フェイクな本物の木

2009.03.14

べニア(合板)は何枚かの薄い板を接着剤で張り合わせたもの、
さらに表面だけ木目の美しい薄い板を張って、
フェイクに仕上げたものを化粧合板と言います。
よくあるのは楢(ナラ)合板や楢フローリング。

その表面に張り付けるものが下の写真。
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一本の丸太を薄く、薄くスライスしたものを積み重ねてある。
スライスしても、まだ丸太の形状は残っています。
これを見たのは「北三」という合板を作っている会社。
一枚が0.3㎜とか0.6㎜。
すごい技術です。

車の内装に木目調をあしらい、高級車らしく見せたものがある。
あれはてっきりプラスチックだと思っていたが、
本物の木の合板なんだそうだ。
本物というのはちょっと変だけど、
一台一台違った木目になっているらしい。
北三のスライスした木のシートを楽器会社(ヤマハ)がテカテカに加工し、
トヨタに納入するとのこと。
テカテカだから本物だと思わなかったのかもしれない。

余談だが、カローラは本物の?プラスチックらしい。