建物があり、
現在でも立派に使われているものがあります。

それで先日のレツルに引き続き今日はヴォーリーズ。
僕の好きな建築家の一人です。

戦前ヴォーリーズは宣教師として日本にやってきた。
なんと彼は薬の、メンソレータム会社も経営していたのです。
宣教師、兼製薬会社経営、病院経営、そして建築家。
こんな建築家はほかに聞いたことがない。

しかも建築家としても優秀で、
日本国内はもちろん、戦前は満州、樺太でも仕事をやっていて、
何千という建築を日本に残しています。
有名なミッションスクールの建物では、
「神戸女学院」、「関西学院」、東京の「明治学院礼拝堂」などなど、
日本全国に散らばっています。
学校建築だけでなく他にもいろいろやっていて、
例えば、京都四条の鴨川べりにある一風変わった建物があり、
気になった方もいると思いますが、
中華飯店の「東華菜館」もそうです。

ヴォーリーズは近江八幡(メンソレータムの会社の名は近江兄弟社)を拠点に活躍しましたから、
関西に多くの建物を残し、関西ではよく知られた存在です。。
外人にも関わらず地域で有名で、また愛される建築家は日本人でもそういないでしょう。

ヴォーリーズの建築を見ると近代建築に欠けた何かを見出すことができます。
まず、理屈抜きの美しさ、人々の共感です。
ヴォーリーズの建物で僕が特に好きなのは神戸女学院。
あんな学校で勉強できたらいいな~と思わせる建物です。
でも僕は絶対無理。
で、下の写真があこがれの神戸女学院です。
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